魔王城を手に入れた! 魔王様はご立腹! ダンジョンチートとユニークスキルで魔王領救え!

永氷狼竜

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第一章

第十話 汝は四天王足り得るのか②

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 振り下ろされた棍棒からアスを助け……あれ? これ私達全員潰れない? 棍棒は振り下ろすタイラーガ本人と巨大な魚人の魔物以外を全て推し潰す勢いで振り下ろされてきた。
 死を告げる塊が半分ほど振り下ろされた時、真紅の球体が私達の間に現れ棍棒が弾かれ、タイラーガ自身も回転する巨大な魚人の体当たりで吹き飛ばされる。

「何をしているのだ暴君よ! 我が君への狼藉は死罪であるぞ?」
「ぎがぐるっだんぎょ?」

 吹き荒ぶ風と轟音、地響きが止むとタイラーガは立ち上がり、愉快そうに笑い出す。

「ガハハハハ! 何を言っておるのだ。我はアス殿の力を試しただけであろう? 寸止めする積もりであったわ」
「どでもぞうみえながっだぎょぅ~」
「寸止めで在ろうがなかろうが我が君に手を向けたのは事実だ、その腕切り落としてくれる」

 濁った瞳を忙しなくギョロギョロと動かし、立ち塞がる巨大な魚人と空に何もない所から大量に湧き出てた真紅の血を身に纏い、舞い上がったイケメンが殺気立つ。タイラーガは二人をつまらなそうに見つめ鼻で笑う。

「フンッ、腕ならもうくれてやったわ」
「なんだと……」
「ギョ、ギョロ、ゔえだぎょ」

 二人が振り返ると空中で縫い止められ、棍棒を握りしめたままの腕が大量の糸で絡み取られ浮いていた。その腕には魚人の半分ほどの大蜘蛛が二匹まとわりついていた。タイラーガが近づき残った左腕で垂れる腕を掴み、糸ごと引きちぎると大蜘蛛達は慌てて逃げていった。

「やはりこうなったか」
「タイラーガ様は相変わらずで御座いますね」

 ラタンとギギファラさんがまたか、と言う顔をしため息を吐く。

「うむ、戦闘馬鹿だからのう、一度は殴りかかって来ようとは思っておったが名乗りを上げた瞬間に襲ってくるとは」
「出鼻をくじかれましたね」
「デニ、フト! ラーガへの罰は要らぬ、お主らの時も同じであったであろうが、こちらに来るが良いぞ」
「二人とも分かってたなら一言、言って置いてくれないかな! 色々な出ちゃいそうになったじゃん!」

 私の苦情を遮るように腕を持ったままタイラーガが近づいてくる。

「ラーガよ! アスには部隊のまとめ役や諜報、斥候として情報収集を主に指令塔として働いてもらうつもりでおる。これ以上、模擬戦を続けるでないぞ?」

 タイラーガは千切れた腕を傷口に押しつけると右腕に掴んでいた棍棒を床に突き立て手を握ったり開いたりして愉快そうに笑う。相変わらず振動が凄い。

「もちろんで御座います。アス殿のお力認めましょうぞ」
「むぅ? お主にしては随分と聞き分けが良いの?」

 とことことアスがこちらまでやってくると申す訳なさそうに頭を下げる。

「おじさま、突然の無礼お許しくださいませ、腕の方は大丈夫でしたか?」
「よいよい、我が一撃良くぞ防いだ。腕の方は気にするな、我らタイラントトロール族の超回復力は魔族でも随一であるからな、ガハハハハ!」
「なんだと? ラーガよ! お主の腕を切り飛ばしたのはデニではないのか?」
「ふん、血鬼の小僧なんぞに我が腕は切り落とせまいよ。折るぐらいならば可能かも知れぬがな」
「舐めるなよ、暴君。貴様の腕を同じように切り飛ばすなど造作もないわ」
「ぎょぎょげんがよぐないぎょ~」

 遅れて戻ってきた二人の文句とラタンの疑問に同時に答える。

「フンッ、力の差も分からぬとは怪火イルリヒトよ。貴様の血塊球が出来上がる前にアス殿の糸が我が腕を切り落としたことにも気づいておらなんだ汝にできるものか」
「ぬぅ」
「糸だと? あの大蜘蛛達かアスよ?」
「いいえ、私の糸ですわ。ラア母様」

 アスの爪がドレスの先についている蜘蛛の脚に似た突起の如く尖り先から細い糸が垂れる。

「我が本気になろうともアス殿の片腕を奪うことができるかどうか、末恐ろしきものよ。我が暴君の名に誓い、アス殿を四天王足り得ることを認めまする」
「ラーガにここまで言わせるとは……ラーガよ、アスと勇者共はどちらが強い?」

 タイラーガは唸ると昔を思い出し、悔しげに答える。

「恐らく、十年前戦場でみたときの勇者にすら、勝てますまい。勇者が持つ神具と呼ばれる剣は全てを斬り裂きまする。悪魔王デーモンキング様の無力化を纏った腕が斬り落とされたのを見た時は、我れですら恐れ慄き震えが止まりませんでした故に。アス殿の糸すら容易く切り裂かれ、効かぬことでしょう」
「それほどか……だが、何にせよこれでアスを四天王最後の一人とすることに皆、異論はないな?」
「僕も怪火の名に誓い、アスフィアを四天王足り得ることを認めましょう」
「おでも、ぼういん暴飲のなにおぎ、あずぶぃあをみどめるんぎょ」

 二人が頭を垂れ宣言するとラタンが頷き応える。

「今より『継承の加護』により、我が前に揃いし四人の魔族を四天……」
「お待ちくだされ、ラタン様」
「どうしたのだラーガよ?」

 ラタンは『継承』を止めたタイラーガに眉をひそめる。

「我は四天王の任から降ろさせて頂く」
「何故か!」
「ぎょ~?」
「気でも狂ったのか暴君よ?」

 慌てふためく皆を静止し、タイラーガが言葉を続ける。

「アス殿はそちらにおられるカナエ様の御力で『想像』されたと聞きまするお間違い在りませぬな?」
「う、うむ」
「四天王とは一度任命なされますれば、魔王様方が代替わりなさらぬ限り、決して新たに決め直すことなどできませぬ」
「故にアスをまだ任命するなと申すか?」

 ラタンが不機嫌そうに歯を鳴らす。

「逆で御座いまする。我ら部族の王を四天王からお外しくださいませ。我が身、我が心、我が魂、全ては魔王様と魔王領ために御座いまする。カナエ様の御力で我らより強きものが創られるので在れば、我らをお捨ててくださいませ」
「なんと申すか! お主らは今まで我が魔王領のために尽力を尽くしてきたではないか、部族の者達になんと説明する? 暴動が起きようぞ!」

 イケメンと巨大な魚人が立ち上がると顔を見合わせ笑う。

「なるほど確かに暴君の言う通りであるな、下の者は我ら皆で説得致しましょう」
「ぎょぎょぎょぎょ」
「お主らもか!」

 タイラーガが立ち上がり棍棒を掴み上げ跪くとアスに向かい棍棒を捧げる。

「我が剣、我が命を好きにお使いくだされアス殿、我らタイラントトロール族はこれよりアス殿配下に下りましょうぞ、これより我、タイラーガは貴殿の剣となり中ボスとしてアス殿にあだなす者全てを砕きましょうぞ」

 一連の流れで粋なり棍棒を捧げられたアスは困惑する。
 気絶したプーダを抱きかかえ、ギギファラさんと一緒に眺めていた私は内心で思った……

(剣じゃ……なくね! それ剣じゃなくて、棍棒じゃね!)
(しっ! 今とても良いところ何ですから突っ込まないでください! 空気を読んでください!)

 隣で同じく見守っていたギギファラさんに喉まででかかった言葉を止められる。

「良いのか? 本当に良いのか? 各部族の王として君臨していた、お主達が中ボスなどで本当に?」

 三人が笑顔で頷くと部族の王達の方へフラフラと近づいたラタンはそのまま四人でガシッと抱き合い涙する。なんだろうあの茶番は?

「それでは、改めて我が魔王ラヴィアタンの名におき、『継承の加護』により我が前に跪きし、『植蟲のアストラル・フィアー』を四天王として任命する! 我ら双璧が魔王の命尽きる時まで力の限り尽くすが良いぞ! ついでにそこに控える部族の王達も中ボスに任命するぞ!」

(王達の扱い軽くない!)

 私の心で虚しい突っ込みが響く中、ラタンの声に合わせてギギファラさんが跪き、先に跪いていた部族の王達とアスの足元に七色の魔法陣が現れ、アスの身体だけが空中に浮かび上がり、全身を包む光が収まるとゆっくりと浮遊して降りてくる。

「これにて任命完了であるぞ!」
「なんにも変わってないね?」
「良く見よここに魔法陣が刻まれておろう?」

 ラタンがアスをしゃがませると髪を分け、うなじに浮かぶ小さな魔法陣を指差す。

(分かるかーい!)

 心で突っ込みを入れていると魔族達がやってきてタイラーガがラタンを連れて行き何かを話し込む。それを眺めていたら、残った二人の魔族が私とアスに話しかけてきた。

「アスフィア、カナエ様、改めてご挨拶を僕はインフェルノヴァンパイア族を統べる怪しき月。怪火イルリヒトの二つ名を持つ者。名を『デニグス』と申します。以後お見知りおきを」

 デニグスは私の手を取ると唇が触れるだけの口づけをしてきた。

(うおおおおぉぉぉぅ! 何考えてるんだこいつうぅぅぅ!)
(と言いつつも少し嬉しそうですね?)
(仕方ないじゃん! 私みたいな陰キャにはイケメンとか無縁だったんだから! 例え守備範囲の外だろうと口づけとかされたら、荷が重すぎるんだよ! 興味のない異性でも美形から優しくされたりベタベタされると満更でもないでしょう?)

 ギギファラさんに言い訳ではなく弁解していると、強大な顔を近づけてくる魚人が照れながら話しかけてきた。

「ぎょぎょ、おでばメダボールギルマンぞくをまどめるどつげぎのぼご、ぼういん暴飲のふだづなをもず、フトッチョっでいうんだよろじぐぎょ」

 この魚! 自分の名前だけきちんと発音したぞ! などと考えて居ると横でアスが二人に挨拶する。

「デニグスおじさま、フトッチョおじさま、宜しくお願いいたしますわ」

 綺麗にお辞儀するアスの一言にデニグスが苦笑いを浮かべ、詰め寄る。

「アスフィア? 僕のことはお兄さんと呼びなさい? デニグスお兄ちゃんと呼んで良いのだぞ?」
「もうアスの方が偉いんだし、呼捨てで良くない?」
「いいえ、カナ母様。何事にも礼儀は大切ですわ! 経緯を持って接さねば成りませんわ。そうですわよね? デニグスおじさま?」

 デニグスの苦笑いが更に引きつる。

「いや、いやいやいや、良く考えれば、確かに僕の方が位が下であった。デニグスと呼び捨てにして頂けるかな?」
「大丈夫ですわ。デニグスおじさま、私、おじさま方を敬愛しておりますわ」

 ブリッジの容量で床に頭を打ち付けながら、ぐお~とのたうっている吸血鬼を見つめながら、心の中でギギファラさんにこいつ大丈夫? と聞く。

(大丈夫です。仮にもインフェルノヴァンパイア族を統べる王。まともな方です)

 ならいいけど……
 なんとか立ち直ったデニグスが詰め寄り、アスが困惑する。

「どうしたら、おじさまと言うのを辞めてくれるかな? 僕はこれでもまだ若い方なんだ。そこについてもう少し話し合おう?」
「そんなこと言われましても、私にとって姉や兄的な存在はギギ姉様だけですから……ギギ姉様がデニグスおじさまのことをお兄様と呼ばれるならば、私もお兄様とお呼びしますわ」
「なるほど! 分かった!」

 そう言うとデニグスはこちらにマラソン選手顔負けの走りでやってくるといつの間にか加えていた薔薇を手に取り、ギギファラさんに差し出す。

「ギギファラ、今日から僕のことをお兄ちゃんと呼びなさい!」

 ギギファラさんが右手を上げて差し出された薔薇を受け取ろうとすると……デニグスが砂となり弾け飛んだ! ギギファラさんはその場でボクサー顔負けのジャブぽい仕草を片腕だけで繰り返している。

「デニグスざああああああああん!」

 哀れすぎて思わず叫んでいた。

「ギギファラさん何も消滅させなくても良かったじゃん!」
「大丈夫です。消滅させてません。気持ち悪かったんので、倒しただけですから暫くすればダンジョンの力で復活します!」
「死んでるじゃん!」

 そんな会話をしていると頭の中に声が響いてくる。

『叶~? お~い? 叶~聞こえるか~い? 私、私、大親友の志穂ちゃんだよ~い?』
『志穂!』

 こうして四天王就任の儀は終わり、物語進んでいく。
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