僕に双子の義兄が出来まして

サク

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4【千冬君が】体験した怖い話 千冬視点4

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そうだ・・・さがさなきゃ・・からだをさがさなきゃ・・・さ・・・

「あれ、千夏君、こっちに戻ってきてたんだね。お帰り。従兄弟を連れてきたの?というか、少し似ている従兄弟が結構いるんだね。はじめまして僕は」

そのこえ・・ききおぼえがある・・・

「違いますよ。悠暉君、僕は千冬です」

そう・・・ゆうき・・・ぼくはゆうき?・・・ちがう

「え?うっそだぁ、全然違うよ。千夏君?どうしたの?真っ青だよ?千冬くんは?」

ぼくは・・・ちなつ?・・・ちがう・・・・そうです、僕は千冬です

「なぁ?千冬、俺が山って言ったらお前はなんて言うんだ。二人で決めた、悠暉に言われたあれ」
「ちょ、ドッペルさん対策の?」

「対策?なんですかそれは、知らないですね。知らない知らない知らない知らない知らない」

「「え?」」

【知らない、知らない。知らない。しらない、しらないしらないしらないあとすこしだったのに】


千夏達の目の前にいた僕が黒くなっていくにつれ、僕の体は元に戻っていきました。
そして

【あ~あ、また、からださがさな】

口もなくなったのか中途半端に言葉を残して、黒い影は消えていきました。

「あ、あ、あ」

自分の声が聞こえる。良かった。安堵で涙が出てきました。そして、固まる千夏と悠暉君に後ろから声をかけました。確か合言葉は

「川に洗濯をしに行き、桃を拾ってきますでしたね」
「「・・・・ぇ?」」

ギ、ギ、ギとおかしくなった機械人形のようにゆっくりとこちらを振り向いた二人は再度固まった。口を開けたり閉めたりした後、叫びだした。

「のああああみだちゃま」
「なみだめぶんだつ」

涙目になって叫ぶ二人は面白いことになっていた。

「悠暉、千夏、それじゃあ、効かないですよ。というか本物ですから」
「さ、さ、さっきのは?」
「ドッペルゲンガーというものですかね。乗っ取られかけました」
「な、な、なんで、そ、そう、冷静なんだよ。乗っ取られかけましたじゃねーし」
「え?さっきの従兄弟さんではないの?・・・こっわ、こっわ、僕、ホラーは管轄外です」
「悠暉、本当に助かりました」
「え?くんが抜けて入るけど、本当に、本当に千冬君ですか?」

阿保を抜かし、後ずさる悠暉の頬は伸び伸び伸ばしておきましょうか。

「ほおひらふぁはちふぇふゅくん」(この痛さは千冬君)
「結局、お前もじゃねーか」

という千夏の言葉は無視しておきましょう。僕は友達として、いえ、義理の従兄弟として悠暉を認めただけですよ。

「それはさて置き、千夏、気づくの遅くないですか?僕が無償で、千夏にアイスをおごるなんてありえないでしょう?」
「え?いや、今日が機嫌よかったし、ラッキーだと思って」

「ほぉ、僕が誰かの落とし物を拾って渡すなんてありえないでしょう?落ちましたよと声をかけるだけなら、まだしも」
「ああ、機嫌よかったしそういう気分かと」

「この僕が、爆食いなんて、ありえないし、ゲームセンターへ行って遊びまくろうなんて千夏を誘ったりしないでしょうに」
「そうだね。千冬君しなさそうだ」
「えっと、最近、ストレス溜まっているのかと。ご、ごめんって、千冬」

「あら、悠暉君、千夏、千冬、良かった。千冬は調子が戻ったのね」

後ろから、こちらに向かって、走ってくる音が聞こえてくると思ったら、お母様でした。

「香菜さん」
「え、お母様」
「母様」
「幸洋さんに悠暉君のところに行っていると聞いて、帰ってきた智道さんに小日向と小雪を任せてきたのよ。朝、なんだか千冬が違う人に見えてずっと、いやな予感がしていてね。こちらに来たけど、ふふっ、もう、よさそうね」

ああ、やばいですね、泣きそうです。お母様は気づいて、こちら迄、心配して追いかけてくれていました。


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