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第三章
十三※
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足早にシーラの部屋へと向かったジルヴィウスは、部屋に着くや否や、上機嫌で笑っているシーラをベッドに放り投げた。放り投げたと言っても、体は魔法で浮かされているようで、雲のようにふわふわと漂い、ふわりとベッドに下ろされる。
それにもくすくす笑っていると、鍵を閉めたジルヴィウスが素早く近付いて来て、シーラに覆い被さった。
「二人でこそこそと楽しそうだったな? シーラ」
「廊下の真ん中でお話ししてたんだから、別にこそこそじゃないでしょ?」
「遮音の魔法を使っておいてか?」
「しゃおん……? あっ、あの膜みたいなの?」
指先で歪な円形を描けばジルヴィウスは小さく頷き、シーラのガウンの腰紐を解く。
「中の会話は外に漏れず、外の音は内部へ小さく伝える魔法だ」
「へぇ……?」
説明されてもあまりピンと来ず、曖昧に頷く。するとジルヴィウスは呆れたように片眉を上げ、ナイトドレス越しに脇腹を撫でた。
「お前の兄は魔力コントロールに長け、緻密で繊細な魔法も得意だというのに……」
「うっ……だって、お兄様、わたしの前だとあんまり魔法使わなかったから……」
そんなことも知らないのか? という眼差しに、仕方がないだろう、という気持ちになる。しかし、それ以上に、兄と親しげな様子を見せられたことが悔しくて、むうっと唇を尖らせた。
「お兄様ずるい……わたしの知らないジルのこといっぱい知ってて……」
「はあ?」
ジルヴィウスに促されるまま一糸纏わぬ姿になったシーラは、体を起こすと呆れ顔のジルヴィウスを押し倒した。シーラは拗ねた面持ちのまま、彼の体の上に馬乗りになり、ガウンをはだけさせ、シャツのボタンを外していく。
「お兄様のほうがジルとの付き合いは長いし……成人前のジルを見たことあるし……一緒にパーティーにもたくさん出てたし……」
ぶつくさ言いながらシャツのボタンをすべて外し、体の位置を変えると今度はズボンのボタンへと手を伸ばす。その間、ジルヴィウスがシーラを制止することはなかった。
彼のズボンと下着を脱がしながら、シーラの心は拗ねた気持ちとこの先に待っていることへの期待で揺れ動く。
(ジルとこういうことするの久しぶりだからたくさんくっついていちゃいちゃしたい……でもお兄様が知らないジルの顔たくさん見たいから意地悪もしたい……)
むむむっと眉間に皺を寄せながら、剥き出しになった足の間に陣取ると、緩く勃ち上がったまだ柔らかい彼のものを口に含む。
「っ……シーラ……」
ジルヴィウスは上半身を起こすと、シーラの頭を撫でた。シーラは甘えるように一度だけ頭を擦り付けると、彼のものに舌を這わせる。
両手で優しく擦りながら、ちゅう、と先端に吸い付けば、彼のものはみるみるうちに高度と質量を増していく。
根元から絞るように手を上へとスライドさせ、先端の窪みを舌で刺激すれば、ほのかな苦みが口内に広がる。口を離し、指先でくにくにと先端をいじれば、無色透明の液体がぷくりと溢れ出す。
それを舐めようと舌を伸ばしたところで、ジルヴィウスに肩を押された。そのままベッドに押し倒され、ガウンとシャツを脱ぎ捨てたジルヴィウスに口を塞がれる。
「ん、ふ……」
丹念に舌を絡めながら、ジルヴィウスは確かめるようにシーラの肌を撫でた。
軟禁されて以降、こうしてジルヴィウスに触れられるのは久しぶりだ。
月のものが終わっても彼に抱かれないのは初めてで、実はここに来るまでの数日間ドキドキしていたのだ。
久しぶりに直接触れるジルヴィウスの温もりは心地よく、シーラはぎゅうっとジルヴィウスに抱き着く。
「……そんなにひっついたら触れづらいだろう」
「だって久しぶりだし……ジルがわざわざ抱きたいって言ってくるから……」
言いながら、じわりと顔が熱くなる。
思い出されるのは、兄との話し合いを終えたあとのことだ。先に部屋へと戻り荷物の整理をしていたら、ほどなくしてジルヴィウスがやって来た。
幼いころはよくこうしてジルヴィウスを招いていたな、と思いながら思い出を振り返っていたシーラを、ジルヴィウスは突然抱き締めた。どうしたのだろう、と不思議がるシーラに、ジルヴィウスは低く囁いたのだ。
『この部屋でお前を抱きたい』
どこか切実そうな、願うようなその声に、二つ返事で了承したのは言うまでもない。
(「抱く」じゃなくて「抱きたい」だなんて……可愛いんだから)
ジルヴィウスの広く硬質な背中を撫でまわし、首元や胸元に吸い付きながら、シーラは、ふむ、と考えを巡らせる。
断るという選択肢は最初から持ち合わせていないが、もし断っていたら彼はどうしていたのだろうか。大人しく引き下がったのか、もしくはシーラの意思は関係ないと抱いたのか。
(そういえば、これまで一回も断ったことないなぁ。うーん、無理やり……はしそうだけど絶対しないだろうし)
一方は背中に回したまま、もう一方の手は彼の下半身へと伸ばし、そそり立つ剛直を上下に扱く。
「っおい」
(不機嫌そうな顔で、それでも寂しそうにするのかな)
ジルヴィウスの声は、考えに耽るシーラの耳には届かない。
ジルヴィウスの厚い胸板に赤い痕を残したシーラは、そのまま胸の飾りを口に含み舌で転がす。
「シーラ……!」
(正直、ちょっと見てみたい……不貞腐れるジル……絶対可愛い……)
口を曲げ、眉間に皺を寄せながらそっぽを向くジルヴィウスの姿が脳内に浮かぶ。その姿は何故か今よりも幼い――初めて会ったときのジルのもので、シーラは思わず彼の胸に歯を立ててしまう。
「――ッ、いい加減にっ……!」
一度浮かんだ妄想は止まらず、かつてのジルヴィウスの恥ずかしそうな姿、照れた姿、拗ねた姿が次々に脳内に現れる。そのたびにシーラの気分は高揚していき、剛直を扱く手も無意識のうちに速くなっていく。
「待て……ッ、おい!」
(ああっ、だめっ、だめよ、シーラ……! あのときのジルは今のわたしよりも年下なんだから!)
そう制止をかけたものの、ついには反抗的に瞳を潤ませながらベッドの上に座るジルヴィウスが出現してしまい、シーラは心の中で悲鳴を上げる。
脳内で一人きゃあきゃあ騒いでいたシーラは、手の中のものがびくびくと震え、何か温かいものが体にかかる感覚で我に返った。
「っく……!」
小さく呻き、自分の上で体を震わせるジルヴィウスを見て、シーラは今な状況を思い出す。
「っご、ごめ――」
「――っ」
我に返ったついでに、剛直を掴む手に力を入れてしまい、ジルヴィウスが息を詰める。
その刺激で手の中のものはもう一度びくりと震え、だめ押しとばかりにシーラの上に白濁を散らした。
目の前の胸板が上下するのを見つめながら、シーラはそっと彼のものから手を放し、胸の上で両手を組んだ。
(や、やっちゃった……)
彼はいつもシーラのやりたいようにやらせてくれるが、一応自分なりに、制止がかかったらやめるように気を付けていた。
ベッドの上では、何をどうしてもジルヴィウスには勝てないからだ。
好き勝手した分、それ以上の返り討ちがあるとわかっているのに、やりたい放題やるわけにはいかない。
「あ、あの、ジル……」
おずおずと声を掛ければ、ジルヴィウスは深く息を吐き出し、ゆっくりと体を起こした。
「その、わざとじゃ――っ」
口を塞ぐように顔を掴まれ、シーラは言葉を呑み込む。ドキドキしながらジルヴィウスの言葉を待っていると、彼は空いている手で前髪をかき上げた。
漆黒の中から現れた鮮やかな金の瞳は、爛々と輝き、獰猛な熱を宿していた。
久しぶりに向けられるその眼差しに、シーラの鼓動は自然と高鳴っていく。
期待に瞳を潤ませるシーラを見下ろしながら、ジルヴィウスは、はっと短く息を吐いた。
「いい度胸だな、シーラ」
唸るようにそう呟いたジルヴィウスは、すっかり綺麗になったシーラの首筋に顔を寄せ、思い切り噛み付いた。
それにもくすくす笑っていると、鍵を閉めたジルヴィウスが素早く近付いて来て、シーラに覆い被さった。
「二人でこそこそと楽しそうだったな? シーラ」
「廊下の真ん中でお話ししてたんだから、別にこそこそじゃないでしょ?」
「遮音の魔法を使っておいてか?」
「しゃおん……? あっ、あの膜みたいなの?」
指先で歪な円形を描けばジルヴィウスは小さく頷き、シーラのガウンの腰紐を解く。
「中の会話は外に漏れず、外の音は内部へ小さく伝える魔法だ」
「へぇ……?」
説明されてもあまりピンと来ず、曖昧に頷く。するとジルヴィウスは呆れたように片眉を上げ、ナイトドレス越しに脇腹を撫でた。
「お前の兄は魔力コントロールに長け、緻密で繊細な魔法も得意だというのに……」
「うっ……だって、お兄様、わたしの前だとあんまり魔法使わなかったから……」
そんなことも知らないのか? という眼差しに、仕方がないだろう、という気持ちになる。しかし、それ以上に、兄と親しげな様子を見せられたことが悔しくて、むうっと唇を尖らせた。
「お兄様ずるい……わたしの知らないジルのこといっぱい知ってて……」
「はあ?」
ジルヴィウスに促されるまま一糸纏わぬ姿になったシーラは、体を起こすと呆れ顔のジルヴィウスを押し倒した。シーラは拗ねた面持ちのまま、彼の体の上に馬乗りになり、ガウンをはだけさせ、シャツのボタンを外していく。
「お兄様のほうがジルとの付き合いは長いし……成人前のジルを見たことあるし……一緒にパーティーにもたくさん出てたし……」
ぶつくさ言いながらシャツのボタンをすべて外し、体の位置を変えると今度はズボンのボタンへと手を伸ばす。その間、ジルヴィウスがシーラを制止することはなかった。
彼のズボンと下着を脱がしながら、シーラの心は拗ねた気持ちとこの先に待っていることへの期待で揺れ動く。
(ジルとこういうことするの久しぶりだからたくさんくっついていちゃいちゃしたい……でもお兄様が知らないジルの顔たくさん見たいから意地悪もしたい……)
むむむっと眉間に皺を寄せながら、剥き出しになった足の間に陣取ると、緩く勃ち上がったまだ柔らかい彼のものを口に含む。
「っ……シーラ……」
ジルヴィウスは上半身を起こすと、シーラの頭を撫でた。シーラは甘えるように一度だけ頭を擦り付けると、彼のものに舌を這わせる。
両手で優しく擦りながら、ちゅう、と先端に吸い付けば、彼のものはみるみるうちに高度と質量を増していく。
根元から絞るように手を上へとスライドさせ、先端の窪みを舌で刺激すれば、ほのかな苦みが口内に広がる。口を離し、指先でくにくにと先端をいじれば、無色透明の液体がぷくりと溢れ出す。
それを舐めようと舌を伸ばしたところで、ジルヴィウスに肩を押された。そのままベッドに押し倒され、ガウンとシャツを脱ぎ捨てたジルヴィウスに口を塞がれる。
「ん、ふ……」
丹念に舌を絡めながら、ジルヴィウスは確かめるようにシーラの肌を撫でた。
軟禁されて以降、こうしてジルヴィウスに触れられるのは久しぶりだ。
月のものが終わっても彼に抱かれないのは初めてで、実はここに来るまでの数日間ドキドキしていたのだ。
久しぶりに直接触れるジルヴィウスの温もりは心地よく、シーラはぎゅうっとジルヴィウスに抱き着く。
「……そんなにひっついたら触れづらいだろう」
「だって久しぶりだし……ジルがわざわざ抱きたいって言ってくるから……」
言いながら、じわりと顔が熱くなる。
思い出されるのは、兄との話し合いを終えたあとのことだ。先に部屋へと戻り荷物の整理をしていたら、ほどなくしてジルヴィウスがやって来た。
幼いころはよくこうしてジルヴィウスを招いていたな、と思いながら思い出を振り返っていたシーラを、ジルヴィウスは突然抱き締めた。どうしたのだろう、と不思議がるシーラに、ジルヴィウスは低く囁いたのだ。
『この部屋でお前を抱きたい』
どこか切実そうな、願うようなその声に、二つ返事で了承したのは言うまでもない。
(「抱く」じゃなくて「抱きたい」だなんて……可愛いんだから)
ジルヴィウスの広く硬質な背中を撫でまわし、首元や胸元に吸い付きながら、シーラは、ふむ、と考えを巡らせる。
断るという選択肢は最初から持ち合わせていないが、もし断っていたら彼はどうしていたのだろうか。大人しく引き下がったのか、もしくはシーラの意思は関係ないと抱いたのか。
(そういえば、これまで一回も断ったことないなぁ。うーん、無理やり……はしそうだけど絶対しないだろうし)
一方は背中に回したまま、もう一方の手は彼の下半身へと伸ばし、そそり立つ剛直を上下に扱く。
「っおい」
(不機嫌そうな顔で、それでも寂しそうにするのかな)
ジルヴィウスの声は、考えに耽るシーラの耳には届かない。
ジルヴィウスの厚い胸板に赤い痕を残したシーラは、そのまま胸の飾りを口に含み舌で転がす。
「シーラ……!」
(正直、ちょっと見てみたい……不貞腐れるジル……絶対可愛い……)
口を曲げ、眉間に皺を寄せながらそっぽを向くジルヴィウスの姿が脳内に浮かぶ。その姿は何故か今よりも幼い――初めて会ったときのジルのもので、シーラは思わず彼の胸に歯を立ててしまう。
「――ッ、いい加減にっ……!」
一度浮かんだ妄想は止まらず、かつてのジルヴィウスの恥ずかしそうな姿、照れた姿、拗ねた姿が次々に脳内に現れる。そのたびにシーラの気分は高揚していき、剛直を扱く手も無意識のうちに速くなっていく。
「待て……ッ、おい!」
(ああっ、だめっ、だめよ、シーラ……! あのときのジルは今のわたしよりも年下なんだから!)
そう制止をかけたものの、ついには反抗的に瞳を潤ませながらベッドの上に座るジルヴィウスが出現してしまい、シーラは心の中で悲鳴を上げる。
脳内で一人きゃあきゃあ騒いでいたシーラは、手の中のものがびくびくと震え、何か温かいものが体にかかる感覚で我に返った。
「っく……!」
小さく呻き、自分の上で体を震わせるジルヴィウスを見て、シーラは今な状況を思い出す。
「っご、ごめ――」
「――っ」
我に返ったついでに、剛直を掴む手に力を入れてしまい、ジルヴィウスが息を詰める。
その刺激で手の中のものはもう一度びくりと震え、だめ押しとばかりにシーラの上に白濁を散らした。
目の前の胸板が上下するのを見つめながら、シーラはそっと彼のものから手を放し、胸の上で両手を組んだ。
(や、やっちゃった……)
彼はいつもシーラのやりたいようにやらせてくれるが、一応自分なりに、制止がかかったらやめるように気を付けていた。
ベッドの上では、何をどうしてもジルヴィウスには勝てないからだ。
好き勝手した分、それ以上の返り討ちがあるとわかっているのに、やりたい放題やるわけにはいかない。
「あ、あの、ジル……」
おずおずと声を掛ければ、ジルヴィウスは深く息を吐き出し、ゆっくりと体を起こした。
「その、わざとじゃ――っ」
口を塞ぐように顔を掴まれ、シーラは言葉を呑み込む。ドキドキしながらジルヴィウスの言葉を待っていると、彼は空いている手で前髪をかき上げた。
漆黒の中から現れた鮮やかな金の瞳は、爛々と輝き、獰猛な熱を宿していた。
久しぶりに向けられるその眼差しに、シーラの鼓動は自然と高鳴っていく。
期待に瞳を潤ませるシーラを見下ろしながら、ジルヴィウスは、はっと短く息を吐いた。
「いい度胸だな、シーラ」
唸るようにそう呟いたジルヴィウスは、すっかり綺麗になったシーラの首筋に顔を寄せ、思い切り噛み付いた。
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