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第一章
現れた“運命の番”(二)
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その日の夜、一足先に邸へと戻ったアザレアは、エントランスホールを行ったり来たりしていた。
本人が望んでいるからと、今夜からこの邸にあの運命の番が住むことになったのだ。
突然のことに心の準備が間に合わず、どうしてもじっとしていられなくて、彼を迎える準備が終わったあと、こうしてずっと動きまわっていた。
(どうしよう……彼が来たら何を言えば……いや、それより部屋を気に入ってもらえなかったらどうする? 食事も一応用意したけれど、食事の準備なんて数百年ぶりで彼の口に合うかもわからない……ああ、“革命”だの“救国”だの大それた二つ名を与えられていても、わたしはこんな些細なこともままならない……)
もっと俗世に馴染んだ生活を送っていれば、と思い始めたところで、森の入り口に張った結界を何かが通過した感覚が伝わってくる。
アザレアはぴたりと動きを止めると、目の前に水の膜を出し、それを鏡にして全身を確認する。
水鏡にはここ数百年で一番まともな格好をした自分が映し出されていた。
普段は一枚布を縫い合わせただけのものをワンピースとして着用しているが、今は専門家が作った正真正銘の白いワンピースを身に纏っている。首周りの刺繍は緻密で、胸から下は薄い生地が何重にも重なっていた。
揺らめく炎のように緩く波打つ赤い頭には、白い羽根と真珠で作られた頭飾りも着けられている。
どこか自分ではない他人を見ているような心地になりながら、気合が入りすぎているだろうか、と不安になった。
(けれど……)
「魔女様ー、フィンですー!」
扉を叩く音と聞こえてきた声に、アザレアはびくりと肩を跳ねさせる。
髪を軽く梳いて水の膜を消すと、アザレアはいつも通りの微笑を浮かべて扉を開けた。
「いらっしゃい、フィン。忙しいところありがとう」
「いえいえ! 同行をお願いしに来たのは僕ですから、最後まで務めを果たさなければ」
胸を張るフィンに小さな笑みを返すと、彼の後ろに立つ人物へと目を向ける。
(よかった、手当されている)
顔にはガーゼが貼られ、会場で見たときに比べると小綺麗になっていた。服も麻製のものではなく、シャツとトラウザーズを着ている。きっと騎士団で用意してくれたのだろう。
(少しシャツのサイズが合っていないような気もするけれど)
今にでもボタンがはじけ飛びそうな胸元を一瞥したアザレアは、高鳴る胸を誤魔化すようにフィンへ視線を戻した。
「寄って行くかい?」
「いえ! まだ仕事が残っているので! 魔女様にはこちらに署名していただければと!」
フィンが差し出したのは身元引受人の確認書類だった。アザレアは羽根ペンとインク瓶を空中に出すと、書類に名前を書く。名前の最後に拇印を押せば、フィンは「確かに受け取りました!」と書類をしまった。それから、アザレアの耳元に顔を寄せ、「お願いが」と囁く。
「実は名前も出身地も何も明かしてくれなかったんです。もし何かわかったことがあったら教えていただけますか?」
「……できる限り協力しよう」
フィンは、にっと歯を見せて笑うと男を振り返り、彼の二の腕を叩いた。
「魔女様に引き取ってもらえるなんて本当に幸運ですね! 騎士団はいつでも将来有望な団員を募集してるので、興味があったらいつでも来てください!」
フィンは「それじゃあ!」と爽やかに手を挙げると、乗ってきた馬車に乗り込んで帰って行った。
車輪の音がどんどん小さくなっていくのを聞きながら、アザレアは意を決し男に声を掛けた。
「……中に入ってはどうかな?」
男は馬車に向けていた視線をアザレアに移すと、無言で邸の中へと入る。
「お腹は空いてるかな」
魔法で扉を閉めながら問えば、辺りを窺っていた男は緩く首を横に振った。
しん、と二人の間に静寂が落ちる。
他の人相手だったらもっと自然に会話ができるのに。何故彼にだけはうまくできないのだろう。
(それなりに社交性があるほうだと思っていたのだけど……)
俯き、これからどうしよう、と考えていると、視界の端で男の爪先が自分に向いたことに気付く。そっと視線を上げれば、男は若緑色の瞳を真っ直ぐアザレアに向けていた。
(なんて美しい瞳だろう)
その澄んだ瞳に見惚れていると、男が小さく「あんた」と呟いた。程よい低さのその声は耳に心地よく、思わず聞き惚れそうになる。けれど、続く言葉に一気に現実に引き戻された。
「あんた、オークヴェイルの虐殺の魔女だよな」
何の感情も読み取れないその声に、高鳴っていた鼓動が一瞬で落ち着いていく。
先ほどまでの狼狽えていた自分は消え去り、アザレアはいつも通りの笑みを口元に浮かべた。
「……一応、この国では“救国の魔女”と呼ばれているのだけれどね」
「オークヴェイルの国民にとってはそうだろうな。攻め込んできたルーザインの兵士を全員消し炭にしたんだからな」
目を逸らし、再び邸内を見渡す男に、「名前も出身地も明かさなかった」というフィンの言葉が思い出される。
「……もしかして、ルーザインに縁でも?」
それに男からの返答はなった。男の顔色に変化もない。表情を隠す訓練をしたから顔色が変わらないのか、本当に関係がないのかは、アザレアには判断できなかった。
(……考えても仕方ないね。とりあえず……最低限必要なことだけは話し合わなければ)
ひとまず応接間に案内しよう、と一歩踏み出したアザレアだが、二歩目を出すことはできなかった。男がアザレアの前に立ち塞がったからだ。
少しパサついた黒い髪の隙間から覗く男の双眸は冷ややかで、どこか嫌悪のようなものが混じっているような気がした。
そのまま一歩近付く男に、アザレアは思わず後ずさる。それを何度か繰り返すうちに、アザレアの背中は壁へとぶつかった。
男はアザレアを追い詰めるように壁に手をつくと、もう一方の手で波打つ赤い髪を一房掬う。思ってもみない行動に、どきりと鼓動が跳ねた。
「ここに来る馬車の中で、あの騎士のガキがずいぶんあんたを褒め称えてたよ。聞いてもないのにべらべらとあんたの偉業を話してた。七百年前の奴隷解放と教育機関の設立であんたは“革命の魔女”と呼ばれるようになり、二百年前のルーザインとの国境戦以降は“救国の魔女”と呼ばれるようになったとな」
「……あの子の先祖がルーザインとの国境戦に参戦していて……わたしが先祖の命を救ったからと慕ってくれているんだよ」
意思とは関係なく高鳴る胸に、なるべく平静を装いながらそう答える。けれど、男はそんなアザレアの心情などまるで気付かない様子で、髪から手を放し、アザレアの顎を掬った。
見上げた口元は、嘲るように歪められている。
「そんな風に誤魔化す必要はない。高潔な魔女様は金で男を買うくらい欲求不満らしいが……あいつもあんたの情夫の一人じゃないのか?」
「……」
二の句が継げないとはこういうことを言うのだろうか。
言われた言葉がすぐに理解できず、一瞬言葉を失ったアザレアだったが、ほら見ろ、とでも言わんばかりの眼差しを向けられ、すぐに我に返る。顎を掴む彼の手を静かに払うと、真っ直ぐ若緑色の瞳を見返した。
「あの子はわたしの友だ。悪く言うのはやめてほしい。それから……あれには訳があったんだ。……きみに説明しなければいけないことがあるから、場所を移そう」
そう告げるや否や、アザレアは彼の手首を掴み、一瞬にして応接間へと移動した。
本人が望んでいるからと、今夜からこの邸にあの運命の番が住むことになったのだ。
突然のことに心の準備が間に合わず、どうしてもじっとしていられなくて、彼を迎える準備が終わったあと、こうしてずっと動きまわっていた。
(どうしよう……彼が来たら何を言えば……いや、それより部屋を気に入ってもらえなかったらどうする? 食事も一応用意したけれど、食事の準備なんて数百年ぶりで彼の口に合うかもわからない……ああ、“革命”だの“救国”だの大それた二つ名を与えられていても、わたしはこんな些細なこともままならない……)
もっと俗世に馴染んだ生活を送っていれば、と思い始めたところで、森の入り口に張った結界を何かが通過した感覚が伝わってくる。
アザレアはぴたりと動きを止めると、目の前に水の膜を出し、それを鏡にして全身を確認する。
水鏡にはここ数百年で一番まともな格好をした自分が映し出されていた。
普段は一枚布を縫い合わせただけのものをワンピースとして着用しているが、今は専門家が作った正真正銘の白いワンピースを身に纏っている。首周りの刺繍は緻密で、胸から下は薄い生地が何重にも重なっていた。
揺らめく炎のように緩く波打つ赤い頭には、白い羽根と真珠で作られた頭飾りも着けられている。
どこか自分ではない他人を見ているような心地になりながら、気合が入りすぎているだろうか、と不安になった。
(けれど……)
「魔女様ー、フィンですー!」
扉を叩く音と聞こえてきた声に、アザレアはびくりと肩を跳ねさせる。
髪を軽く梳いて水の膜を消すと、アザレアはいつも通りの微笑を浮かべて扉を開けた。
「いらっしゃい、フィン。忙しいところありがとう」
「いえいえ! 同行をお願いしに来たのは僕ですから、最後まで務めを果たさなければ」
胸を張るフィンに小さな笑みを返すと、彼の後ろに立つ人物へと目を向ける。
(よかった、手当されている)
顔にはガーゼが貼られ、会場で見たときに比べると小綺麗になっていた。服も麻製のものではなく、シャツとトラウザーズを着ている。きっと騎士団で用意してくれたのだろう。
(少しシャツのサイズが合っていないような気もするけれど)
今にでもボタンがはじけ飛びそうな胸元を一瞥したアザレアは、高鳴る胸を誤魔化すようにフィンへ視線を戻した。
「寄って行くかい?」
「いえ! まだ仕事が残っているので! 魔女様にはこちらに署名していただければと!」
フィンが差し出したのは身元引受人の確認書類だった。アザレアは羽根ペンとインク瓶を空中に出すと、書類に名前を書く。名前の最後に拇印を押せば、フィンは「確かに受け取りました!」と書類をしまった。それから、アザレアの耳元に顔を寄せ、「お願いが」と囁く。
「実は名前も出身地も何も明かしてくれなかったんです。もし何かわかったことがあったら教えていただけますか?」
「……できる限り協力しよう」
フィンは、にっと歯を見せて笑うと男を振り返り、彼の二の腕を叩いた。
「魔女様に引き取ってもらえるなんて本当に幸運ですね! 騎士団はいつでも将来有望な団員を募集してるので、興味があったらいつでも来てください!」
フィンは「それじゃあ!」と爽やかに手を挙げると、乗ってきた馬車に乗り込んで帰って行った。
車輪の音がどんどん小さくなっていくのを聞きながら、アザレアは意を決し男に声を掛けた。
「……中に入ってはどうかな?」
男は馬車に向けていた視線をアザレアに移すと、無言で邸の中へと入る。
「お腹は空いてるかな」
魔法で扉を閉めながら問えば、辺りを窺っていた男は緩く首を横に振った。
しん、と二人の間に静寂が落ちる。
他の人相手だったらもっと自然に会話ができるのに。何故彼にだけはうまくできないのだろう。
(それなりに社交性があるほうだと思っていたのだけど……)
俯き、これからどうしよう、と考えていると、視界の端で男の爪先が自分に向いたことに気付く。そっと視線を上げれば、男は若緑色の瞳を真っ直ぐアザレアに向けていた。
(なんて美しい瞳だろう)
その澄んだ瞳に見惚れていると、男が小さく「あんた」と呟いた。程よい低さのその声は耳に心地よく、思わず聞き惚れそうになる。けれど、続く言葉に一気に現実に引き戻された。
「あんた、オークヴェイルの虐殺の魔女だよな」
何の感情も読み取れないその声に、高鳴っていた鼓動が一瞬で落ち着いていく。
先ほどまでの狼狽えていた自分は消え去り、アザレアはいつも通りの笑みを口元に浮かべた。
「……一応、この国では“救国の魔女”と呼ばれているのだけれどね」
「オークヴェイルの国民にとってはそうだろうな。攻め込んできたルーザインの兵士を全員消し炭にしたんだからな」
目を逸らし、再び邸内を見渡す男に、「名前も出身地も明かさなかった」というフィンの言葉が思い出される。
「……もしかして、ルーザインに縁でも?」
それに男からの返答はなった。男の顔色に変化もない。表情を隠す訓練をしたから顔色が変わらないのか、本当に関係がないのかは、アザレアには判断できなかった。
(……考えても仕方ないね。とりあえず……最低限必要なことだけは話し合わなければ)
ひとまず応接間に案内しよう、と一歩踏み出したアザレアだが、二歩目を出すことはできなかった。男がアザレアの前に立ち塞がったからだ。
少しパサついた黒い髪の隙間から覗く男の双眸は冷ややかで、どこか嫌悪のようなものが混じっているような気がした。
そのまま一歩近付く男に、アザレアは思わず後ずさる。それを何度か繰り返すうちに、アザレアの背中は壁へとぶつかった。
男はアザレアを追い詰めるように壁に手をつくと、もう一方の手で波打つ赤い髪を一房掬う。思ってもみない行動に、どきりと鼓動が跳ねた。
「ここに来る馬車の中で、あの騎士のガキがずいぶんあんたを褒め称えてたよ。聞いてもないのにべらべらとあんたの偉業を話してた。七百年前の奴隷解放と教育機関の設立であんたは“革命の魔女”と呼ばれるようになり、二百年前のルーザインとの国境戦以降は“救国の魔女”と呼ばれるようになったとな」
「……あの子の先祖がルーザインとの国境戦に参戦していて……わたしが先祖の命を救ったからと慕ってくれているんだよ」
意思とは関係なく高鳴る胸に、なるべく平静を装いながらそう答える。けれど、男はそんなアザレアの心情などまるで気付かない様子で、髪から手を放し、アザレアの顎を掬った。
見上げた口元は、嘲るように歪められている。
「そんな風に誤魔化す必要はない。高潔な魔女様は金で男を買うくらい欲求不満らしいが……あいつもあんたの情夫の一人じゃないのか?」
「……」
二の句が継げないとはこういうことを言うのだろうか。
言われた言葉がすぐに理解できず、一瞬言葉を失ったアザレアだったが、ほら見ろ、とでも言わんばかりの眼差しを向けられ、すぐに我に返る。顎を掴む彼の手を静かに払うと、真っ直ぐ若緑色の瞳を見返した。
「あの子はわたしの友だ。悪く言うのはやめてほしい。それから……あれには訳があったんだ。……きみに説明しなければいけないことがあるから、場所を移そう」
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