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第五章
まさかの、(一)
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浴室から部屋へと続く扉をそっと開けると、ベッドにキティが座っているのが見えた。
自室に好きな相手を招くのは緊張するのだな、と改めて思うのと同時に、そういったことでときめく心を自分が持っているのだということに驚く。
(けれど、これまでを思い返してみれば、わたしは割と初心というか……)
扉の隙間からじっと窺っていると、視線に気付いたのか彼と目が合った。彼はアザレアに気付くと立ち上がり、扉の前へやって来る。
「そんなところでどうしたんだ?」
「……ううん、なんでもないよ」
緊張を隠すように微笑むと、アザレアは部屋に入る。キティは不思議そうにしつつもそれ以上は何も言わず、じっとアザレアを見下ろした。
「どうかした……?」
観察するように自分を見てくるキティにおずおずと尋ねれば、彼は手を伸ばし、アザレアの腹部に触れる。
「傷、本当に大丈夫なのか?」
「え、ああ……うん。もうとっくに塞がっているし、痕も残ってないよ」
「……見せてくれないか?」
「えっ……」
思ってもない発言に、素っ頓狂な声を上げてしまう。
「な、何故……?」
「本当に大丈夫なんだって見て安心したい。……傷が治っても、俺があんたを傷付けたって事実は変わらないが」
どこか苦しそうに眉を寄せる彼の姿に、本当に心配してくれているのだ、ということが伝わってくる。
彼は純粋に心配してくれている。
傷を受けた場所を見せるだけで彼を安心させられるのなら、さっさと見せたほうがいいだろう。
そう理解しているものの、今ここでナイトドレスを捲るのは気恥ずかしくて、俯いてスカートを握り込んでしまう。
「だめか?」
ただでさえ近かった距離をさらに詰め、彼は囁くように問う。
のばされた指先が首筋を掠め、ぴくりと体が揺れる。
「アザレア」
乞うように囁かれた名前に、じわりと顔が熱くなる。
(……ずるい。わたしが彼のことを好きだと理解してこんなことをするなんて)
そう思うものの、断るという選択肢は出て来なかった。
アザレアは髪を梳く彼の手をやんわりと遠ざけると、彼に背を向ける。
「……座って待っていて。着替えてくるから」
返事を聞くより早く、彼の手中から逃れると浴室へと入る。扉に背を預けると、ゆっくりと深呼吸をした。
(……変に意識してはいけない。これは診察のようなものだから)
とくとくと高鳴り続けている鼓動を落ち着かせながら、アザレアは着ているものを素早く脱いだ。
ナイトドレスとシュミーズを脱ぎ、白い絹のナイトガウンを着て部屋と戻ったアザレアは、室内に彼の姿を見つけられず、目を瞬かせる。
「キティ――」
「もういいのか?」
「わっ……」
横から伸びた腕に捕らえられ、アザレアは大きく目を見開く。
「び、びっくりした。横にいたんだね」
「あんた、そんなに隙が多くて大丈夫……いや、大丈夫じゃなかったんだよな。めった刺しにされたことも、毒を盛られたことも、火をつけられたこともあったんだったか?」
キティは呆れたように息を吐きながら、荷物のようにアザレアを肩に担ぐ。彼はそのままずんずんとベッドまで進むと、ベッドの上にそっとアザレアを寝かせた。
適当に扱うのか丁寧に扱うのか、どちらかにしてほしいな、と思いつつ彼を見れば、キティはベッドに座り、アザレアの頬に触れた。
彼の瞳はどこまでも真剣だ。
「なんでそうまでして人のために動くんだ?」
「人のために動いてるわけではないのだけれど……」
「でも、あんた自身には何の得もないだろ?」
彼はくすぐるように指先で頬を撫でたかと思うと、そのまま指を滑らせた。彼の硬い皮膚が首筋に触れ、どっと心臓が跳ねる。
「あんたはもっと、自分を大事にしたほうがいい」
「……そうしている、つもりなのだけれど」
アザレアは、自身の心臓が大きく鳴っているのを感じながら、彼の手の行方を追う。
彼の提案を受け入れた時点で腹は括っているが、それはそれとして恥ずかしさが消えるわけではない。どうかこの鼓動が彼に伝わりませんように、と願いながらされるがままになっていると、彼のもう一方の手がナイトガウンの腰紐を解いた。
(平常心。平常心だよ。これはただの確認なのだから)
じわじわと顔が熱くなっていくのをなんとか落ち着かせようと、アザレアは細く息を吐き出す。
キティな真剣な眼差しを崩さず、前身頃を開くように首筋から胸の間へと指をゆっくり動かしていく。手はそのまま腹部まで下り、彼は手のひらで平たい腹を撫でた。
アザレアがわざわざナイトガウンに着替えてきた意図をキティも察したのか、あまり肌が見えないようにしてくれているようだ。
キティは確かめるように手を這わせ、わずかに見える隙間から傷痕も何もない真っ白な肌を視認すると、安堵したように深く息を吐き出した。
「……だから大丈夫と言ったでしょう?」
「あんたは痛くても辛くても苦しくても『大丈夫』って言いそうだから信用できない」
そんなことはない、とは言い切れなくて、アザレアは黙り込む。キティはそれに苦笑を漏らすと、上体を倒し固く閉ざされた唇に軽く口付けた。
「俺が自分の過去を話すと決めたのは、俺なりの覚悟と誠意だ。だからそれを対価にするのは間違ってるとわかってるが……俺が過去を伝える代わりに、あんたは自分の気持ちを隠すのをやめてくれ。『大丈夫』とか『なんでもない』とか、そんな言葉で繕うな」
いいな、と問いかける眼差しに、アザレアは答えることができなかった。
彼は“覚悟”と言ったが、アザレアはまだ彼と生きていく覚悟ができていない。
先ほど再確認した通り、人間は百年も生きられないからか、短い期間に考えや気持ちが変わることがある。彼は心変わりすることなど想定していないようだが、アザレアはどうしても彼を信じ切ることができなかった。
(固く決意したはずなのに……)
自分の心がどんなに乱れようと、彼の心身の健康のために尽くすと決めた。
自分のことなどどうでもいい。自分がどんな気持ちを抱こうが、関係ないと思ったはずだ。
それなのに、今はあろうことか自己保身に走ってしまっている。
本当に彼のためを思うなら、本当に自分のことなど二の次でいいと思っているのなら、今後彼が心変わりしようが、自分自身が深く傷付こうが、そんなことはお構いなしに彼の意に従うべきだ。
頭ではわかっているのに、心がどうしてもそれを拒絶する。
彼が離れていっても仕方がない。
自分はいつでも彼を手放すことができる。
そういった精神的優位性を保っていないと、とても正気ではいられそうにない。
(……だめだ、こればかりは。彼を受け入れてしまえば、わたしは自分から彼を手放すことができなくなる。だから――)
「なぁ、アザレア」
「……っ」
考え込んでいたアザレアは、突然名前を呼ばれ、びくりと体を跳ねさせる。
おずおずと目の前の彼に意識を戻せば、キティは変わらず真摯な眼差しをアザレアに向けていた。
「……過去の俺の反応から大体察しがついているかもしれないが、昔、俺には付き合ってた奴がいる」
「え、ああ……」
突然なんの告白だろう、という疑問を抱きつつ、彼の言葉に耳を傾ける。
彼の言う通り、これまでの言動から彼に恋人がいたことは察していた。もちろんそれがなかったとしても、彼には恋人がいるものだと思っていたことだろう。彼のような魅力的な人に恋人がいないなど、太陽が西から昇るくらいありえないことだからだ。
(それにしても、何故今その話を……? 確認が終わったのなら手をどけて、衣服を整えさせてほしいのだけれど……)
そんなアザレアの気恥ずかしさや居心地の悪さなど気付いていないかのように、彼は言葉を続ける。
「俺はそいつと四年ほど付き合った。……あんたに言うことじゃないが、当時はそいつと結婚するつもりだったんだ」
“つもりだった”ということは、何かしら問題が起きて叶わなかったのだろう。かつての恋人を冷たく“そいつ”と呼ぶあたり、問題は向こう側にあったに違いない。
(彼の様子から、過去に大切な人に裏切られたのではないかと思っていたけれど、あながち間違いではなさそうだね)
不思議と嫉妬心は湧かず、それよりも彼のことが心配だった。
大丈夫、と慰めるように彼の腕をさすれば、彼は少しおかしそうに笑んだ。
「あんまり気にしてなさそうなのに言うのもなんだが、今した話はこれから言うことの前提として知っておいてほしいと思ったから言っただけだ。すべて過去のことだし、今言ったことは何も気にするな」
よくわからないが、彼がそう言うなら、と首肯すれぱ、キティも「よし」と頷き返して――何故かアザレアに馬乗りになった。
「――え」
「ここからが本題だ。俺はそいつとは同棲までしてたが、キスより先のことはしなかった。何度も誘われはしたが、無責任なことはできないと一度も受け入れなかった。それを踏まえたうえで聞いてほしいんだが……今からあんたのことを抱いていいか?」
「……は?」
彼の言葉をすぐに飲み込めず、アザレアはただ呆けたようにぽかんと口を開けることしかできなかった。
自室に好きな相手を招くのは緊張するのだな、と改めて思うのと同時に、そういったことでときめく心を自分が持っているのだということに驚く。
(けれど、これまでを思い返してみれば、わたしは割と初心というか……)
扉の隙間からじっと窺っていると、視線に気付いたのか彼と目が合った。彼はアザレアに気付くと立ち上がり、扉の前へやって来る。
「そんなところでどうしたんだ?」
「……ううん、なんでもないよ」
緊張を隠すように微笑むと、アザレアは部屋に入る。キティは不思議そうにしつつもそれ以上は何も言わず、じっとアザレアを見下ろした。
「どうかした……?」
観察するように自分を見てくるキティにおずおずと尋ねれば、彼は手を伸ばし、アザレアの腹部に触れる。
「傷、本当に大丈夫なのか?」
「え、ああ……うん。もうとっくに塞がっているし、痕も残ってないよ」
「……見せてくれないか?」
「えっ……」
思ってもない発言に、素っ頓狂な声を上げてしまう。
「な、何故……?」
「本当に大丈夫なんだって見て安心したい。……傷が治っても、俺があんたを傷付けたって事実は変わらないが」
どこか苦しそうに眉を寄せる彼の姿に、本当に心配してくれているのだ、ということが伝わってくる。
彼は純粋に心配してくれている。
傷を受けた場所を見せるだけで彼を安心させられるのなら、さっさと見せたほうがいいだろう。
そう理解しているものの、今ここでナイトドレスを捲るのは気恥ずかしくて、俯いてスカートを握り込んでしまう。
「だめか?」
ただでさえ近かった距離をさらに詰め、彼は囁くように問う。
のばされた指先が首筋を掠め、ぴくりと体が揺れる。
「アザレア」
乞うように囁かれた名前に、じわりと顔が熱くなる。
(……ずるい。わたしが彼のことを好きだと理解してこんなことをするなんて)
そう思うものの、断るという選択肢は出て来なかった。
アザレアは髪を梳く彼の手をやんわりと遠ざけると、彼に背を向ける。
「……座って待っていて。着替えてくるから」
返事を聞くより早く、彼の手中から逃れると浴室へと入る。扉に背を預けると、ゆっくりと深呼吸をした。
(……変に意識してはいけない。これは診察のようなものだから)
とくとくと高鳴り続けている鼓動を落ち着かせながら、アザレアは着ているものを素早く脱いだ。
ナイトドレスとシュミーズを脱ぎ、白い絹のナイトガウンを着て部屋と戻ったアザレアは、室内に彼の姿を見つけられず、目を瞬かせる。
「キティ――」
「もういいのか?」
「わっ……」
横から伸びた腕に捕らえられ、アザレアは大きく目を見開く。
「び、びっくりした。横にいたんだね」
「あんた、そんなに隙が多くて大丈夫……いや、大丈夫じゃなかったんだよな。めった刺しにされたことも、毒を盛られたことも、火をつけられたこともあったんだったか?」
キティは呆れたように息を吐きながら、荷物のようにアザレアを肩に担ぐ。彼はそのままずんずんとベッドまで進むと、ベッドの上にそっとアザレアを寝かせた。
適当に扱うのか丁寧に扱うのか、どちらかにしてほしいな、と思いつつ彼を見れば、キティはベッドに座り、アザレアの頬に触れた。
彼の瞳はどこまでも真剣だ。
「なんでそうまでして人のために動くんだ?」
「人のために動いてるわけではないのだけれど……」
「でも、あんた自身には何の得もないだろ?」
彼はくすぐるように指先で頬を撫でたかと思うと、そのまま指を滑らせた。彼の硬い皮膚が首筋に触れ、どっと心臓が跳ねる。
「あんたはもっと、自分を大事にしたほうがいい」
「……そうしている、つもりなのだけれど」
アザレアは、自身の心臓が大きく鳴っているのを感じながら、彼の手の行方を追う。
彼の提案を受け入れた時点で腹は括っているが、それはそれとして恥ずかしさが消えるわけではない。どうかこの鼓動が彼に伝わりませんように、と願いながらされるがままになっていると、彼のもう一方の手がナイトガウンの腰紐を解いた。
(平常心。平常心だよ。これはただの確認なのだから)
じわじわと顔が熱くなっていくのをなんとか落ち着かせようと、アザレアは細く息を吐き出す。
キティな真剣な眼差しを崩さず、前身頃を開くように首筋から胸の間へと指をゆっくり動かしていく。手はそのまま腹部まで下り、彼は手のひらで平たい腹を撫でた。
アザレアがわざわざナイトガウンに着替えてきた意図をキティも察したのか、あまり肌が見えないようにしてくれているようだ。
キティは確かめるように手を這わせ、わずかに見える隙間から傷痕も何もない真っ白な肌を視認すると、安堵したように深く息を吐き出した。
「……だから大丈夫と言ったでしょう?」
「あんたは痛くても辛くても苦しくても『大丈夫』って言いそうだから信用できない」
そんなことはない、とは言い切れなくて、アザレアは黙り込む。キティはそれに苦笑を漏らすと、上体を倒し固く閉ざされた唇に軽く口付けた。
「俺が自分の過去を話すと決めたのは、俺なりの覚悟と誠意だ。だからそれを対価にするのは間違ってるとわかってるが……俺が過去を伝える代わりに、あんたは自分の気持ちを隠すのをやめてくれ。『大丈夫』とか『なんでもない』とか、そんな言葉で繕うな」
いいな、と問いかける眼差しに、アザレアは答えることができなかった。
彼は“覚悟”と言ったが、アザレアはまだ彼と生きていく覚悟ができていない。
先ほど再確認した通り、人間は百年も生きられないからか、短い期間に考えや気持ちが変わることがある。彼は心変わりすることなど想定していないようだが、アザレアはどうしても彼を信じ切ることができなかった。
(固く決意したはずなのに……)
自分の心がどんなに乱れようと、彼の心身の健康のために尽くすと決めた。
自分のことなどどうでもいい。自分がどんな気持ちを抱こうが、関係ないと思ったはずだ。
それなのに、今はあろうことか自己保身に走ってしまっている。
本当に彼のためを思うなら、本当に自分のことなど二の次でいいと思っているのなら、今後彼が心変わりしようが、自分自身が深く傷付こうが、そんなことはお構いなしに彼の意に従うべきだ。
頭ではわかっているのに、心がどうしてもそれを拒絶する。
彼が離れていっても仕方がない。
自分はいつでも彼を手放すことができる。
そういった精神的優位性を保っていないと、とても正気ではいられそうにない。
(……だめだ、こればかりは。彼を受け入れてしまえば、わたしは自分から彼を手放すことができなくなる。だから――)
「なぁ、アザレア」
「……っ」
考え込んでいたアザレアは、突然名前を呼ばれ、びくりと体を跳ねさせる。
おずおずと目の前の彼に意識を戻せば、キティは変わらず真摯な眼差しをアザレアに向けていた。
「……過去の俺の反応から大体察しがついているかもしれないが、昔、俺には付き合ってた奴がいる」
「え、ああ……」
突然なんの告白だろう、という疑問を抱きつつ、彼の言葉に耳を傾ける。
彼の言う通り、これまでの言動から彼に恋人がいたことは察していた。もちろんそれがなかったとしても、彼には恋人がいるものだと思っていたことだろう。彼のような魅力的な人に恋人がいないなど、太陽が西から昇るくらいありえないことだからだ。
(それにしても、何故今その話を……? 確認が終わったのなら手をどけて、衣服を整えさせてほしいのだけれど……)
そんなアザレアの気恥ずかしさや居心地の悪さなど気付いていないかのように、彼は言葉を続ける。
「俺はそいつと四年ほど付き合った。……あんたに言うことじゃないが、当時はそいつと結婚するつもりだったんだ」
“つもりだった”ということは、何かしら問題が起きて叶わなかったのだろう。かつての恋人を冷たく“そいつ”と呼ぶあたり、問題は向こう側にあったに違いない。
(彼の様子から、過去に大切な人に裏切られたのではないかと思っていたけれど、あながち間違いではなさそうだね)
不思議と嫉妬心は湧かず、それよりも彼のことが心配だった。
大丈夫、と慰めるように彼の腕をさすれば、彼は少しおかしそうに笑んだ。
「あんまり気にしてなさそうなのに言うのもなんだが、今した話はこれから言うことの前提として知っておいてほしいと思ったから言っただけだ。すべて過去のことだし、今言ったことは何も気にするな」
よくわからないが、彼がそう言うなら、と首肯すれぱ、キティも「よし」と頷き返して――何故かアザレアに馬乗りになった。
「――え」
「ここからが本題だ。俺はそいつとは同棲までしてたが、キスより先のことはしなかった。何度も誘われはしたが、無責任なことはできないと一度も受け入れなかった。それを踏まえたうえで聞いてほしいんだが……今からあんたのことを抱いていいか?」
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