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18.音の美
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右手の使えない僕は、ピアノが弾けないということにひどいストレスを感じ始めていて、自分自身でそれに驚いていた。駅ピアノ、そして藍に出会ってから、僕は大きな変化を遂げつつある、そんな気がする。
僕はピアノが弾けないにもかかわらず毎日駅ピアノに行っていた。そこで藍の演奏を聴くのが楽しみだったからだ。藍の音楽は冬のさなかに花を咲かせ、曇天に太陽を燦燦と輝かせ、日中に月の輝きで聴き手の心を照らした。しかし、藍の演奏の真骨頂は暗鬱な曲だった。その救いのない美しさに僕はただ息を呑むばかりだった。しかし素晴らしいばかりではない。僕は藍の演奏を聴くと強い嫉妬と、彼女には到底手の届かぬ自分への絶望感に駆られた。
彼女のような人こそもっと学んで力をつけるべきだ、そう思った僕は「ゆうりん」で遅い昼食を取りながら彼女に進言した。音大に行くべきだと。
すると彼女はため息混じりに頬杖をつき、実につまらなさそうな顔をして言った。
「あんたもそんなこと言うんだ」
「あんたも?」
「行ったんだけどさ、音大。桐光学院」
「はあああ? 桐光っ?」
名門じゃないか! 僕は驚いた。
「……え、だってそれ、いま、それじゃ、どうして」
僕は少し混乱してよく分からない言葉を発する。
「辞めちゃった」
「はああああ? なんで!」
僕はさらに驚いた。
「つまんないから」
本当につまらなさそうな顔でどんぶりをつつく藍。
「つまんないってお前……」
僕は驚き呆れ言葉が出てこない。藍はつまらなさそうな顔をしたまま言葉を続ける。
「息がつまりそう、あんなとこ。だから五日で辞めてやった」
「……」
僕は二の句が継げなかった。やはり藍はまともな音楽教育を受けることなくここまでの域にたどり着いたと言うのか。間違いない、彼女こそ天才だ。マーボーチャーハンを食べるのも忘れ僕は彼女に質問を続けた。
「そ、それで辞めてどうしたんだ」
藍はどんぶりから視線を離さず答える。
「どうもしないよ。今みたいにこうしてふらふらと一人旅を続けてる。もう二年? かな?」
「それ以外に音楽教育は? KAWAHAと丸山絵里子とアルゲリッチ以外で」
「あー、一応ね、中高一貫の音楽コース行ってた。音楽以外成績は最低だったから。でもね、そこの音楽の成績も最低。全っ然くそ面白くもなかったし、よくやって来れたなあ」
「最低? どうして……?」
「だって全然自由にやらせてくれないんだもん。つまんない決まり事ばかり。ね、音楽を楽しむのに決まりごとはそんなに大事?」
「ああ大事だ。音楽の美はたくさんの規則を大前提としている。だけど、ただ肩の力を抜いて『楽しむ』だけなら決まり事なんて邪魔だと言いたいのはわかる。全くその通りだ」
「へえ、話分かってくれるだなんて思わなかった。奏輔って頭がちがちに固いんだもん」
小さな笑みを浮かべる藍。だが僕の表情や声は硬かったと思う。
「だけどそれはもう僕がやっているようなクラシック音楽じゃなくなる。まったく別のものになるんだ」
「んっ?」
「山ほどの決まりごとの根幹にあるのは、作曲者や曲自体やその時代、そして音楽全体への尊崇や畏敬の念だ。それらへ思いを馳せ、自身の解釈を乗せ演じる。その決まり事を『つまらない』と言って切り捨ててしまったら、もうその音楽はショパンでもシューマンでも、ベートーベンでもモーツアルトでもない全く別の何かになってしまう。作曲者や時代、曲そのものなどへのリスペクトを欠くからだ」
藍は特に何の感情も見せずにそっぽを向いて答えた。
「あたしはいいんだけどねそれで」
「よくない。あれだけの力があるのに」
僕は言い聞かせるような口調で藍に言った。
「あたしがいいって言うからいいのっ」
少し不貞腐れた顔で返す藍。
「しかしせっかくの授業料だってふいにして……」
「そう、だからバイトしながら少しずつ返してる」
「親だって怒っただろう?」
「ふふっ、あたしね、親いないんだ」
「えっ?」
しまった、訊いてはいけないことを訊いてしまった。だが藍は一向に気にかける様子はない。
「両親は私が二歳の頃に立て続けにがんに罹って死んじゃったんだって。そしたら二歳の私を誰が引き取るか親戚みんなが困り果てて押し付け合ってたみたい。それを見かねたおじさまがあたしを引き取ってくれることになって」
「おじさま……」
「すごくすてきな人なんだ。あたしのことなんでもよくわかってくれてて優しくて」
何を思ってかにやにやっと笑ってこっちを見る藍。なぜか気分が悪かった。むっとした僕はいやっみぽい声になっていた。
「へえ、そのすてきな人の投資を不良債権化させちゃったんだ」
「だから少しずつ返してるんだってばあ」
珍しく眉間にしわを寄せて困った顔をする藍。
僕はふと思った。
「そう言えば、僕のことをさ『音楽から逃げてる』って言ったよね、この間」
「え、あー、うん、そんなこと言ったっけかなあ」
「言った言った。憶えてないのか。ひどい奴だなあ。そうすると藍は『決まり事から逃げてる』んだな?」
藍は苦笑いをしながら首を振った。
「うんまあそうだね。確かにそうなんだよね。あたし、あんた以上に結構色んなものから逃げてると思うよ」
「僕は音楽から逃げる生き方をどうしようか考えているけど、藍はどう? 今から決まり事に面と向かって生きる生き方ってできそう?」
藍は額に手を当て天を仰いで考え込む。
「うーん、どうかなあ、これって体質みたいなものだし。でも奏輔が言うなら少しくらいは前向きに検討してもいいよ」
最後は少しにやっと笑った。
「え、なんでそこに僕が出てくるんだ?」
「ふふっ、それは秘密」
その日はなんだか不思議な感じになって、藍の提案でレンガ倉庫群に行ったり、二人とも午後以降オフだったこともあってロープウェイに乗って函館山からの夜景を見に行った。冷たい風に吹かれながらきれいな夜景を見てはしゃぐ藍が可愛い。藍といると本当に気が楽で、そういう意味ではとても楽しい。少しベタベタしてき過ぎるきらいがあるけどそれも慣れてしまえば可愛いものだ。
倉庫街の中のおしゃれなビアホールで、随分と値の張る酒と肴を飲み食いした。高いだけあってなかなか味もいい。藍も非常に満足していた。ただ僕としては冨久屋の素朴な味が懐かしくなってしまったが。
食事も終わって倉庫街に出ると夜も更けていたので僕は解散を申し出た。
「もういい時間だしここらで解散――」
「しない」
「えええ」
「ふふっ、ね、もうちょっと遊ぼ。どっかバーでも行ってさ」
いたずらっぽい目で僕を誘う藍は妙に魅力的だったが、僕は一人で冨久屋に行きたかった。藍をあそこに連れて行くわけにはいかない。藍が冨久屋に来ることによって今までの居心地の良さの全てが壊れてしまう気がして僕は怖かった。
結局はごねる藍をなだめすかして駅前まで市電で戻り無事解散することが出来た。僕は足早に冨久屋へ向かう。
「あらいらっしゃい、今日は遅かったんですね」
「ええ、まあちょっと色々……」
店内は相変わらずほぼ満席で、他のお客さんに席を空けてもらってようやく座る。
「焼酎水割りとポテサラで」
ビアホールでお金を使い過ぎた。すがちゃんに最安コンビを注文する。
「はあい」
すがちゃんが明るい声を響かせて伝票に注文を書きこむ。ふと目が合う。僕の勝手な思い込みかも知れないけれど、すがちゃんの目がほほ笑んでるような気がした。この後店が引けてから僕たちは二人して僕の部屋まで行く。僕はそれがなんだかとっても悪い隠し事をしているみたいな気がして後ろ暗い。一方でどこか胸が高鳴るような気持ちになるのも確かだった。
お店からお客さんがみんな消えてから、僕とすがちゃんは一緒に僕のアパートまで帰る。
部屋の前まで着くとすがちゃんはいつも申し訳なさそうに「いつも本当にすみません……」と身を縮こまらせて頭を下げる。その姿が哀れでどこかはかなげで、すがちゃんにこんな思いをさせるDV前夫に激しい怒りを覚えた。そして小さなすがちゃんの肩を見て、なんとしても守ってあげたい気持ちが強く湧きおこる。
◆次回
19.二手連弾
2022年4月19日 21:00 公開予定
僕はピアノが弾けないにもかかわらず毎日駅ピアノに行っていた。そこで藍の演奏を聴くのが楽しみだったからだ。藍の音楽は冬のさなかに花を咲かせ、曇天に太陽を燦燦と輝かせ、日中に月の輝きで聴き手の心を照らした。しかし、藍の演奏の真骨頂は暗鬱な曲だった。その救いのない美しさに僕はただ息を呑むばかりだった。しかし素晴らしいばかりではない。僕は藍の演奏を聴くと強い嫉妬と、彼女には到底手の届かぬ自分への絶望感に駆られた。
彼女のような人こそもっと学んで力をつけるべきだ、そう思った僕は「ゆうりん」で遅い昼食を取りながら彼女に進言した。音大に行くべきだと。
すると彼女はため息混じりに頬杖をつき、実につまらなさそうな顔をして言った。
「あんたもそんなこと言うんだ」
「あんたも?」
「行ったんだけどさ、音大。桐光学院」
「はあああ? 桐光っ?」
名門じゃないか! 僕は驚いた。
「……え、だってそれ、いま、それじゃ、どうして」
僕は少し混乱してよく分からない言葉を発する。
「辞めちゃった」
「はああああ? なんで!」
僕はさらに驚いた。
「つまんないから」
本当につまらなさそうな顔でどんぶりをつつく藍。
「つまんないってお前……」
僕は驚き呆れ言葉が出てこない。藍はつまらなさそうな顔をしたまま言葉を続ける。
「息がつまりそう、あんなとこ。だから五日で辞めてやった」
「……」
僕は二の句が継げなかった。やはり藍はまともな音楽教育を受けることなくここまでの域にたどり着いたと言うのか。間違いない、彼女こそ天才だ。マーボーチャーハンを食べるのも忘れ僕は彼女に質問を続けた。
「そ、それで辞めてどうしたんだ」
藍はどんぶりから視線を離さず答える。
「どうもしないよ。今みたいにこうしてふらふらと一人旅を続けてる。もう二年? かな?」
「それ以外に音楽教育は? KAWAHAと丸山絵里子とアルゲリッチ以外で」
「あー、一応ね、中高一貫の音楽コース行ってた。音楽以外成績は最低だったから。でもね、そこの音楽の成績も最低。全っ然くそ面白くもなかったし、よくやって来れたなあ」
「最低? どうして……?」
「だって全然自由にやらせてくれないんだもん。つまんない決まり事ばかり。ね、音楽を楽しむのに決まりごとはそんなに大事?」
「ああ大事だ。音楽の美はたくさんの規則を大前提としている。だけど、ただ肩の力を抜いて『楽しむ』だけなら決まり事なんて邪魔だと言いたいのはわかる。全くその通りだ」
「へえ、話分かってくれるだなんて思わなかった。奏輔って頭がちがちに固いんだもん」
小さな笑みを浮かべる藍。だが僕の表情や声は硬かったと思う。
「だけどそれはもう僕がやっているようなクラシック音楽じゃなくなる。まったく別のものになるんだ」
「んっ?」
「山ほどの決まりごとの根幹にあるのは、作曲者や曲自体やその時代、そして音楽全体への尊崇や畏敬の念だ。それらへ思いを馳せ、自身の解釈を乗せ演じる。その決まり事を『つまらない』と言って切り捨ててしまったら、もうその音楽はショパンでもシューマンでも、ベートーベンでもモーツアルトでもない全く別の何かになってしまう。作曲者や時代、曲そのものなどへのリスペクトを欠くからだ」
藍は特に何の感情も見せずにそっぽを向いて答えた。
「あたしはいいんだけどねそれで」
「よくない。あれだけの力があるのに」
僕は言い聞かせるような口調で藍に言った。
「あたしがいいって言うからいいのっ」
少し不貞腐れた顔で返す藍。
「しかしせっかくの授業料だってふいにして……」
「そう、だからバイトしながら少しずつ返してる」
「親だって怒っただろう?」
「ふふっ、あたしね、親いないんだ」
「えっ?」
しまった、訊いてはいけないことを訊いてしまった。だが藍は一向に気にかける様子はない。
「両親は私が二歳の頃に立て続けにがんに罹って死んじゃったんだって。そしたら二歳の私を誰が引き取るか親戚みんなが困り果てて押し付け合ってたみたい。それを見かねたおじさまがあたしを引き取ってくれることになって」
「おじさま……」
「すごくすてきな人なんだ。あたしのことなんでもよくわかってくれてて優しくて」
何を思ってかにやにやっと笑ってこっちを見る藍。なぜか気分が悪かった。むっとした僕はいやっみぽい声になっていた。
「へえ、そのすてきな人の投資を不良債権化させちゃったんだ」
「だから少しずつ返してるんだってばあ」
珍しく眉間にしわを寄せて困った顔をする藍。
僕はふと思った。
「そう言えば、僕のことをさ『音楽から逃げてる』って言ったよね、この間」
「え、あー、うん、そんなこと言ったっけかなあ」
「言った言った。憶えてないのか。ひどい奴だなあ。そうすると藍は『決まり事から逃げてる』んだな?」
藍は苦笑いをしながら首を振った。
「うんまあそうだね。確かにそうなんだよね。あたし、あんた以上に結構色んなものから逃げてると思うよ」
「僕は音楽から逃げる生き方をどうしようか考えているけど、藍はどう? 今から決まり事に面と向かって生きる生き方ってできそう?」
藍は額に手を当て天を仰いで考え込む。
「うーん、どうかなあ、これって体質みたいなものだし。でも奏輔が言うなら少しくらいは前向きに検討してもいいよ」
最後は少しにやっと笑った。
「え、なんでそこに僕が出てくるんだ?」
「ふふっ、それは秘密」
その日はなんだか不思議な感じになって、藍の提案でレンガ倉庫群に行ったり、二人とも午後以降オフだったこともあってロープウェイに乗って函館山からの夜景を見に行った。冷たい風に吹かれながらきれいな夜景を見てはしゃぐ藍が可愛い。藍といると本当に気が楽で、そういう意味ではとても楽しい。少しベタベタしてき過ぎるきらいがあるけどそれも慣れてしまえば可愛いものだ。
倉庫街の中のおしゃれなビアホールで、随分と値の張る酒と肴を飲み食いした。高いだけあってなかなか味もいい。藍も非常に満足していた。ただ僕としては冨久屋の素朴な味が懐かしくなってしまったが。
食事も終わって倉庫街に出ると夜も更けていたので僕は解散を申し出た。
「もういい時間だしここらで解散――」
「しない」
「えええ」
「ふふっ、ね、もうちょっと遊ぼ。どっかバーでも行ってさ」
いたずらっぽい目で僕を誘う藍は妙に魅力的だったが、僕は一人で冨久屋に行きたかった。藍をあそこに連れて行くわけにはいかない。藍が冨久屋に来ることによって今までの居心地の良さの全てが壊れてしまう気がして僕は怖かった。
結局はごねる藍をなだめすかして駅前まで市電で戻り無事解散することが出来た。僕は足早に冨久屋へ向かう。
「あらいらっしゃい、今日は遅かったんですね」
「ええ、まあちょっと色々……」
店内は相変わらずほぼ満席で、他のお客さんに席を空けてもらってようやく座る。
「焼酎水割りとポテサラで」
ビアホールでお金を使い過ぎた。すがちゃんに最安コンビを注文する。
「はあい」
すがちゃんが明るい声を響かせて伝票に注文を書きこむ。ふと目が合う。僕の勝手な思い込みかも知れないけれど、すがちゃんの目がほほ笑んでるような気がした。この後店が引けてから僕たちは二人して僕の部屋まで行く。僕はそれがなんだかとっても悪い隠し事をしているみたいな気がして後ろ暗い。一方でどこか胸が高鳴るような気持ちになるのも確かだった。
お店からお客さんがみんな消えてから、僕とすがちゃんは一緒に僕のアパートまで帰る。
部屋の前まで着くとすがちゃんはいつも申し訳なさそうに「いつも本当にすみません……」と身を縮こまらせて頭を下げる。その姿が哀れでどこかはかなげで、すがちゃんにこんな思いをさせるDV前夫に激しい怒りを覚えた。そして小さなすがちゃんの肩を見て、なんとしても守ってあげたい気持ちが強く湧きおこる。
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