36 / 55
36.キス
しおりを挟む
コンクールの最終本選を終わらせた打ち上げに僕は藍と夜の街に繰り出した。
「ほい、じゃ、どこ行く」
「サンシーロ」
「やっぱ帰るわ」
「わかったよう、竹芝のおでん焼き鳥居酒屋さん」
「ああ、あの何でもありの店。うん、いいんじゃないかな」
「よっしゃ、じゃ善は急げだぜー早く電停行こっ」
「おまえなあ、何はしゃいじゃって」
そわそわと浮ついた藍と一緒に竹芝の電停を降りた僕もやはり舞い上がっていた。カウンター席にかけた僕らはとりあえず生ビールで乾杯する。そこからもうお互いお喋りがが止まらない。ビールの泡を手で拭いながら思い思いに今日あったことを口にする。
「賞金70万だよ70万。折半して35万。嬉しいなあ」
「まだ確定したわけじゃないんだぞ。気を緩めるな」
「緩めようとどうしようと今さらもうどうにもなんないじゃん」
「ま、まあそうだな…… ただ審査員の方で紛糾して何もかも消えてなくなることだって無きにしも非ずなんだからあまり甘い夢ばかり見るなよ」
「はあい。なんだろうなあ、こう言うの『小姑』っていうの?」
「何か言ったか?」
「いいえ、滅相もございません」
「ただ、審査員がなんと言おうと今日の演奏は最高だったな」
「ふふふっ、会心の出来ってああいうやつだね」
「会場すっかり暗く沈み込んでお通夜みたいになってた」
「さすがあたし」
「さすが藍」
「そんなあたしに乾杯イエーっ」
ジョッキを重ねる。カチン、と音がする。
しかしいつも以上にハイペースで飲み続けた藍は珍しくカウンターに突っ伏し半分舟をこいでいる。
「なあ、聞こえてる?」
「聞こえてるよぉ」
「これからどうする」
「どうするって?」
「モスクワ中央音楽院行ってから先の話」
「うーん、わかんない」
「わかんないって…… 将来への展望とかないのかよ。向こうでピアニスト目指すとか、こっち戻ってきてピアノ教師や音楽教師やるとか」
「……今がいい」
藍がぼそりと呟く。だが、呟きにしては真剣な響きがした。
「え」
「バイトして駅ピアノして奏輔とこうして飲みながらバカみたいな話してたまにコンクール出て…… 今みたいのが一番楽しい。決まり事だらけの生き方なんてごめん」
「藍……」
なんて気ままで、そしてなんて自由な生活。大学で課題に追われるわけでもなく好きな曲を好きな時に弾く。そして音楽を肴に飲み語り明かす。もし手に怪我をしていなければ、それは僕にとってもある意味理想のような生活だったかも知れない。でも。
「僕はそういう生き方をし続けていたら、だめになっちゃうかもな」
「へえ、じゃ奏輔は? どうすんのこれから」
「僕? 僕か? 音大に復学しようか悩んでる。今ならまだ間に合うんだ。そしてピアノ科から作曲科に転科しようかとも思っている」
僕は自分の心の迷いについて口に出せなかった。ここで言い出せていればあそこまで深く人を傷つけることはなかったのかも知れない。
「で、作曲家になるの?」
「まだ分からないけど…… できるのなら」
「……つっまんないの」
藍はプイっと横を向いた。僕には藍のつやつやした髪に覆われた後頭部しか見えなくなる。
「みんなそうやって…… つまんない事に飲み込まれていって自分をすり減らしていくんだ。くっだらねえ」
大きなげっぷをしてからがばっと上体を起こした藍。、気が抜けかかって半分くらい残ったビールを一気飲みする。
「おいちゃん! 大根たまごはんぺんスジつみれごぼてんちょうだい! あとねぎまたれで!」
「はいよ」
「あ、あのちくわぶってありますか?」
「悪いね、うちちくわぶ置いてないんだよ」
「あ、すいませんでした」
しかしいきなり元気を取り戻した藍に僕は驚いた。
「お、おい飲み過ぎてたんじゃないのか? もう無理すんなよ」
「何が無理なもんか。これからじゃない奏輔、今日は金賞賞金七十万の前祝だあっ!」
「お、おう……」
しかし藍の元気は一時間ももたなかった。
「う~う、なんかぐるぐるする~」
「本格的に悪酔いしてるじゃん、珍しいな。やっぱり疲れてたんじゃないか?」
お店を早々に退散した僕たちは藍の部屋を目指す。あまりにも足元がおぼつかないので僕は藍に肩を貸してやった。どうしても僕たちの身体が密着する。
「いやあん、奏輔さんのえっちい」
「もう何言ってるのかさっぱり分かりませんわ」
「あははははは」
藍の身体は細くて薄くても柔らかくしなやかで僕はどぎまぎした。下手な漫才を繰り返しながらようやく僕らは藍のアパートに着く。とにかく藍が使い物にならないので、足の踏み場もない六畳一間の部屋から布団を掘り起こし、僕が布団を敷いてやって着替えもしないままの藍を寝かせる。枕元には水を入れたコップも置いてやって、僕は電気を消そうとした。
「電気消すからな。鍵、ちゃんと自分でかけろよ」
「はあい」
だらしない声で答える藍。
電灯に手を伸ばしたところで藍が布団に寝たまま手招きする。
「奏輔…… ねえ奏輔え……」
「ん? なんだ」
屈み込んだ僕に藍はゆっくり身体を起き上がらせて僕の首に腕を回す。顔が限界まで近くなる。鼻と鼻がくっつきそうだ。
「藍……」
「奏輔…… あたし、あたしさ……」
頬を上気させ潤んだ瞳をした藍はさらに顔を僕に近づける。僕の動悸が極限まで激しくなる。もしキスをするならちゃんとしたシチュエーションで僕の方からしたい、そう思っていたことも完全にどこかに行ってしまっていた。このまま顔を近づけていいものか、僕は妙子さんのことなどすっかり忘れて藍の瞳をじっと見つめていた。藍がゆっくりと顔を近づけてくる。藍の酒臭くて熱くて速い呼吸が僕の顔にかかる。
あと一瞬で僕たちの唇が重なる瞬間。
「おえっぷ」
藍はえずいた。
「ううっ」
ものすごい勢いで藍はトイレに駆け込む。僕は呆気にとられながらも激しい動悸が一気に鎮まっていくのを覚えた。トイレでひとしきり吐いた藍は台所で雑に口をすすいでコップ一杯の水を飲むと布団にすべり込む。
「はああ、すっとしたあ。おやすみい」
そう呟くとすっきりした笑顔を浮かべながら藍はすとんと眠りに落ちていった。さっきまでのことは完全に忘れてしまったかのように。僕はすっかり毒気を抜かれ、気持ちよさそうに寝ている藍の枕元にあぐらをかいていた。このままじゃ自分から鍵をかけるなんてできないだろう。鍵をかけずに僕だけ自分の部屋に帰る、そんな不用心なまねはできなかった。僕は大きなため息を吐くと勝手知ったる藍のうち、とばかりに焼酎とグラスと氷を取り出してきて一人飲み始めた。カバンの中にあった楽譜や作曲の本を読みながら僕は夜を明かした。幸い藍はあのあと具合を悪くするようなこともなくすやすやと安らかな眠りについている。呆れ果てながらも僕はそれを見守っていられるのがなんだか嬉しかった。些細なことかもしれないけれど何か藍にしてやれているのが嬉しかった。
翌早朝に藍は目を覚ました。僕は寝ぼけ眼の藍に声をかける。
「おはよう。具合はどうだ?」
「おはよ。んっ? 具合? 具合って?」
藍は何の話か分からなかったようだ。布団からのっそりと起き上がる。
「おいおい、お前夜吐いてたんだぞ」
「え、全然覚えてない」
僕は呆れた。それならキスしそうになった瞬間のことも覚えてないのか。
「じゃ、じゃあキ――」
「ん?」
「いやなんでもないなんでもない」
僕は思わず口走ってしまいそうになった。慌てて口をつぐむ。
「それじゃ心配していてくれたんだ」
意外にも藍は嬉しそうに微笑んだ。
「当たり前だろ」
「ありがと。ごめんね」
藍が僕にしがみ付いてきそうになったので僕はそれを手で防いで帰宅の準備をする。朝早いバイトがあるから急がないと。
バイトに向かう途中でもバイト先でも至近距離にまで接近した藍の顔がちらちらと頭に浮かんでは消えてゆく。あのままいったら僕たちはどうなっていたのだろう。そう思うと胸に甘酸っぱいものと重苦しい苦いものが同時にこみ上げてきた。
◆次回
37.賞
2022年5月7日 21:00 公開予定
「ほい、じゃ、どこ行く」
「サンシーロ」
「やっぱ帰るわ」
「わかったよう、竹芝のおでん焼き鳥居酒屋さん」
「ああ、あの何でもありの店。うん、いいんじゃないかな」
「よっしゃ、じゃ善は急げだぜー早く電停行こっ」
「おまえなあ、何はしゃいじゃって」
そわそわと浮ついた藍と一緒に竹芝の電停を降りた僕もやはり舞い上がっていた。カウンター席にかけた僕らはとりあえず生ビールで乾杯する。そこからもうお互いお喋りがが止まらない。ビールの泡を手で拭いながら思い思いに今日あったことを口にする。
「賞金70万だよ70万。折半して35万。嬉しいなあ」
「まだ確定したわけじゃないんだぞ。気を緩めるな」
「緩めようとどうしようと今さらもうどうにもなんないじゃん」
「ま、まあそうだな…… ただ審査員の方で紛糾して何もかも消えてなくなることだって無きにしも非ずなんだからあまり甘い夢ばかり見るなよ」
「はあい。なんだろうなあ、こう言うの『小姑』っていうの?」
「何か言ったか?」
「いいえ、滅相もございません」
「ただ、審査員がなんと言おうと今日の演奏は最高だったな」
「ふふふっ、会心の出来ってああいうやつだね」
「会場すっかり暗く沈み込んでお通夜みたいになってた」
「さすがあたし」
「さすが藍」
「そんなあたしに乾杯イエーっ」
ジョッキを重ねる。カチン、と音がする。
しかしいつも以上にハイペースで飲み続けた藍は珍しくカウンターに突っ伏し半分舟をこいでいる。
「なあ、聞こえてる?」
「聞こえてるよぉ」
「これからどうする」
「どうするって?」
「モスクワ中央音楽院行ってから先の話」
「うーん、わかんない」
「わかんないって…… 将来への展望とかないのかよ。向こうでピアニスト目指すとか、こっち戻ってきてピアノ教師や音楽教師やるとか」
「……今がいい」
藍がぼそりと呟く。だが、呟きにしては真剣な響きがした。
「え」
「バイトして駅ピアノして奏輔とこうして飲みながらバカみたいな話してたまにコンクール出て…… 今みたいのが一番楽しい。決まり事だらけの生き方なんてごめん」
「藍……」
なんて気ままで、そしてなんて自由な生活。大学で課題に追われるわけでもなく好きな曲を好きな時に弾く。そして音楽を肴に飲み語り明かす。もし手に怪我をしていなければ、それは僕にとってもある意味理想のような生活だったかも知れない。でも。
「僕はそういう生き方をし続けていたら、だめになっちゃうかもな」
「へえ、じゃ奏輔は? どうすんのこれから」
「僕? 僕か? 音大に復学しようか悩んでる。今ならまだ間に合うんだ。そしてピアノ科から作曲科に転科しようかとも思っている」
僕は自分の心の迷いについて口に出せなかった。ここで言い出せていればあそこまで深く人を傷つけることはなかったのかも知れない。
「で、作曲家になるの?」
「まだ分からないけど…… できるのなら」
「……つっまんないの」
藍はプイっと横を向いた。僕には藍のつやつやした髪に覆われた後頭部しか見えなくなる。
「みんなそうやって…… つまんない事に飲み込まれていって自分をすり減らしていくんだ。くっだらねえ」
大きなげっぷをしてからがばっと上体を起こした藍。、気が抜けかかって半分くらい残ったビールを一気飲みする。
「おいちゃん! 大根たまごはんぺんスジつみれごぼてんちょうだい! あとねぎまたれで!」
「はいよ」
「あ、あのちくわぶってありますか?」
「悪いね、うちちくわぶ置いてないんだよ」
「あ、すいませんでした」
しかしいきなり元気を取り戻した藍に僕は驚いた。
「お、おい飲み過ぎてたんじゃないのか? もう無理すんなよ」
「何が無理なもんか。これからじゃない奏輔、今日は金賞賞金七十万の前祝だあっ!」
「お、おう……」
しかし藍の元気は一時間ももたなかった。
「う~う、なんかぐるぐるする~」
「本格的に悪酔いしてるじゃん、珍しいな。やっぱり疲れてたんじゃないか?」
お店を早々に退散した僕たちは藍の部屋を目指す。あまりにも足元がおぼつかないので僕は藍に肩を貸してやった。どうしても僕たちの身体が密着する。
「いやあん、奏輔さんのえっちい」
「もう何言ってるのかさっぱり分かりませんわ」
「あははははは」
藍の身体は細くて薄くても柔らかくしなやかで僕はどぎまぎした。下手な漫才を繰り返しながらようやく僕らは藍のアパートに着く。とにかく藍が使い物にならないので、足の踏み場もない六畳一間の部屋から布団を掘り起こし、僕が布団を敷いてやって着替えもしないままの藍を寝かせる。枕元には水を入れたコップも置いてやって、僕は電気を消そうとした。
「電気消すからな。鍵、ちゃんと自分でかけろよ」
「はあい」
だらしない声で答える藍。
電灯に手を伸ばしたところで藍が布団に寝たまま手招きする。
「奏輔…… ねえ奏輔え……」
「ん? なんだ」
屈み込んだ僕に藍はゆっくり身体を起き上がらせて僕の首に腕を回す。顔が限界まで近くなる。鼻と鼻がくっつきそうだ。
「藍……」
「奏輔…… あたし、あたしさ……」
頬を上気させ潤んだ瞳をした藍はさらに顔を僕に近づける。僕の動悸が極限まで激しくなる。もしキスをするならちゃんとしたシチュエーションで僕の方からしたい、そう思っていたことも完全にどこかに行ってしまっていた。このまま顔を近づけていいものか、僕は妙子さんのことなどすっかり忘れて藍の瞳をじっと見つめていた。藍がゆっくりと顔を近づけてくる。藍の酒臭くて熱くて速い呼吸が僕の顔にかかる。
あと一瞬で僕たちの唇が重なる瞬間。
「おえっぷ」
藍はえずいた。
「ううっ」
ものすごい勢いで藍はトイレに駆け込む。僕は呆気にとられながらも激しい動悸が一気に鎮まっていくのを覚えた。トイレでひとしきり吐いた藍は台所で雑に口をすすいでコップ一杯の水を飲むと布団にすべり込む。
「はああ、すっとしたあ。おやすみい」
そう呟くとすっきりした笑顔を浮かべながら藍はすとんと眠りに落ちていった。さっきまでのことは完全に忘れてしまったかのように。僕はすっかり毒気を抜かれ、気持ちよさそうに寝ている藍の枕元にあぐらをかいていた。このままじゃ自分から鍵をかけるなんてできないだろう。鍵をかけずに僕だけ自分の部屋に帰る、そんな不用心なまねはできなかった。僕は大きなため息を吐くと勝手知ったる藍のうち、とばかりに焼酎とグラスと氷を取り出してきて一人飲み始めた。カバンの中にあった楽譜や作曲の本を読みながら僕は夜を明かした。幸い藍はあのあと具合を悪くするようなこともなくすやすやと安らかな眠りについている。呆れ果てながらも僕はそれを見守っていられるのがなんだか嬉しかった。些細なことかもしれないけれど何か藍にしてやれているのが嬉しかった。
翌早朝に藍は目を覚ました。僕は寝ぼけ眼の藍に声をかける。
「おはよう。具合はどうだ?」
「おはよ。んっ? 具合? 具合って?」
藍は何の話か分からなかったようだ。布団からのっそりと起き上がる。
「おいおい、お前夜吐いてたんだぞ」
「え、全然覚えてない」
僕は呆れた。それならキスしそうになった瞬間のことも覚えてないのか。
「じゃ、じゃあキ――」
「ん?」
「いやなんでもないなんでもない」
僕は思わず口走ってしまいそうになった。慌てて口をつぐむ。
「それじゃ心配していてくれたんだ」
意外にも藍は嬉しそうに微笑んだ。
「当たり前だろ」
「ありがと。ごめんね」
藍が僕にしがみ付いてきそうになったので僕はそれを手で防いで帰宅の準備をする。朝早いバイトがあるから急がないと。
バイトに向かう途中でもバイト先でも至近距離にまで接近した藍の顔がちらちらと頭に浮かんでは消えてゆく。あのままいったら僕たちはどうなっていたのだろう。そう思うと胸に甘酸っぱいものと重苦しい苦いものが同時にこみ上げてきた。
◆次回
37.賞
2022年5月7日 21:00 公開予定
0
あなたにおすすめの小説
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
婚約破棄の代償
nanahi
恋愛
「あの子を放って置けないんだ。ごめん。婚約はなかったことにしてほしい」
ある日突然、侯爵令嬢エバンジェリンは婚約者アダムスに一方的に婚約破棄される。破局に追い込んだのは婚約者の幼馴染メアリという平民の儚げな娘だった。
エバンジェリンを差し置いてアダムスとメアリはひと時の幸せに酔うが、婚約破棄の代償は想像以上に大きかった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる