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第36話ランガの森ダンジョン編⑰
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高身長スレンダー巨乳の美少女2人が兵士たちの視線を釘付けにする。
「なるほどね。ベネディも慣れるしかないわ。たいがいの男って胸を見るものだから」
「マリアは慣れてるのね」
「見られたからと言って別に痛くもかゆくもないしね。卑猥な言葉をかけられることもあるけど、サラッと受け流すにかぎるわ」
マリアが余裕の表情で語る。
「マリアは胸も大きいけど、心もデカいんだ」
「アンタ、全然うまいこと言ってないからね」
ドヤ顔のベックにツッコむマリアを見て、ベネディクタが笑い声を漏らす。
ベネディクタがひときわ立派なテントの前で立ち止まった。
「ここよ。ミラー大隊長、冒険者が参りました」
「入れ」
中から不機嫌な声が聞こえた。
「失礼いたします」
ベネディクタに続いてマリアとベックがテント内へ足を踏み入れる。
ミラーは、あからさまにふてぶてしい態度で椅子に腰かけたまま3人に視線を送った。
「ベッキーとマリアンだな」
「いえ、ベックとマリアです」
ベネディクタがすかさず訂正する。
やりとりを聞いていたベックが思わず吹き出す。マリアが慌ててベックの脇腹を肘で小突いた。
「名前などどうでもいいわ。それより、2人ともずいぶん若いが使えるんだろうな?」
「年齢は関係ありません。私自身、17歳で中隊を率いております。2人とも優秀な冒険者です。任務遂行能力は私が保証いたします」
「ヘルトリング中隊長の人選とあらば、文句はつけられんな。撤収作業が完了次第、出立する」
「はっ!」
ベネディクタは敬礼すると、2人を連れてテントをあとにした。
「あのチビデブ、相変わらず感じ悪いわ。マリアのことジロジロ見てホントいやらしい」
シルフの言葉にマリアとベックが笑い出す。
「前にも言ったけれど、ミラー大隊長は冒険者嫌いで有名なの。ネームドの件でマリアの実力も疑ってたし、私に試合で負けて恥をかかせるつもりが失敗して気に入らないのよ。嫌な思いをさせてごめんなさい」
ベネディクタが複雑な面持ちで頭を下げる。
「ベネディが謝ることないわよ。それにしても、あんなのが上官なんてベネディも大変ね」
「マリアの胸の話じゃないけど、これも慣れかしら。命令に背くことはできないけれど、それ以外のくだらない話は聞き流せば済むことよ。自分があの人みたいな指揮官にならないよう、反面教師にすれば成長できるしね」
「さすがベネディさん! ベネディさんは容姿が美しいだけでなく心も美しいんですね」
「おいっ! なんで私は胸のデカさで、ベネディは容姿の美しさなのよっ?」
マリアがベックの頭をはたく。
「いや、だってマリアの女らしいとこって胸だけじゃん。機動力で言ったら装甲騎兵並だしよ。ほぼ男じゃん」
「……斬る。お前マジで斬るっ」
「わっ! なに物騒なもん抜いてんだよ。しまえっつうの」
大剣を振り上げマリアがベックを追いかける。
にぎやかな2人の追いかけっこを前に、ベネディクタとシルフは顔を見合わせて笑い出した。
「なるほどね。ベネディも慣れるしかないわ。たいがいの男って胸を見るものだから」
「マリアは慣れてるのね」
「見られたからと言って別に痛くもかゆくもないしね。卑猥な言葉をかけられることもあるけど、サラッと受け流すにかぎるわ」
マリアが余裕の表情で語る。
「マリアは胸も大きいけど、心もデカいんだ」
「アンタ、全然うまいこと言ってないからね」
ドヤ顔のベックにツッコむマリアを見て、ベネディクタが笑い声を漏らす。
ベネディクタがひときわ立派なテントの前で立ち止まった。
「ここよ。ミラー大隊長、冒険者が参りました」
「入れ」
中から不機嫌な声が聞こえた。
「失礼いたします」
ベネディクタに続いてマリアとベックがテント内へ足を踏み入れる。
ミラーは、あからさまにふてぶてしい態度で椅子に腰かけたまま3人に視線を送った。
「ベッキーとマリアンだな」
「いえ、ベックとマリアです」
ベネディクタがすかさず訂正する。
やりとりを聞いていたベックが思わず吹き出す。マリアが慌ててベックの脇腹を肘で小突いた。
「名前などどうでもいいわ。それより、2人ともずいぶん若いが使えるんだろうな?」
「年齢は関係ありません。私自身、17歳で中隊を率いております。2人とも優秀な冒険者です。任務遂行能力は私が保証いたします」
「ヘルトリング中隊長の人選とあらば、文句はつけられんな。撤収作業が完了次第、出立する」
「はっ!」
ベネディクタは敬礼すると、2人を連れてテントをあとにした。
「あのチビデブ、相変わらず感じ悪いわ。マリアのことジロジロ見てホントいやらしい」
シルフの言葉にマリアとベックが笑い出す。
「前にも言ったけれど、ミラー大隊長は冒険者嫌いで有名なの。ネームドの件でマリアの実力も疑ってたし、私に試合で負けて恥をかかせるつもりが失敗して気に入らないのよ。嫌な思いをさせてごめんなさい」
ベネディクタが複雑な面持ちで頭を下げる。
「ベネディが謝ることないわよ。それにしても、あんなのが上官なんてベネディも大変ね」
「マリアの胸の話じゃないけど、これも慣れかしら。命令に背くことはできないけれど、それ以外のくだらない話は聞き流せば済むことよ。自分があの人みたいな指揮官にならないよう、反面教師にすれば成長できるしね」
「さすがベネディさん! ベネディさんは容姿が美しいだけでなく心も美しいんですね」
「おいっ! なんで私は胸のデカさで、ベネディは容姿の美しさなのよっ?」
マリアがベックの頭をはたく。
「いや、だってマリアの女らしいとこって胸だけじゃん。機動力で言ったら装甲騎兵並だしよ。ほぼ男じゃん」
「……斬る。お前マジで斬るっ」
「わっ! なに物騒なもん抜いてんだよ。しまえっつうの」
大剣を振り上げマリアがベックを追いかける。
にぎやかな2人の追いかけっこを前に、ベネディクタとシルフは顔を見合わせて笑い出した。
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