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黒い月
しおりを挟むここは、妖怪の世界
今日もまた、人間が迷い込んでこちらの世界にくる。
人間が来ると、狒々(ひひ)がやって来て、女を連れ去っていこうとするが、天狗がそれを阻止していつも喧嘩している。
そろそろ見飽きたな。目障りだ!
きーきー声やら叫び声がいつも、俺の眠りを妨げてくる。
喰い殺してやろうと思った時、
「犬鬼神様、神在祭のお時間です。」
「また、汚れた神どもが、捕まえた人間を誰の物にするかの話し合いだろ、興味がない。」
「闇に満ちたこの世界、本来の神在祭ではなくなってしまいましたが、見張りも兼ねて参加してください。龍蛇様がお迎えにきております。」
しょうがなく、参加しに、神の聖地に向かった。
そこには、醜くなった元神たちが集まっていた。
辺りを見回すと、とても美しかったアマテラスもいた。
だか、今の姿はとても醜くおぞましい顔をしていた。
神々がこうなったのも、あの黒い月が現れてからだ。
この世界をあの、忌々しい月がずっと照らしている限りこの悪夢は終わらないだろう。
恐らく、人間が迷い込むのもあの月が原因だ。
だか、いくら考えても、わからないのだ。
あの月はなぜ、現れたのか?
どうすれば、消すことができるのか?
俺は何度もあの月を物理的に破壊したが、すぐに元に戻ってしまう。
元凶を見つけ出さねばならない。
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