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3話
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「イアン様、キース城に到着しました」
イアンは、馬車から降りてそびえ立つ城の荘厳さに圧倒された。
イアンが今まで見たすべての物の中で1番きらびやかで美しかったからだ。
「イアン様、長旅でお疲れでしょう。今日は、部屋でゆっくりとお休みください」
オルビスは、イアンに気遣った。
「オルビスさん、ありがとうございます」
イアンは、深々と頭を下げた。
「イアン様は、お妃なのですから、執事の私に頭など下げないでください」
「そうだ、イアン。オルビスなんて適当でいいよ」
ガルファルドは、吐き捨てるように言った。
オルビスは、引きつった笑いを浮かべた。
「では、ここからはメイドのシーラが案内します。シーラさん、あとはお願いします」
「オルビス様、かしこまりました」
メイドのシーラは、とても可愛らしい笑顔で答えた。
フリフリの黒いメイド服を着ている。
(こんな農夫の娘の私にメイドが付くの?)
イアンは、先ほどまではすべて自分のことは自分でしていた。
メイドが付くなんて不思議な感じがした。
「では、イアン。またな」
ガルファルドとオルビスは、宮殿に向かい歩き去った。
「イアン様、お部屋に案内します。少し歩きますが、もう少しの辛抱です」
城の本殿から5分ほど歩くと離れがあり、無数の部屋が並んでいる。
「シーラさん、これは全部お妃様の部屋なの?」
「うふふ、イアン様。シーラでいいですよ。
すべてお妃様の部屋ですよ」
イアンは、シーラの大きな黒目を見つめた。
シーラは18歳ぐらいだろうか。童顔なのでもしかしたらもう少し上なのかもしれない。
「着きました。ここです」
ドアを開けて部屋に入ると、イアンは驚いて心が喜びで波打つのがわかった。
部屋は、30畳ほどの広さでふかふかのベット、ソファー、化粧台があった。
クローゼットには、上質の服が掛かっている。
「ねえ、シーラ。これ全部使っていいの?」
「もちろんです。イアン様」
「ありがとう、シーラ。ねえ、一つだけ聞いてもいい?」
「どうぞ」
「私の年齢は22歳。シーラ、あなたはいくつなの?」
「イアン様、私も22歳です」
「まあ、偶然ね。これからよろしくね」
「はい、イアン様。今日は、ゆっくりとお休みになって下さい。明日は、健康診断がございす」
「健康診断?」
「ええ、健康診断です」
シーラは、少しだけ意地悪なほほえみをした。
イアンにはそう感じられた。
イアンは、健康診断とは身長を計測したり視力の検査をしたりそんなことをイメージしていた。
まさか翌日行われるキース城特有の異常な健康診断など想像すらしていなかったのだった。
イアンは、馬車から降りてそびえ立つ城の荘厳さに圧倒された。
イアンが今まで見たすべての物の中で1番きらびやかで美しかったからだ。
「イアン様、長旅でお疲れでしょう。今日は、部屋でゆっくりとお休みください」
オルビスは、イアンに気遣った。
「オルビスさん、ありがとうございます」
イアンは、深々と頭を下げた。
「イアン様は、お妃なのですから、執事の私に頭など下げないでください」
「そうだ、イアン。オルビスなんて適当でいいよ」
ガルファルドは、吐き捨てるように言った。
オルビスは、引きつった笑いを浮かべた。
「では、ここからはメイドのシーラが案内します。シーラさん、あとはお願いします」
「オルビス様、かしこまりました」
メイドのシーラは、とても可愛らしい笑顔で答えた。
フリフリの黒いメイド服を着ている。
(こんな農夫の娘の私にメイドが付くの?)
イアンは、先ほどまではすべて自分のことは自分でしていた。
メイドが付くなんて不思議な感じがした。
「では、イアン。またな」
ガルファルドとオルビスは、宮殿に向かい歩き去った。
「イアン様、お部屋に案内します。少し歩きますが、もう少しの辛抱です」
城の本殿から5分ほど歩くと離れがあり、無数の部屋が並んでいる。
「シーラさん、これは全部お妃様の部屋なの?」
「うふふ、イアン様。シーラでいいですよ。
すべてお妃様の部屋ですよ」
イアンは、シーラの大きな黒目を見つめた。
シーラは18歳ぐらいだろうか。童顔なのでもしかしたらもう少し上なのかもしれない。
「着きました。ここです」
ドアを開けて部屋に入ると、イアンは驚いて心が喜びで波打つのがわかった。
部屋は、30畳ほどの広さでふかふかのベット、ソファー、化粧台があった。
クローゼットには、上質の服が掛かっている。
「ねえ、シーラ。これ全部使っていいの?」
「もちろんです。イアン様」
「ありがとう、シーラ。ねえ、一つだけ聞いてもいい?」
「どうぞ」
「私の年齢は22歳。シーラ、あなたはいくつなの?」
「イアン様、私も22歳です」
「まあ、偶然ね。これからよろしくね」
「はい、イアン様。今日は、ゆっくりとお休みになって下さい。明日は、健康診断がございす」
「健康診断?」
「ええ、健康診断です」
シーラは、少しだけ意地悪なほほえみをした。
イアンにはそう感じられた。
イアンは、健康診断とは身長を計測したり視力の検査をしたりそんなことをイメージしていた。
まさか翌日行われるキース城特有の異常な健康診断など想像すらしていなかったのだった。
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