奴隷白書

くねひと

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#8 ロウソク責め

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「熱いじゃないだろう、『気持ちいい』だろう。フフフ……、ほら」
 赤い熱蝋ねつろうの落下……。
「熱っ」
「気持ちいいって言わないとずっとこうだぞ」
 そしてまた、熱蝋ねつろうの落下……。たまらない熱さにふと目尻に涙がにじみ出ます。

「…き、気持ちいいです……」
「そうか、気持ちいいならもっと続けてやるよ」
「そ、そんなあ」

 俺は素っ裸、後ろ手縛りの上に両足首は1m程の長さの金属パイプの両端に繋がれています……。丁度、人の字型に床に横たえられていては、ご主人様のロウソク責めを逃れることはできないのです。
 ロウソクの炎に怯えた目を向ける俺の恐怖心を煽るかのように………、ご主人様はゆっくりと俺の上にロウソクをかざし………、ほら、ほら、飛び切り熱いのが行くぞと脅しながら……、もう熱蝋ねつろうが落とされる、もう落とされると俺が覚悟している間は決して落とさず………、一瞬、俺が気を緩めた頃合を見逃さず、熱蝋ねつろうを落下させるのです。

 激しい便意を堪えながらのロウソク責め………鈍痛を訴えるお腹に、不規則に熱蝋ねつろうをたらされ、その度に俺は熱蝋ねつろうの衝撃で緩む菊門に力を入れ直し、何とかトイレのお許しがあるまでは不用意なお漏らしをしないようにと、ぐっと歯を食いしばり続けるしかありません。

 不意にご主人様がロウソクを俺の股間の上に持って来られました………。
「お前、俺がどこに熱蝋ねつろうを落とそうとしているか分かるよなあ」
 ご主人様のかざしたロウソクの位置でそれは嫌でも分かります。

「ああ、そ、そこだけはお許し下さい…」
「そこって何処だよ?」
「………オ、オチンコだけは…」
「そっか、それじゃ玉はいいんだな」
「た、玉も駄目です!」
「お前、奴隷がご主人様に向かって『駄目』なんて良く言えるよな」

 ご主人様が足裏で俺の急所をぐいっと踏み付けました。
「痛っ、お、お許し下さい。も、もう、決して生意気なことは申しません」
「言葉じゃ何とでも言えるからな。この際、急所にこってりと熱蝋ねつろうを落としてやるから、それで奴隷の立場を身にみて感じることだ」

 ご主人様の持つロウソクが幾分傾きました。反射的に俺は腰をずらし、結果、熱蝋ねつろうは肉筒をわずかにそれて落下しました。
「コラァ、なぜ逃げる?」

 なぜ逃げると言われても急所への熱蝋ねつろう責めは本能的に恐怖を感じて勝手に体が動いてしまうのです………。
 仕方ないなあ、何度かのロウソク責めをことごとくかわされて、ご主人様は何を思いつかれたのか、位置を換えて俺の頭を挟みこむようにして立たれました。
 見上げれば、引き締まった両足が若木のようにそびえ立ち……、その先は黒いパンツに包まれたご主人様の股間です……………。
 と、段々とご主人様の股間が近づいてきました。俺の顔面に腰を降ろそうというのです。
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