性奴の夜

くねひと

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SMプレイの始まり

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 土曜日の夜、セイヤのマンション……。 僕は奴隷としてラグマットの上に跪いていた。 素裸の身は後ろ手に厳しく縛りあげられ、しかも意地悪いことに局部は玉袋もろとも根元深く細引でくくりあげられ、その縄尻をセイヤに握られている………。

 僕は大学二年生。セイヤは今年大学を卒業して父親の経営する外車ディーラーの若専務におさまり優雅な独身生活をおくっている。
 その向きの人しか知らないマッチングアプリで知り合ったのは、つい二三ヵ月前だったが根っからのSとMですぐに意気投合(もちろんセイヤがS、僕がM)、こうして週に一度はセイヤのマンションでSMプレイをするようになった。

 今夜もこれからセイヤの性奴として調教を受けるのだが、いつもなら期待と不安に胸を震わせているのに今夜ばかりはどうにも勝手が違う。なぜっていえば僕とセイヤの他にもう一人この部屋にいるから………。まだ中学生ぐらいの少年で、セイヤとはSNSで知り合ったのだと云う。

 SMに興味はあるが、まだ未体験なので今夜僕達がSMプレイすると聞いて、セイヤに頼んで連れてきてもらったらしい。断りもなしにこんな少年を呼んで、僕はちょっと不満だったが、そんな僕の気持ちには全くお構いなしに、たちどころに服を脱がされ縄をかけられ、いつものとおり僕は奴隷としての誓いをしなければならないのだ。

 セイヤと少年はソファに座り、正座する僕を見下ろしている。少年の目がくくられた怒張にじっと注がれているのが痛い程、よくわかる。
 羞ずかしい………。
 僕とセイヤの他に、一人の少年が加わっただけなのに、セイヤと二人きりのときに感じる甘い屈辱感とは違う、何とも耐え難い羞ずかしさが僕を襲う。

 たった一人でも赤の他人に僕の性癖を知られることで、まるで全ての人に僕がMだと知られてしまったかのように、僕の心はうろたえてしまうのだ……。
……それでも生来のMなのだろう。僕の肉サオは、これ以上はないというくらいに反り返ってしまっている。何と浅ましい業なのだろうか……。

「うっ………」
 不意に急所の細引をギュッと引かれ、僕はうめいた。
「ホラ、さっさと奴隷の誓いをしないか。お客様がお待ちかねだろう」
 僕は顔を赤らめながらも、いつもSMプレイの初めに言わされる誓いの言葉を述べた。

「わ、私、渋谷ユウキは森セイヤ様をご主人様とする性の奴隷、性奴です…。ご主人様の命令はいかなる命令であろうと絶対服従いたします。もし命令を守らなかった場合は、どのようなお仕置きをされても構いません……」

「よし、じゃあその証しとしてまず俺達の足を舐めな」
“ドキッ……いつもやっていることだけど、ここで早くもこの少年の足の裏まで舐めさせられるのかしら……”
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