スキル【コールセンター】では知識無双もできません。〜残念ヒロインとギルドシェア爆上げ旅〜

マルジン

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9ー1.シェリス・マイザルご乱心

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「人は見かけによらないんだな。まさかジュンが雄汝禁教オナンキンきょう徒とは」

「……んああ」

「いや、非難しているわけじゃないぞ。本当に、心底尊敬しているよ。世界でもダントツに厳しい戒律を敷いているというからな」

「……そすか」

レイアからの熱い視線を適当にいなしながら、どうにかホームへ帰ってきた。
プリッケ冒険者ギルドの奴らが弱小というのも分かる。
クソボロい上にこんな小さいのがギルドなんて。
シルバ◯アファ◯リーの家じゃあるまいし。


壊れた玄関をまたぐと、ソファでは……。

「……ぉぉ」

おっ始まりかけていた。
アドミラに覆いかぶさる白いもふもふが、ハアハアと息荒くしている。

ええぇぇぇ。どうしたらいいんだよ。
まだギルドは微妙に揺れてるしよお。
ソファでは始まりかけてるしよお。
受付で観戦でもしてろってか?メガホン持って応援でもしてやろうか?
おいシェリス!ポジション変えろ!そこが相手の弱点だ!とか言えってか?

「どうしたジュン。早く入れ」

「いや、それが――」

レイアに背中を押されて、一步踏み出したその時、俺はたしかに聞いた。

「……ぷはっ。シェリスちゃん止めて!無理やりしないでッ!」

ん?
んん?

「はあはあはあはあ、アドミラがにするから悪いのよ。もう、ヨダレが止まらないのよ。ちょっとだけ、ちょっと味見するだけだから、はあはあはあはあはあ。ジュルリ」

んんんんんん?

「おいジュン……?」

「ああ、レイア。これは」

ヤヴァい!

俺たちはシェリスの腕を掴み、全力で引き剥がしにかかる。

「シェリス!落ち着けい!離れろバカタレ!」
「シェリス!仲間が嫌がってるだろう!何をするつもりなんだ!」

レイアには、ソッチの知識がないから状況が掴めてないらしい。
だが俺は、しっかり理解できている。

このウサギ、罪を犯そうとしていた!

「くっ、力が強え……レイア引っ張れ!」
「なんて怪力だ。アドミラ!蹴り飛ばすんだッ!」

「はあはあはあはあ。アドミラちゃんのアドミラちゃんのおま……ぐへッ」

アドミラが下から蹴り上げてくれたことで、ようやくシェリスを引き剥がすことに成功した。
だがこの性欲モンスターは、すぐに起き上がる。

「シェリス!俺を見ろシェリス!」

「はあはあはあ、アドミラちゃんアドミラちゃん。食べたいよ、抱きたいよ、しゃぶりたいよ」

「落ち着けい!どうせなら俺を食ってくれええええ!」

「男は嫌いだ。死ねッ!」

「どぅぉへッ」

とてもキツイ一撃で、普通に笑えないやつを、顔面にもらってしまった。
視界がグラグラして、うまく立ち上がれない。

「シェリス!なんてことをするんだ!ジュンは仲間だろう!」

レイア……離れろ!
お前の貞操まで危ないぞッ!
このままだと、シェリスの魔の手によって、散らされてしまうッ!

「れ、レイア……はなれ、ろ」

俺は叫んだが、彼女の耳には届かない。上手く口が回らないのだ。

「レイアでもいいんだ。貝殻をピタッと合わせて擦るだけだから。はあはあ」

「貝殻?なんのことを……」

レイアにシモの隠語は通用しないぞシェリス!
ああシェリス!落ち着け!

なんてこった。このままじゃあヒロイン候補たちが、ウサギの魔の手に落ちてしまう!

「シェリスちゃん!落ち着いて!」

アドミラは、捲くられたスカートを直して叫んだ。
よし、パンティーはしっかりと見させてもらったぞ!

「はあはあはあ。アドミラちゃん、レイアちゃん。アアッ!食べちゃうよぉぉぉ♡」

恐ぇぇえよッ!
目がキマりすぎて、性欲じゃあ片付かないレベルになってるって。
なんか薬でも飲んだのか?

「くっ、シェリス!どこを触ってるんだ!」

「はあはあはあ。ああッ、最高ッ♡」






――――作者より――――
最後までお読みいただき、ありがとうごさいます。
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お手数だとは思いますが、何卒よろしくお願いします!
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