【完結】44億年ぼっちドラゴンが友だち探しの旅に出る

マルジン

文字の大きさ
22 / 52

22.どうぞよろしく

しおりを挟む
「……ふぇッ」

ドスンと尻もちをついたのは、ノース王国女王エリーゼであった。
王国としての対応を決定する臨時会議が終了した後、大臣や貴族たちが去った会議室で、父ロホスへと国の行く末について愚痴をこぼしていたところだった。

「……え、えいへい、えいへい」

真っ直ぐに何かを見つめながら、口をカクカクさせるエリーゼへと、ロホスは駆け寄った。

「ど、どうしたエリーゼ!大丈夫か?」

「……あ、ああ、あれ、あれ」

エリーゼは何かを指差しながら、みるみる顔が青ざめていく。
先程までは、元気に話していたというのに。
急に倒れ込んだと思えば、うわ言を呟く娘を見て、ロホスは狼狽する。

「体調が悪いのだな?医者を!誰か医者を呼べ!」

汗ばんだ額を撫でて、娘の容態を心配するロホス。
すると、会議室の扉が開かれて騎士がなだれ込んできた。

「医者……な、なななんだ、お、お前は!」

ジャキン!と抜剣する音が響き、ロホスはようやく振り返った。
ちょうどエリーゼが指し示すものへと、視線が行き当たる。

「……」

そして言葉を失った。

この場の誰もが、それをじっと見つめた。

そこに佇んでいたのは、得体の知れない骸骨であった。

白い骨に貼り付く焦げた肉はおまけのようで、しぼんだ眼球がぎこちなく痙攣している。
ほろほろと骨片が床に落ちて、ピクピクと全身が震えていた。

ゴクリと生唾を飲み込み、剣を構えて待機する騎士たちであったが、突然ひとりの騎士がスタスタと歩き出した。

彼らは衛兵である。
女王の身に危険が迫れば、自分を盾にしてでも守らねばならない。
危険でなくとも、女王の前に正体不明の者が居ていいはずがない。

忠義に篤い従順なる騎士は、初見の驚きを克服し、骸骨の背後で斬り掛からんと構えた。

しかし、その意気もついえてしまう。

骸骨に異変が起きたから。

しぼんでいた眼が、ふっくらとみずみずしさを取り戻したのだ。
ぎこちなかった痙攣が、滑らかな眼球運動になり、骨の上から赤い肉がモコモコと表れる。
焦げ付いた肉に赤みが宿り、どくどくと脈打つ血管が表れて、筋肉が皮膚がみるみる再生したのだ。

そしてそこに立っていたのは、世界最強であり不死のドラゴン、アスドーラであった。

「あ、ああ、アスドーラ様?」

口をあんぐりと開けていたエリーゼは、目の前で立ち尽くすアスドーラの名前を口にした。
おぞましいかった何かが、アスドーラであったのだと自分に言い聞かせるように。

ビックリしすぎて目が乾燥しきっていたロホスも、瞬きと共にまともな思考を取り戻た。

(やっべぇ剣向けちゃってるよ。お前!どっか行け!)

剣を振り上げた騎士は、幸いにもアスドーラの背後にいたので、表情と身振り手振りで伝えようとした。
ギリギリバレてない今なら、何事もなかったように騎士を下がらせることができるからだ。

騎士は怪訝な表情を浮かべながらも、ロホスの意思を汲み取ろうとしていた。

けどまったく伝わらなかった。

「……あ、オホンッ!衛兵は下がれ!」

仕方なく命令すると騎士たちは、スッと鞘に剣を収めて会議室から去っていく。

そうして暫く、アスドーラを見つめるふたり。
なにか用があってきたはずなのに、アスドーラは黙ったまま佇んでいる。

こころなしか震えているのは、服を着ていないせいか。
瞳が揺れているのは、なにか不安があるからなのか。

様子がおかしいアスドーラに、エリーゼが語りかける。

「ど、どうしたのですアスドーラ様。そのような格好で」

すると我に返ったように、アスドーラの瞳がきゅーと縮まった。

「……ノピーはどこ?」

「治療させております」

「会いたいから連れてって」

「そ、それは構わないですが――」

アスドーラはくるりと踵を返して、廊下へと出ていった。
それはもう堂々たる歩みで、並ぶ騎士たちも自然と頭を下げたほどだ。

その後を慌てて追うのは、エリーゼとロホスである。
全てを丸出しにして歩くアスドーラに、どうしても何か着せたいエリーゼであったが、なんか切羽詰まってるみたいだし、様子も変だしで、少し不安だった。
だからといって、さすがにプラプラさせたまま友だちに会わせるのは気が引ける。

「お父さん、それ貸して!」

「なっ、エリーゼそれは……」

「いいから!」

「あ、え、いやん」

ロホスのガウンを無理やり引き剥がしたエリーゼは、アスドーラの隣に並びゴニョゴニョと耳打ちした。
服を着せる口実をつけて、アスドーラをうまく説得したらしい。

スッと父のガウンを肩から掛けようとしたら、アスドーラの魔力が全身から滲み出た。
そしていつものような、ごく一般的な服装に早変わりする。

「お召し物まで作れるのですねアスドーラ様」

「……うん。早く行こう」

「かしこまりました」

恭しく返事をしたエリーゼは、ロホスのガウンをふぁさッとぶん投げ、そそくさとノピーのいる部屋へ歩いてゆく。

騎士たちもそれに続いて廊下を駆けていき、残ったのは無残に投げ捨てられたガウンと、メッキを剥がされた肌着姿のロホスである。

そこには宰相たる威厳も、男としての力強さもなく、肌を擦りながらトボトボと歩く様は、トイレに起きた老人のようであった。

ロホスは無言でガウンを拾うと、大仰に裾をなびかせて袖を通し、そして独りごちる。

「女王陛下万歳」


長い廊下を進み、突き当りを曲がってまた長い廊下を進み。
とても広い王城内を歩くこと数分。
エリーゼはとある部屋の扉を開けた。

「こちらです、アスドーラ様」

そこには白衣を着た者が数名おり、横たわるノピーに治癒魔法を掛けている最中だった。
救護室にいる時よりも回復傾向にあるようで、黒ずんでいた皮膚には白味が戻っていた。
けれど、かつての肌には程遠く、作りの悪い人形のように引き攣った皮膚が痘痕のようになっている。

「設備も人員もない学校では、手の施しようがなかったのでしょう。
ここにつれてきて正解です」

とエリーゼは言う。

するとアスドーラは無言のまま治療室に足を踏み入れた。

医師たちが慌てて止めようとするが、女王に視線で制される。

アスドーラは横たわるノピーを見つめて言う。

「僕が治すよみんな離れてて」

「……しかし」

エリーゼは反論しようとした。
ここに揃うのは、ノース王国でも指折りの医者なのだ。
彼らに任せれば必ず治る。
中途半端に治療を止めてしまうのは、患者であるノピーに余計な負担をかけるだろうと。

だがアスドーラの決意は固いようで、ノピーに魔法を掛ける医者を押しのけて、自身の手に魔力を集めている。

その様子を見たエリーゼは、医者たちに命令した。

「部屋から出なさい」

医者もエリーゼも去って、ふたりっきりになった治療室。
アスドーラはノピーへと治癒の魔法を使った。

引き攣っていた皮膚がピンと伸びて、シワシワになっていた体に潤いが戻り、肌にはキメがでた。
世界最強のアースドラゴンにかかれば、この程度は容易く、一瞬のこと。

するとノピーの瞼がゆっくりと開いた。

けれど次の瞬間には、全身がブルブルと震えて、眼球がグラグラと揺れだした。
下瞼に溜まった涙がつつーッとこぼれ、ノピーは硬く目を閉じる。

アスドーラは、その光景にネネを重ねた。
恐怖に支配された人が見せた、骨の髄からくる震えを。

溶岩は、とても熱かった。
呼吸も苦しくて、焼け爛れる痛みを、ただひたすらに受け入れるあの瞬間は、言い表せない苦痛だった。
王城に転移してすぐは、何も見えなかったし、何も感じなかった。
けれど、感じないはずなのに、じんわりと続く痛みが心を蝕んで、骨の髄から震えた。
この時初めて、恐怖というものを味わった。

ああ、もう痛いのは嫌だ。

そしてずっと抱えていた、体の不調もようやく理解できた。
ようやく身に沁みて、理解できた。

自分の境遇を変えるために努力して、言い訳せずに真面目に生きようとして、そして、内気な彼は怯えながらも、立ち向かった。

楽しい昼食の時間に、侮蔑と嘲笑で僕のトレーを盛り付けたステルコスに、ノピーは震えながらも抗った。

ステルコス相手に、何かをしようとすれば、ノピーは必ず僕を止めた。
分からないことを親切に教えてくれて、言いたくなさそうな事も話してくれて、そして間違ったことは指摘してくれた。

これが友だちでなかったら、僕の友だちってどんな人なのだろうか。

そんな彼に僕は何もしていない。

あの日階段で、君を傷つけたことを後悔している。
人が作った面白くもない鎖に、いつの間にか囚われていた僕に腹が立っている。

溶岩よりも苦しい。
友だちを見捨てた事実。
仕組みは、恐怖が体を硬直させるのと同じだ。
ノピーに対する深い後悔が自罰的に体を苛める。

優しいノピーの代わりに、きっと指摘してくれてるんだと思う。

間違っていたと思うのならば、謝れと。


アスドーラは、ノピーの震える手を握りしめて、できうる限りの魔法を発動した。
王城にいる人やノース王国の人に迷惑が掛からない程度の魔力で、なおかつノピーを癒せる魔法を。

部屋の中にはアスドーラの魔力が行き渡り、彼の意思に応じて仄かな煌めきが生まれる。

神聖とは、まさにこのことであった。

空気が澄み渡り、充満する魔力が、ポツリポツリと精霊を生み出し、精霊たちは自然と調和しながら魔力属性へと分化していく。

世界の再現――。

聖域と化した治療室で、ノピーは、はたと目を開く。

「アスドーラ君……」

震えは落ち着き、隣で佇んでいるアスドーラに視線を向けた。

アスドーラは言う。

「ごめんなさい」

「ええ?な、なんで謝るの?」

「奴らが君を踏みつけにしてる時、僕は何もしなかったから。
君は食堂で、僕を庇ってくれたのに」

「あー」
ノピーは少し考えるような仕草をみせた。

「怒ってないよ。相手は王族だもんね」

「それは関係ないよ。って、口で言っても意味がないから、もう殴られないように、今度は絶対に助けるッ!」

ノピーは照れた様子で頬をかいた。

「う、うんありがとう。でも……もう学校は、ちょっとなあ。お金はもったいないけど、またこんな風になるのは嫌だし」

「……ノピーが居なかったから、今日はとてもつまらなかったんだ」

「……へ、へえ。そそそ、そうなんだ」

「君に嫌われたかもしれないと思って、1人ぼっちの気分だったよ」

「そそそ、そうなんだー。べべ、別に嫌いじゃないよ。う、うん。む、むむむしろ――」

「僕は……あんまり、人と関わってこなかったから、よく分からなかったんだけど。ノピーはもう友だちなのかもしれない」

「お、え?友だちって言った?」

「そう。友だちってお互いに了承し合うものだと思ってたけど、どうにも違うんじゃないかって思うんだ。
もしもノピーが僕のことを友だちじゃないと思ってるならお願い。僕と友だちになってください」

「……えっ!?いいのかい?僕はエルフだよ?」

「どうしたの?ステルコスみたいなこと言って。僕はノピーと友だちになりたいんだ。エルフなんて関係ないよ」

「そ、そう?そ、そういうことなら、いいよ。とと友達だね」

「どうしたの?汗がすごいけど」

「い、いやー、僕50歳なんだけど、初めて友だちができたよ。びっくりだなー」

「そっか。でも僕なんて、ちょっと前にさ、初めて友だちができたんだ」

「えー?でもまだ10歳でしょ?」

「……ま、まあ、今はね」

「なにそれ。ハハハ」

「ムハハハ」

「なにその笑い方。ハハハムハハハハ」

「ムッハハハハハ」


一方その頃、学校では。

ラビの耳がピクリと動き、まんまるな目が、影の先にいる誰かを捉えていた。

「おーい、誰だー?就寝時間だぞーいやホント」

その言葉に観念したのか、出てきたのは、そばかすが幼いルーラルであった。

「ノピーが気になって来ただよ。会わせてくんろー」

「おー仲間思いはいいことだねー。中にアスドーラもいるから驚かないでねーいやホント」

ルーラルは頷いて救護室に入るが、何かを探すように辺りを見回す。
しかしお目当てのものが見つからないのか、救護室をぐるりと回り、救護室の入口まで戻ってきた。

「先生?ノピーとアスドーラが居ねえだ」

「なわけないじゃん。いや……ウソーッ!」

怪訝な表情で、ノピーがいるはずのベッドを覗いたラビは、驚いて目を見開く。

「……どこ行ったの?いやホント」

そして大騒動になるのであった。





――――作者より――――
最後までお読みいただき、ありがとうごさいます。
作者の励みになりますので、♡いいね、コメント、☆お気に入り、をいただけるとありがたいです!
お手数だとは思いますが、何卒よろしくお願いします!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~

Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」 病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。 気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた! これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。 だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。 皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。 その結果、 うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。 慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。 「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。 僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに! 行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。 そんな僕が、ついに魔法学園へ入学! 当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート! しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。 魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。 この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――! 勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる! 腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!

貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…

美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。 ※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。 ※イラストはAI生成です

荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました

夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。 スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。 ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。 驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。 ※カクヨムで先行配信をしています。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活

仙道
ファンタジー
リメイク先:「視線が合っただけで美少女が俺に溺れる。異世界で最強のハーレムを作って楽に暮らす」  ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。  彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。

処理中です...