7 / 11
車麩頼通
しおりを挟む
ちくわぶ、ちくわぶ、と何度も呼び掛けられて、不思議な違和感に気付く。いや、違和感が無いってことへの違和感だからこれがなかなかややこしいんだけど。どうしてだろう、こんなにしっくりくるのは。思い悩んでいると、また呼び掛けられた。
なあ、ちくわぶ。
なんだい。
ちょっと小腹がすいたんだが、あっちに出汁巻きの群生地がある。ちょいと寄り道してもいいかね。
僕としては早いところ渦に着いてアイデンティティを詳らかにしたいんだけど。
いいじゃねえか、ちょっとだけだからよ。覚えてるだろ、ちくわを喰うのにどれだけ時間がかからなかったかさ。
……そういうことを平気で口にできるんだね。
あ、なんか気に障ったか?
いいや……それはそうと、少し我慢できないのかい。
なんだよ、こっちが下でにでりゃあよ、言っとくが、お前さんは俺に着いてくるしかねえんだぜ。
そういうのを振りかざすのは嫌いだな。
嫌いだろうがお前さんに選択肢はねえのさ。
……
結局向きを変えた車麩に、僕は追随するしかなかった。
なあ、ちくわぶ。
なんだい。
ちょっと小腹がすいたんだが、あっちに出汁巻きの群生地がある。ちょいと寄り道してもいいかね。
僕としては早いところ渦に着いてアイデンティティを詳らかにしたいんだけど。
いいじゃねえか、ちょっとだけだからよ。覚えてるだろ、ちくわを喰うのにどれだけ時間がかからなかったかさ。
……そういうことを平気で口にできるんだね。
あ、なんか気に障ったか?
いいや……それはそうと、少し我慢できないのかい。
なんだよ、こっちが下でにでりゃあよ、言っとくが、お前さんは俺に着いてくるしかねえんだぜ。
そういうのを振りかざすのは嫌いだな。
嫌いだろうがお前さんに選択肢はねえのさ。
……
結局向きを変えた車麩に、僕は追随するしかなかった。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
婚約者の幼馴染?それが何か?
仏白目
恋愛
タバサは学園で婚約者のリカルドと食堂で昼食をとっていた
「あ〜、リカルドここにいたの?もう、待っててっていったのにぃ〜」
目の前にいる私の事はガン無視である
「マリサ・・・これからはタバサと昼食は一緒にとるから、君は遠慮してくれないか?」
リカルドにそう言われたマリサは
「酷いわ!リカルド!私達あんなに愛し合っていたのに、私を捨てるの?」
ん?愛し合っていた?今聞き捨てならない言葉が・・・
「マリサ!誤解を招くような言い方はやめてくれ!僕たちは幼馴染ってだけだろう?」
「そんな!リカルド酷い!」
マリサはテーブルに突っ伏してワアワア泣き出した、およそ貴族令嬢とは思えない姿を晒している
この騒ぎ自体 とんだ恥晒しだわ
タバサは席を立ち 冷めた目でリカルドを見ると、「この事は父に相談します、お先に失礼しますわ」
「まってくれタバサ!誤解なんだ」
リカルドを置いて、タバサは席を立った
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
恋愛リベンジャーズ
廣瀬純七
SF
拓也は、かつての恋人・純への後悔を抱えたまま生きてきた。ある日、過去へ戻れる不思議なアプリを手に入れるが戻った先で彼を待っていたのは、若き日の純ではなく――純そのものになってしまった自分自身だった。かつての恋人とやり直すはずが、過去の自分を相手に恋をするという奇妙で切ない関係が始まっていく。時間と心が交差する、不思議な男女入れ替わりストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる