君につれて帰られた夜

通りすがりのMやん

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君に連れて帰られて

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 福岡・天神、警固公園。  待ち合わせの15分前、もう着いてしまっていた。


 「……先輩、まだかな……」


 緊張でスマホを見ては閉じて、また見て。


 そんな私に、背中から柔らかい声がかぶさった。


 「もしかして、緊張して待ってた?」


 振り返れば、月岡陽菜先輩。  ロングの髪が風に揺れて、口角を少し上げて笑っていた。


 「あ……あのっ……は、はい……!」


 「んふ、かわいい。美咲ちゃんって、緊張すると語尾伸びるよね」


 「そ、そんな……っ」


 恥ずかしくて目を逸らす私の手を、陽菜先輩が自然に取った。


 「じゃ、行こっか。今日は、うちが“とろけさせる”けん」



---


 西中洲。  石畳と間接照明が美しい、隠れ家的ダイニングバー。  川沿いのテラス席に通された私たち。


 「……景色、すごいです……夜の中洲、初めて見ました……」


 「でしょ?ここ、特別な人しか連れてこんっちゃけん」


 「っ……特別、って……」


 陽菜先輩はワイングラスを軽く揺らしながら、私の目をまっすぐに見る。


 「ねぇ、美咲ちゃん。今日、ちゃんと“口説かれに”来たんやろ?」


 「え……」


 心臓が、跳ねた。


 「今日の服、めちゃくちゃ可愛いし。口紅の色も、変えたよね」


 「……はい、あの……先輩が、似合いそうって言ってたから……」


 「うん。似合ってる。やばい、かわいすぎて罪」


 そっと、手を握られた。


 そのまま……指を絡められた。



---


 食後。  夜の川沿い、ライトアップされた柳の下で並んで座る。


 私の肩に、陽菜先輩の頭が寄りかかる。


 「……酔ったかも」


 「えっ……だ、大丈夫ですか……?」


 「うん、ちょっとだけ。……ねぇ、美咲ちゃん」


 「……はい……」


 「連れて帰ってもいい?」


 頭が真っ白になった。


 「えっ……い、今……?」


 「違うよ。……気持ち、ね。全部、連れて帰っていいかって」


 唇が、触れた。


 夜風と一緒に、とろけそうになるくらい柔らかくて。  すぐに深くなって、息も、思考も奪われていく。


 「っ……ふ、ぅ……先輩……っ……」


 「ねぇ、震えてるよ……どうして?」


 「……だって……好きが、止まらないから……っ」


 「うちも。美咲ちゃんの全部、今夜ぜんぶ、持って帰るけん」



---


 静かな西中洲のホテル。  間接照明が灯る部屋のソファで、私はそっと座らされる。


 陽菜先輩が私の膝に手を添えて、静かに目を見つめてきた。


 「大丈夫。美咲ちゃんが怖がること、絶対しないけん」


 でも。 指が太ももをなぞった瞬間、身体がビクッと跳ねた。


 「っ……せ、先輩……な、なに、これ……」


 「はじめて、だよね?」


 ゆっくりと、スカートの裾がめくられていく。


 「や、やめ……っ、変な声、でちゃ……っ」


 「いいとよ。全部、見せて。全部、感じて……」


 顔が、太ももの間にふれる。  呼吸が乱れて、頭が真っ白になる。


 舌先が、肌の奥へ。  優しく、でも逃げられない熱さで。


 「っ、あ……っ……な、なんか……っ、体が、へん……っ」


 「大丈夫、全部私が受け止めるけん」


 ビクビクと反応してしまう足。  

 太ももがぎゅっと閉じそうになるけど、陽菜先輩の手がそれをそっと止める。


 「閉じたら、だめ。……ちゃんと感じて?」


 その手はやさしいのに、逃げられなかった。


 舌先が、太ももの奥に近づいていくたびに、  息が荒くなって、胸が波打つ。


 「やっ……ちか、ちかい……せんぱい……だめ……っ」


 「ねぇ、美咲……可愛い声、全部聞かせて」


 じんじんと熱が上がっていく。  ふとももが震えて、爪先まで電気が走ったように痺れて。


 「っ……きちゃう……っ……も、また……っ!」


 ピークが目前に迫ったとき、私は反射的に、  

陽菜先輩の髪に指を絡めて、そっと頭を押さえてしまった。


 「……っ、あ……や、やだ……っ、勝手に……っ」


 「ふふ……もう、抑えきれなくなったね」


 「も、もう……はずかしい……っ」


 「全部、愛しいよ。今の美咲、すごく綺麗」


 恥ずかしさで涙がにじんでも、身体は止まってくれなかった。


 「せんぱい……っ、もう……無理……っ、でも……止まらない……!」


 「じゃあ、止めない。朝まで全部、うちが受け止めるけん」


 ──夜が、終わらなかった。


 朝が近づいても、私は陽菜先輩の腕の中。


 目を覚ましたとき、窓から見えた空はやさしく青くて。


 「……まだ夢の中みたいです……」


 「うん。……でも夢じゃないよ、美咲ちゃん」


 先輩の囁きが、耳の奥にほどけていく。


 もう、私はこの人から逃れられない。  そんなこと、わかってる。


 ──好きで、幸せで、こわくなるくらいに。




 カーテンの隙間からこぼれる光が、まぶたをすり抜けてきた。


 「ん……ぅ……」


 目を覚ました私は、いつの間にかベッドに横になっていて──

 隣に、陽菜先輩がいた。


 「……おはよう、美咲ちゃん」


 寝起きとは思えないほど、落ち着いた笑顔。


 でもその声には、どこか熱が残っていて。

 私の胸が、また跳ねた。


 「……お、おはようございます……先輩……」


 声が小さくなってしまうのは、昨日のことを思い出してしまうから。


 何度も、触れられて。

 何度も、こぼれてしまって。

 何度も、快感の波に沈んで──朝まで。


 「大丈夫?身体……」


 陽菜先輩の手が、私の頬をそっと撫でた。


 その優しさに安心しそうになった瞬間──


 「……けど。まだ、終わったって言ってないよ?」


 耳元で囁かれたその声に、背筋がピクリと跳ねた。


 「せ、先輩……あ、朝……です、よ……?」


 「朝って……こんなに綺麗な美咲を前にして、“我慢しろ”って言われても無理かも」


 私の脚の上に、陽菜先輩の手が重なる。

 その指先が、また──太ももを、すっと撫でた。


 「っ……あ……」


 昨日より敏感になってる気がした。

 擦れるだけで、もう、じんじんしてしまう。


 「ねぇ、美咲ちゃん……まだ、ぜんぶ渡してもらってない気がするんよね」


 「え……っ、昨日……っ、あんなに、なのに……」


 「ふふ……可愛かったけん、我慢してたところもあるんよ?」


 その言葉の直後、

 シャツの裾から滑り込むように指が這ってきて、

 腰のあたりをなぞられた瞬間──


 「ひゃっ……!」


 変な声、出ちゃった。


 「……あれ?」


 陽菜先輩が、私の太ももに目を落として呟く。


 「……美咲ちゃん、ここ……」


 指先が、ゆっくりと触れたその場所は――


 「……え……う、そ……っ」


 太ももの内側。

 私の下着越しに、熱が、潤みが、滲んでいた。


 「朝なのに……もう、こんなになってる」


 くす、と囁くように笑うその声が、耳にまとわりつく。


 「っ……ち、が……さっき、ちょっと触られただけで……っ」


 「ふふ、じゃあ……“さっきの続き”、しなきゃね」


 陽菜先輩の手が、そのまま下着にそっと指を滑り込ませる。


 「……っ、ひゃ……っ」


 指先が、何も言わずに私の中を確かめるように、

 ゆっくり、丁寧に、なぞり出す。


 「やっぱり……すごい。中まで、もう……とろとろやん……」


 「っ、あっ……あ、や……っ、やめて……っ」


 「やめない。ねぇ、美咲……さっきから、すっごい可愛い顔してる」


 目を見られた瞬間、思わず顔を背けた。


 でも、指は止まらない。

 私の奥を、まるで探るように、くちゅくちゅと小さな水音をたてて掻き回す。


 「……んっ……ひぁ……っ、だ、め……っ、あ……っ」


 敏感になった内壁に、先輩の指が押し当たってくるたび、

 腰が跳ねて、喉の奥からくぐもった声が漏れてしまう。


 「……かわいい。美咲の全部が、今、私だけのもの」


 そう言って、陽菜先輩がベッドに体を沈めて、

 私の太ももに、顔を近づける。


 「っ……せんぱ……っ、そこは、だめ……もう……っ」


 でももう、耳も舌も、私の声なんて聞いてないみたいで。


 舌が、直接、触れた。


 ぬるりと這うように、熱く、ねっとりと。

 そして――


 「んぁっ……あ、あああっ……!!」


 一気に抜ける力。

 太ももがビクビクと震えて、呼吸もできないくらいの衝撃。


 「そんなに感じちゃったん?朝なのに……美咲、やばいよ?」


 「っ……も、もう……むり……っ、なにも……考えられない……っ」


 「大丈夫。考えなくていい。感じるだけでいいけん」


 また、舌が戻ってくる。

 奥の奥を押し開くように、舌先が突き上げてきて。


 私はもう、ベッドに縋りついて、

 脚を開いたまま震えて、泣きながら何度も果てた。


 「やぁっ……またっ……っ、いっちゃう……っ、だめ……っ」


 「ふふ、何回でもいいよ。朝ごはんより先に、美咲の味、いっぱい楽しみたいけん」


 「だめ……っ、そんなの……ずっとされてたら、もう、壊れちゃう……っ」


 「壊してないよ。むしろ、綺麗にしてるだけ。……ねぇ、まだ感じてるんでしょ?」


 「っ、や……もう……おかしくなる……っ」


 それでも。

 舌は、止まらなかった。


 何度も、何度も。

 意識がかすむほど、舌先と指先が交互に私の奥を揺らして。


 溢れては飲まれて、また溢れて。


 私はただ、陽菜先輩の舌に、体も心も飲み込まれていった。






―気づきと、逆転の夜―


 数日が経ち、ふたりはいつも通り、大学内で仲良く過ごしていた。


 ──まるで、何事もなかったかのように。


 でも、美咲の中には、ひとつだけ引っかかっていることがあった。


 それは、ふとした瞬間――

 陽菜先輩が軽く椅子に腰掛けたとき、小さく声を漏らしたこと。


 「……ん、っ……」


 そのときの先輩の表情。

 わずかに眉をひそめ、すぐに笑ってごまかしたけれど。


 (……もしかして、先輩……お尻……?)


 それは直感。けれど、美咲の中の“なにか”が確信していた。



---


 その夜。

 ホテルの一室、再び向かい合ったふたり。


 先輩は、てっきり今日も“攻める側”だと思っていた。


 だから、ちょっとした余裕もあった。


 「美咲ちゃん、今日はどうされたいと?」


 「……今日は、“わたしが先輩に”って、思ってたんですけど」


 「……え?」


 「ずっと見てて、気づいたんです。……先輩のお尻、すっごく、敏感そうだなって」


 その瞬間、陽菜の肩がピクリと揺れた。


 「そ、そげなこと……」


 「否定しないんですね」


 にこり、と笑う美咲の手が、そっと陽菜の腰に添えられる。


 「今日は、預からせてください。……先輩の身体、全部」


 「っ……」


 抵抗しようとした。

 けど、美咲の指が背中を這い降りて、そっとお尻を撫でた瞬間。


 「んっ……!」


 反射的に膝が崩れ、ソファに手をつく陽菜。


 「ほら、やっぱり……ね?」



---


 ベッドに移動した陽菜は、いつの間にか、

 四つん這いにさせられていた。


 「……こ、こんな……は、ずかしい……っ」


 「かわいい、ですよ。……背中も、腰も……ここも」


 すっと指が、お尻の谷間をなぞる。


 そして、舌先が――そっと、そこへ。


 「……っ!? ふぁっ……や、っ……! あ、あっ……!!」


 舌先が、すぼまりをぬるりと押し開いていく。


 「や……っ、そ、こ……あっ……だめぇ……っ!」


 羞恥と快感が、同時に陽菜を襲う。


 頭を振っても、逃げられない。

 舌は丁寧に、そしてねっとりと、お尻の奥を愛撫し続ける。


 「……ここ、ずっと感じてますよ? すごく、ぴくぴくしてる」


 「み、美咲……やめ……っ、はずかしくて……おかしくなる……っ!」


 「だめ。もっと、感じて」


 美咲の舌が、一度、奥を押し込んで――


 「んぁっっ……!!」


 その瞬間、陽菜の身体がビクンと大きく跳ねた。


 「……すごい。先輩、舌だけで……イっちゃいました?」


 「ち、がっ……あっ、や……そんな、っ、っ」


 舌だけで何度も絶頂寸前まで追い込まれ、

 四つん這いのまま、よだれを垂らしそうな顔で喘ぐ陽菜。


 羞恥の涙すらにじませながら、快感に囚われていくその姿は――


 かつて、美咲が見上げた“頼れる先輩”の顔ではなかった。



---



 「……先輩、準備できてますか?」


 「っ……むり……恥ずかしい、し……もう、十分……」


 四つん這いになったまま、陽菜先輩は肩を震わせていた。

 先ほどの舌責めだけで何度も絶頂寸前まで達し、

 今はもう、腰を支えるのがやっとなほど。


 けれど――美咲の手には、おもちゃがあった。


 「この中で、どれが一番、怖いですか?」


 小さなもの、大きくて太いもの、螺旋状にねじれたもの……

 陽菜先輩の前に並べられたそれらを見て、肩が跳ねた。


 「どれも……っ、ぜんぶ……やばいって……っ」


 「……じゃあ、“全部”試しましょうか」


 「え……っ」



---


 最初に使われたのは、細くて柔らかい、舌のような形のバイブ。

 それが陽菜のお尻の奥にぬるりと挿入される。


 「ふぁっ……っ、あ……ぁ……っ!」


 小刻みに動くそれは、まるで本物の舌のように奥で蠢き、

 陽菜の肛門を内側から撫で続ける。


 「すごい……きゅう、って締まって……先輩、ほんとに、ここで感じてるんですね」


 「やっ……ちが……っ、そんな……っ、あぁっ……!」


 恥ずかしさと快感がないまぜになり、陽菜の呼吸は乱れていく。


 「指、入れますね……このままじゃ、壊れちゃうから、ほぐしてあげないと」


 「ふぁっ!?やっ……っ、指……っ、そんな……っ!」


 ぬるりと入ってくる美咲の指。

 バイブと同時に動かされ、内壁を押し広げながら“感じる場所”をなぞってくる。


 「ここ……気持ちいいですね」


 「や、やめて……っ、そこ……ずっと舌で……されてたから……っ、ひゃ……っ!!」



---


 次に用意されたのは――

 先端が太く、途中から急に膨らむタイプの拡張バイブ。


 「これ、入れたら……きっと、先輩……もう戻れなくなりますよ?」


 「む、むり……そんなのっ……あんなの、入るわけ……っ」


 「じゃあ、“入れてください”って言ったら、やめますね」


 「そ、そんなの……言うわけっ……あっ、ちょ、やっ、やだ、だめぇっっ!」


 ぬるり。

 ゆっくりと先端が押し込まれた瞬間、陽菜の腰が跳ねる。


 「っ……ひああああっ……っっ!!」


 中がぐいぐい押し広げられていく感覚。

 指や舌とは違う、異物感と羞恥の極み。


 「言ってください。じゃないと、止められない」


 「……っ、やっ……い、いれる……からっ……もう、いれて……っ!」


 懇願したのは、陽菜のほうだった。



---


 そこから先は、ただの快楽地獄だった。


 スイッチが入るたびに、バイブが奥を膨らませながら震え、

 陽菜の脚はガクガクと震えて、言葉にならない声を漏らす。


 「っ……あっ、ああっ……なに、これ……っ、もう、やだ……っ、でも……っ!」


 「かわいい……先輩、泣いてても、身体はこんなに求めてる……」


 「み、さき……やっ、あっ、だめぇ……っ! しびれて……なにも、わかんな……っ!」


 何度も絶頂を繰り返し、

 頭をベッドにうずめて嗚咽のような声をこぼす先輩。


 けれど、お尻の奥で動くおもちゃは止まらない。

 美咲の声も止まらない。


 「もうちょっと。まだ、全部は預かれてませんから」


 「や、だ……もう……おかしく、なる……っ、恥ずかしくて、しにそう……っ」


 「でも、先輩……“気持ちよくて死にそう”って顔してますよ」



---


 数十分後。

 陽菜は、四つん這いのまま崩れ落ちていた。


 全身が汗に濡れ、髪が頬に張りついて、

 口元はとろけたまま、瞳は涙に揺れていた。


 「……せんぱい、綺麗でした」


 そっと身体を抱き締めた美咲に、

 陽菜はかすれた声でこう呟いた。


 「……もう……美咲には、なにも勝てん……」


 その一言を聞いて、美咲は小さく笑い、キスを落とした。


 今度は、

 “すべてを預かった美咲が、そっと返す番だった”。



---




 「どうぞ、美咲さん。こっち、座って?」


 私が陽菜先輩の家に呼ばれたのは、たまたまの流れだった。

 ふたりで映画を観て、おしゃべりして。

 普通の、あったかい夜のはずだった。


 けれど――


 「……ねぇ、美咲さん。今度は、美咲さんの番じゃない?」


 「……え?」


 その一言で、背筋が冷たくなる。


 「先輩……あの、それって……」


 「後ろ。……開発、してみない?」


 あの夜、陽菜先輩はあんなに乱れたのに。

 今、目の前の彼女は“美咲を攻める側”として、笑っている。


「大丈夫……ちゃんと優しくするけんね」


 そう言っていた陽菜先輩の声は、最初は本当に優しかった。


 両手を背中に固定された美咲は、

 うつ伏せにされたまま、陽菜の膝にお尻を乗せられ、

 静かに開発され始めた。



---


 「んっ……っ、先輩……っ、それ……っ、ちょ……っ」


 「うん……入ってきたね……ふふ、可愛い」


 舌が肛門をぬるりと這い、

 指がとろりと中をほぐしていく。


 苦しい。恥ずかしい。

 でも、奥の奥がじんじん痺れてくる。


 (お尻……おかしい……なにこれ……っ)


 そして──バイブ。

 前より大きく、重く、太く。


 「これ……美咲の奥を、ぜんぶ埋めちゃうけん」


 「まって……っ、それ、はっ……っ、無理……っ、入ら……んっ!」


 陽菜がゆっくり押し込むと、

 肛門がぎゅう、と苦しく締まり、

 美咲の全身がピクピク震えた。



---


 「ふ、くっ……や、やば……っ、抜いて……お願い……っ」


 「無理。……あー、もう、ダメだ。めっちゃ可愛すぎて、笑いそう」


 その瞬間――陽菜の目が変わった。


 にやり、と唇を吊り上げ、

 喉の奥から、吹き出すような笑い声が漏れる。


 「っ……え、せんぱ……?」


 「ふふ……あははっ……っはは……っ、ヤバっ、美咲、なにその顔っ……!」


 それは、スイッチの入った陽菜だった。


 「んっ、んんぅっ……先輩、ちが……っ、こわ……っ!」


 「“こわ”い? ……なに言ってんの。さっきまで気持ちよさそうにしてたくせに」


 バイブが、中でトトトッと動かされる。


 「ふぎっ……っ、あ、あっ、ああっっっ!!」


 「うそ、やばっ……ちょっと動かしただけで絶叫!? ほんっとエロい、マジ好き、あんた」



---


 陽菜は、もう止まらなかった。


 バイブを少しずつ引いては、

 ゆっくりと、ねっとりと、また押し込んでいく。


 「奥、届いた? これ、“愛”やけん。ぜんぶ、美咲の奥まで、届かせよ?」


 「やっ……っ、ひっ、ひああっ……っ!!」


 がくがくと震える脚。

 太ももは反射的に閉じようとするけれど、

 陽菜がその間に手を差し込んで、こじ開けるようにして責め続ける。


 「ほんと、バカになってきた顔しとる……やば。めっちゃ好み」


 「も、もお……っ、むり……っ、むりっ……ひぃっ……あぁっ……!!」



---


 そして――

 陽菜は前にも手を伸ばした。


 「こっちも寂しいよね。後ろだけじゃ足りんもんね」


 そこに、別のおもちゃ。

 前回使ったものよりさらに太いバイブ。


 「や、だ……っ、それ、は……いっぺんに、そんなの……っ!」


 「美咲の中、試したくなったと。どこまで愛を詰め込めるか、ね?」


 ぐぷっ。


 前と後ろ、同時に押し込まれた。


 「ぃ゛……あっ……あああっっっっ!!!!」


 「はい、はい、きた♡ 美咲、ぜーんぶお尻で喜んでます♡」



---


 そのまま、数時間。


 おもちゃは抜かれず、

 振動が断続的に走り続け、

 美咲の身体は限界を越えて快感を感じ続けた。


 「んっ……く、ぅ……っ、せんぱ……ぃ……」


 「ん~? 声にならん声になってるやん♡ やっば……天才じゃん、美咲の反応♡」


 美咲はすでに、口元からよだれをこぼし、

 唇をわずかに開いたまま、完全に呑まれていた。


 「これが……“愛の奥まで、届かせる”ってこと。……覚えとき?」





---


『愛の奥まで、届かせて。』


―終章:朝が来ても、終わらせない―


 窓の向こうに、淡い朝日が昇り始めていた。


 鳥の声。街の気配。

 それらが近づいてくる中で――

 ベッドの中では、まるで真夜中のように、静かに激しい“愛”が続いていた。



---


 「……ふふ、美咲さん。目、開けられる?」


 美咲は、うつ伏せのまま、微かに肩を震わせていた。


 背中に、まだ手が固定されたまま。

 お尻には昨夜と同じおもちゃが。

 そして、前にも、丸ごと形を覚えられるほどの異物が詰められたまま。


 「……っ、んぅ……っ……あ……あ、あ……」


 口を開いても、声にはならない。

 何度イかされたのかも、もうわからない。

 ただ、まだ抜かれていないモノたちが、

 “まだ終わってない”と語るように、そこにある。


 「やっぱ……朝日浴びながら喘いでる美咲って、ほんっっっとヤバい」


 陽菜は笑っていた。

 それも、あの“スイッチ”の入った、狂ったような幸福の笑みで。



---


 「ちょっと動かしてみよっか。まだ奥、反応するかな?」


 そう言って、陽菜がバイブを前後で同時に揺らす。


 「ふぅ……っ、んぁっっっ……!!」


 びくん、と跳ねる腰。

 でも手は使えない。

 逃げられない。


 中で振動が響いて、

 美咲の身体がまた新しい波に呑まれていく。


 「ねぇ、知ってる? 人ってね、限界越えると、もう“気持ちいい”しか残らんとよ?」


 「っ、ぁ、ぅ……ん、っっ、ふ、ああ……」


 喉からもれたのは、言葉にならない喘ぎ声だけ。

 潤んだ瞳から、ぽろぽろと涙が零れていた。



---


 「泣いてるのに……可愛い顔。可愛い声。……可愛いお尻」


 陽菜が、後ろから美咲の腰に乗るようにして、

 おもちゃごと身体を上下に揺らし始めた。


 「や、あ、っ、あ……やだ、っ……もっ、むりっ……っ!!」


 「でも、止めない。うちの愛って、朝日より強いけん♡」


 前も後ろも、ぐちゅぐちゅに犯されたまま。


 朝の光が部屋いっぱいに広がっても、

 そのベッドの上だけは、まだ夜だった。


 いや、夜よりも深く、

 愛と欲と快感で、沈み続けていた。



---


 「ねぇ、聞こえる? もうお尻も前も、限界超えて、“愛”になってるよ?」


 「っ……あ……せんぱ……っ、もう……っ、お願い……っ……わかんない……」


 「ふふ……それでいい。わかんなくていい。考えなくていい」


 「全部、うちがしてあげるけん。……愛って、そういうもんやろ?」



---


 朝の9時を過ぎても、

 美咲の身体は、陽菜の愛に溺れ続けていた。


 呼吸も、思考も、名前さえ曖昧になるくらい、

 快感だけが、美咲の“存在そのもの”を塗りつぶしていく。




---


『遠隔で、壊して。』


―第1章:朝、電車の中で―


 ガタン、ゴトン。

 朝の通勤ラッシュ。揺れる車内。


 制服の下。

 美咲のお尻の奥には――陽菜先輩に埋め込まれた小型バイブが挿入されたまま。


 「……ふ、ぅ……っ、っ……っく……っ」


 太ももをぎゅっと閉じ、

 両手でつり革を握る指が白くなる。


 でも──


 ぷぅん、とスマホに通知。


 《出力:20% → 50%》


 「っ、ひぁ……っ!」


 小さく腰が跳ねた。

 隣のOLが少しこちらを見る。


 「っ……はぁ……っ、やだ……っ」


 脳が、震える。

 誰も知らないまま、美咲のお尻の中で振動が増幅していく。



---


―第2章:授業中、ノートの上で―


 「じゃあ次、美咲さん、発表お願いします」


 「……え、あ……あ、はいっ……!」


 教壇の先生の声が、遠くに聞こえる。


 (やばい、今スイッチ切れたと思ったのに……っ)


 その瞬間、スマホがブルッと震えた。


 《出力:80%》


 「っあ……っ、ああ……っ……!」


 ペンを落とした。

 足をすり合わせ、ノートの上に震えた指を乗せる。


 (せんぱい……っ、お願い……こんなとこで……!)



---


―第3章:昼休み、同級生の前で―


 「美咲~、このパンいる? さっき買いすぎた!」


 「えっ……あ、ううん……ありがとう……っ、わたし、いらな……っ」


 《出力:MAX》


 「ひあっっ……!?」


 「え、美咲? だいじょぶ? 今、なんか……」


 「ち、ちがっ……た、たぶん貧血……っ!」


 顔が真っ赤になる。

 足元、つま先まで痺れてくる。


 (だめ……っ、もう、ほんとに……っ)


 笑いながらおしゃべりする友達たちの輪の中で、

 美咲はひとり、お尻の奥で果てかけていた。



---


―第4章:放課後、限界の告白―


 陽菜の家のドアを開けた瞬間。

 美咲は、制服のまま、崩れ落ちるように抱きついた。


 「も、もう無理……っ、あれ、外して……ください……っ」


 「ふふ。じゃあ、温もりも含めて、入れ替えようか?」


 陽菜は服を脱ぎながら、

 ベッドサイドの箱から、特大サイズのディルド付きハーネスを取り出した。


 「……今日は、“ちゃんと”感じさせるけん。

 ……機械と違って、うちの体温も伝わるよ?」



---


―最終章:陽菜の温もりで、奥まで壊れる夜―


 四つん這いにされた美咲。


 お尻からバイブが抜かれると、

 代わりに、陽菜の腰につけられた“人肌の感触がリアルな”ディルドが、

 ぬるりと押し当てられる。


 「う、そ……それ、前より……ふ、太……っ」


 「うん。でも……全部、受け止めてね?」


 ぐぷっ。


 「ぃ゛……っああああっっっ!!!!」


 入った瞬間、涙がにじむ。


 でも、温かい。

 さっきまでの“冷たい機械”とは違う。

 それが、逆に身体の奥を狂わせる。



---


 陽菜が前から美咲の胸を押し当て、抱きながら腰を打ちつけてくる。


 「だいじょうぶ。今日のうちは、止まらんけん」


 「ひっ、んっ、あっ、だめぇ……っ、また……っ、お尻で……っ、いっちゃう……っ!」


 「うん。お尻だけで、壊れて。うちの温もり、ずっと入れとくけん」



---


 それから、美咲は何度も、何度も――

 後ろから陽菜の愛を受け続け、夜の果てに堕ちていった。



---






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