追放された支援術師〜着いてきてくれた仲間たちと最強を目指す〜

高峰悠華

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新メンバー剣士

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宿屋に戻り腰を落ち着ける。



今後の身の振り方を考えないとな・・・



「うへぇ。とりあえず疲れた・・・」



「おつかれさまです。」



「あぁ、ありがとう。それで今後はどうしようか?」



「そうですね・・・とりあえず私たちでパーティを組んでみるのが良いと思います。」



「そうだな。でもそうなると俺たちのパーティは前衛の火力が足りない。」



「はい。なので冒険者ギルドにお願いしてみます。」



「え?そんなこと出来るのか?」



「はい、ギルドの仕事の一つにパーティへの斡旋がありますので。」



「わかった。じゃあギルドにお願いしようか。取り敢えず今日は休もう。」





「わかりました。」



そして俺は眠りについた。



翌朝、宿を出てギルドに行くとモニカたちと一緒にいる見知らぬ顔があった。



「は、初めまして・・・」



「えっと・・・」



モニカたちに目配せをして説明を求める



「ギルドから紹介された剣士のユニちゃん!」



メイリアが肩を組みながら紹介する。すごい、初対面の子の肩を組んでる。



「ユニさん、俺たちと一緒に・・・」



「ちょーっといいかな!?」



俺の言葉に被せるように声がした。そちらを見ると金髪の女がいた。年齢は20代後半だろうか?



「私の名前はセレナ!そこの二人に用があるんだけどいいかしら?」



モニカとソフィーさんを指差している。



なんだこの人?



「なんですか?」



「アンタには用ないんだけど。」



「こっちもアンタに用ねぇよ。まず説明をしろ。こっちのパーティの2人の面貸せってんならまず

俺たちを納得させるのが先だろ。」



いきなり突っかかってきた女性に対してイラつきながら言い返す。



「何言ってんの?私はBランクの冒険者。あなたはEランクよね?つまり格下って事よ。」



確かに俺個人は最低ランクの一個上だけど・・・



「格上がどうだとか関係ねぇよ。人としてどうかって聞いてんだよ。」



「じゃあ端的に言うわ。そこの2人を寄越しなさい。底辺のアンタたちにはもったいないわ。」



あーはいはい。なるほどね。確かにモニカもソフィーさんも聖女と賢者で珍しい職業だし。



「どうします?2人とも。」



「私は遠慮します。」



「私も結構ですわ。」



2人ともイラつきを抑えながら返答する。



「て、ことなのでお引き取りください。」



「そう、まあいいわ。また来るから覚悟しときなさい。」



捨て台詞を残して去っていった。



「ふぅ・・・」



一息ついて振り返ると4人が心配そうに見つめていた。



「大丈夫?」



メイリアが心配そうに声をかけてくる。



「悪い悪い。頭に血が上りすぎてね。余りにアレな言い方だったし。」



「助けてくれてありがとうございます。」



ソフィーさんがお礼を言う。



「しかし、ああいう人も居るんですね・・・」



「えぇ、冒険者は実力主義ですから・・・それに・・・」



ソフィーさんの言葉にメイリアが続ける。



「私たち、目立つんですよね・・・」



「確かに・・・」



4人で顔を見合わせる。うん、間違いなく美人2人に美少女2人だからなぁ・・・



「それでどうする?」



気を取り直してユニさんに問いかける。



「是非パーティに入らせてください!」



「じゃあ決まりだな。」



こうして新メンバーが増えた。



「それではよろしくお願いします。」



そして・・・



ユニさんが加入してから数日が経った。



俺たちは簡単な依頼をこなしつつ、ユニさんと動きを合わせるために街から少し離れた所で雑魚モ

ンスター狩りをしていた。



「よし、だいぶ動き合ってきたな。」



俺の新しい魔法もちゃんと機能している。新しいバフ魔法、地面にエリアを広げてそのエリアにい

る間は攻撃力と魔法の威力が1.5倍さらにエリアの上にいる限り毎秒魔力を回復する。



そして前衛を務めるユニさんには攻撃に炎ダメージが入る支援魔法をかけた。ちなみに俺たちが戦っているのはスライムやゴブリンといった低レベルのモンスターである。



そしてそろそろ帰ろうかというところでそれは起こった。



『緊急クエストが発令されました。』



突然頭の中に声が響いた。

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