9 / 17
猫耳の奴隷少女たち
しおりを挟む
今日の買い物で欲しいものがある。パーティの皆んなに納得してもらうことが大事だけど。
「今日の買い物で、奴隷を買おうと思ってる。」
「え?」
「どうしてです?」
あーうん。この反応が普通だよね。俺も昨日まではそんなこと考えなかったし。でも今はそう言う選択肢もあるって知ってるからね。
「ほら、俺たちのパーティって5人居るのに前衛がユニさんだけじゃん。俺もモニカもメイリアもソフィーさんも全員後衛だし。」
「確かに・・・」
「あと2人くらい前衛が居たらバランス良くなると思うんだ。出来れば小回りが効くタイプがいい。防御系の剣士だけだと素早い相手に苦戦するかもしれないし。」
「なるほど。そういうことでしたら賛成です。」
みんな賛成してくれたようだ。やっぱり前衛は必要だと思うんだよね。
「じゃあ奴隷商の所に行こうか。」
奴隷商に到着した俺たちはまず店の中を見て回る。広いな・・・
「ようこそお客様。お探しの奴隷はどのような奴隷でしょうか?」
物腰丁寧なのに胡散臭い片眼鏡の男が話しかけてきた。
「スピードがあってある程度力もあるタイプがいいですね。あと出来たら小回りが効くタイプ。」
そう答えると奴隷商は、
「うーん・・・」
顎に手を当てて大袈裟に悩む雰囲気を出しはじめた。
「どうかしました?」
「いえ、お客様の希望に合う奴隷が居るんですがねぇ。」
もったいつけて答えようとしない。
「何か問題があるんですか?」
「実は呪いにかかってまして持ってあと半年なんですよ。そして双子でしてね。片方が離れると自害しようとするんです。」
双子か・・・それはそれで好都合だ。
「なるほど、ちょっと仲間と相談してくる。」
俺は一旦仲間たちと離れるとモニカたちに相談した。
「モニカ、解呪ってできるか?」
「一応できますけど、そんな強いものは解けませんよ?」
「でしたら、私の停止魔法で呪いを現在の状態で停止しておいてモニカさんが強力な解呪を身につけるか何か解呪の方法が見つかるまで凌ぐのはどうでしょう?」
「よし、それで行こう。」
「では私とメイリアさんの二人でその奴隷を見に行きましょう。」
「お願いします。」
「それじゃあ私たちは店の入り口付近で待ってるわね。」
「分かった。すぐ戻る。」
俺は急いでモニカたちと別れると奴隷商の元へ戻ってきた。
「で、そんな訳ありなんですからモチロン割引してくれるんですよね?」
「モチロンでございます!何でもあの奴隷は双子で一緒じゃないと自害するとまで言ってる問題児!こちらとしても引き取っていただけるなら有り難い!!」
「確か獣人族でしたよね?店の入り口にあった相場だと確か・・・1人当たり金貨300枚と。」
「ええ、その通りでございます。」
「じゃあ2人まとめて400でどうだ?」
「流石にそれは商人を舐めすぎではないでしょうか?」
なるほど・・・流石に通らないか。
「ふーん・・・じゃあ480でどうです?」
「うーん・・・わかりました!金貨480枚で交渉成立です!」
「それじゃあ一括で。」
金貨の入った袋を手渡し購入する。
丁度そこでメイリアさん達が帰ってきた。横にいた奴隷は小さな2人の女の子だった。猫耳かな。
アレは。猫人族だったかな正式には。確かに敏捷性抜群だ。
「それではこの隷属の首輪の所有権を貴方様に譲渡します。」
首輪の所有権の書き換えを終了し奴隷商の店を後にする。
「よし、取り敢えずこの子達の服買ってから呪い止めるか。」
流石にボロっちい布だけじゃあ可哀想だ。
「そう言えば名前とか聞いてなかったな・・・」
まぁ後で聞けば良いかと思いつつ近くの衣料品屋に入る。
「すみませーん。彼女達に似合いそうな服一式見繕ってくれないですか?」
「はいは~い♪可愛い女の子用のお洋服ですね!」
やけにテンションの高い女の店員が対応に来る。
「この子達に似合う服3着ほど見繕ってください。」
「了解しました~♪」
テンション高いなぁ。女物の服の店なんか来るの初めてだから膝笑ってんのに俺。
「お客様にはどれが似合われると思いますか?」
「そうですね・・・これなんてどうでしょうか?」
「いいですね~♪お客様センスありますよ~」
こんな感じで服選びは終了した。
「お客様、こちらはサービスになります。」
手渡されたのは白いワンピースを2着。
「ありがとうございます。」
いい店だったな。
今度モニカたちに教えてあげよう。
「さて、じゃあこれを・・・」
「私が着替えさせる!」
メイリアの積極的な性格はこういう時に助かる。
「お、おう・・・任せたぞ?」
「はいは~い♪」
元気だな・・・
「それじゃあ一旦宿に戻って呪いを停止させよう。」
今宿でソフィーさんが停止魔法を用意してくれている。2人分となれば1人の魔力じゃ足りないだろうからモニカに俺の支援魔法《魔力譲渡》を付与したヒモで魔力を供給してもらってる。一回使ったらただのヒモに戻るけど。
「それじゃあ行くか。」
2人を連れて宿に向かうと入り口に皆んなが集まっていた。
「あ、終わったみたいね。」
「こっちも準備できましたよ。」
「では早速始めましょう。」
ソフィーさんがが二人に近づき眩い光を放った。
直視したら目潰れるんじゃねぇかってくらい眩しい。
光が徐々に収束し、ようやくまともに目を開けられるようになった。
「成功しました。」
「よし、君たちの呪いは停止魔法で停止されてるからこれ以上進行することはないよ。」
そう伝えると彼女たちの目には涙が浮かび泣き出した。
それもそうだ。半年後に死ぬかもしれないなんて怖いに決まってる。
「もう大丈夫だよ。」
モニカが優しく声をかけると、
「あ、あのっ・・・」
双子の片割れが話しかけてきた。
「ん?どうしたの?」
「あ、あの、私たちを買ってくださり、あ、ありがとうございました。」
「本当に、あんな狭い所で死ぬかもしれなくて・・・でも外に出れてこんな綺麗な服も着せてくれて・・・」
うん、やっぱり女の子なんだな。いや女の子のことなんか全くわからんけど。普通に嬉しいな。
「これからよろしくね。」
「「はい!よろしくお願いします!!」」
こうして新しい仲間が増えた。
そこで問題なのは奴隷の契約内容と隷属の首輪だ。目立つし首輪の。
まず、奴隷の首輪の契約を破棄してから。《契約遵守》を付与したペンダントを用意した。ペンダントはその辺の雑貨屋で買った高くないものだが。これに魔法を付与して。
「よし、じゃあ【契約】だ。」
《契約遵守》を付与した物を相手に渡して契約を宣言すると発動する。
「契約内容は、『戦闘時は俺たちの指示に従う。』だ。」
そう言うと2人は少し驚いたような顔をしたがすぐに首肯した。
そして2人ともにペンダントを首にかける。
「これで完了だ。2人とも何か変化はあるかい?」
そう聞くと2人がキョトンとした顔になった。
「あれ?それだけですか?」
「え、うん。だって買った理由が戦闘時に前衛になれる人が欲しいからだし。その仕事さえこなしてくれたらあとはもう自由よ。」
「「ありがとうございます!」」
「よし、それじゃあ今日は疲れてると思うから部屋に戻ってゆっくり休むといいよ。」
そう言って解散しようとしたところで、名前聞いてないの思い出した。
「そういえば名前は?」
「私は姉のレイサです。」
「私は妹のレイラです。」
「そうか、俺はユウ。改めてよろしくね。」
そう挨拶すると2人も
「「こちらこそよろしくお願いします!」」
「それじゃあお休み~。」
「おやすみなさい!」
「おやすみなさい!」
新たに2人をパーティに加えた。最近ユニさん仲間にしたばかりだけど。しばらくは連携の練習かな。
「今日の買い物で、奴隷を買おうと思ってる。」
「え?」
「どうしてです?」
あーうん。この反応が普通だよね。俺も昨日まではそんなこと考えなかったし。でも今はそう言う選択肢もあるって知ってるからね。
「ほら、俺たちのパーティって5人居るのに前衛がユニさんだけじゃん。俺もモニカもメイリアもソフィーさんも全員後衛だし。」
「確かに・・・」
「あと2人くらい前衛が居たらバランス良くなると思うんだ。出来れば小回りが効くタイプがいい。防御系の剣士だけだと素早い相手に苦戦するかもしれないし。」
「なるほど。そういうことでしたら賛成です。」
みんな賛成してくれたようだ。やっぱり前衛は必要だと思うんだよね。
「じゃあ奴隷商の所に行こうか。」
奴隷商に到着した俺たちはまず店の中を見て回る。広いな・・・
「ようこそお客様。お探しの奴隷はどのような奴隷でしょうか?」
物腰丁寧なのに胡散臭い片眼鏡の男が話しかけてきた。
「スピードがあってある程度力もあるタイプがいいですね。あと出来たら小回りが効くタイプ。」
そう答えると奴隷商は、
「うーん・・・」
顎に手を当てて大袈裟に悩む雰囲気を出しはじめた。
「どうかしました?」
「いえ、お客様の希望に合う奴隷が居るんですがねぇ。」
もったいつけて答えようとしない。
「何か問題があるんですか?」
「実は呪いにかかってまして持ってあと半年なんですよ。そして双子でしてね。片方が離れると自害しようとするんです。」
双子か・・・それはそれで好都合だ。
「なるほど、ちょっと仲間と相談してくる。」
俺は一旦仲間たちと離れるとモニカたちに相談した。
「モニカ、解呪ってできるか?」
「一応できますけど、そんな強いものは解けませんよ?」
「でしたら、私の停止魔法で呪いを現在の状態で停止しておいてモニカさんが強力な解呪を身につけるか何か解呪の方法が見つかるまで凌ぐのはどうでしょう?」
「よし、それで行こう。」
「では私とメイリアさんの二人でその奴隷を見に行きましょう。」
「お願いします。」
「それじゃあ私たちは店の入り口付近で待ってるわね。」
「分かった。すぐ戻る。」
俺は急いでモニカたちと別れると奴隷商の元へ戻ってきた。
「で、そんな訳ありなんですからモチロン割引してくれるんですよね?」
「モチロンでございます!何でもあの奴隷は双子で一緒じゃないと自害するとまで言ってる問題児!こちらとしても引き取っていただけるなら有り難い!!」
「確か獣人族でしたよね?店の入り口にあった相場だと確か・・・1人当たり金貨300枚と。」
「ええ、その通りでございます。」
「じゃあ2人まとめて400でどうだ?」
「流石にそれは商人を舐めすぎではないでしょうか?」
なるほど・・・流石に通らないか。
「ふーん・・・じゃあ480でどうです?」
「うーん・・・わかりました!金貨480枚で交渉成立です!」
「それじゃあ一括で。」
金貨の入った袋を手渡し購入する。
丁度そこでメイリアさん達が帰ってきた。横にいた奴隷は小さな2人の女の子だった。猫耳かな。
アレは。猫人族だったかな正式には。確かに敏捷性抜群だ。
「それではこの隷属の首輪の所有権を貴方様に譲渡します。」
首輪の所有権の書き換えを終了し奴隷商の店を後にする。
「よし、取り敢えずこの子達の服買ってから呪い止めるか。」
流石にボロっちい布だけじゃあ可哀想だ。
「そう言えば名前とか聞いてなかったな・・・」
まぁ後で聞けば良いかと思いつつ近くの衣料品屋に入る。
「すみませーん。彼女達に似合いそうな服一式見繕ってくれないですか?」
「はいは~い♪可愛い女の子用のお洋服ですね!」
やけにテンションの高い女の店員が対応に来る。
「この子達に似合う服3着ほど見繕ってください。」
「了解しました~♪」
テンション高いなぁ。女物の服の店なんか来るの初めてだから膝笑ってんのに俺。
「お客様にはどれが似合われると思いますか?」
「そうですね・・・これなんてどうでしょうか?」
「いいですね~♪お客様センスありますよ~」
こんな感じで服選びは終了した。
「お客様、こちらはサービスになります。」
手渡されたのは白いワンピースを2着。
「ありがとうございます。」
いい店だったな。
今度モニカたちに教えてあげよう。
「さて、じゃあこれを・・・」
「私が着替えさせる!」
メイリアの積極的な性格はこういう時に助かる。
「お、おう・・・任せたぞ?」
「はいは~い♪」
元気だな・・・
「それじゃあ一旦宿に戻って呪いを停止させよう。」
今宿でソフィーさんが停止魔法を用意してくれている。2人分となれば1人の魔力じゃ足りないだろうからモニカに俺の支援魔法《魔力譲渡》を付与したヒモで魔力を供給してもらってる。一回使ったらただのヒモに戻るけど。
「それじゃあ行くか。」
2人を連れて宿に向かうと入り口に皆んなが集まっていた。
「あ、終わったみたいね。」
「こっちも準備できましたよ。」
「では早速始めましょう。」
ソフィーさんがが二人に近づき眩い光を放った。
直視したら目潰れるんじゃねぇかってくらい眩しい。
光が徐々に収束し、ようやくまともに目を開けられるようになった。
「成功しました。」
「よし、君たちの呪いは停止魔法で停止されてるからこれ以上進行することはないよ。」
そう伝えると彼女たちの目には涙が浮かび泣き出した。
それもそうだ。半年後に死ぬかもしれないなんて怖いに決まってる。
「もう大丈夫だよ。」
モニカが優しく声をかけると、
「あ、あのっ・・・」
双子の片割れが話しかけてきた。
「ん?どうしたの?」
「あ、あの、私たちを買ってくださり、あ、ありがとうございました。」
「本当に、あんな狭い所で死ぬかもしれなくて・・・でも外に出れてこんな綺麗な服も着せてくれて・・・」
うん、やっぱり女の子なんだな。いや女の子のことなんか全くわからんけど。普通に嬉しいな。
「これからよろしくね。」
「「はい!よろしくお願いします!!」」
こうして新しい仲間が増えた。
そこで問題なのは奴隷の契約内容と隷属の首輪だ。目立つし首輪の。
まず、奴隷の首輪の契約を破棄してから。《契約遵守》を付与したペンダントを用意した。ペンダントはその辺の雑貨屋で買った高くないものだが。これに魔法を付与して。
「よし、じゃあ【契約】だ。」
《契約遵守》を付与した物を相手に渡して契約を宣言すると発動する。
「契約内容は、『戦闘時は俺たちの指示に従う。』だ。」
そう言うと2人は少し驚いたような顔をしたがすぐに首肯した。
そして2人ともにペンダントを首にかける。
「これで完了だ。2人とも何か変化はあるかい?」
そう聞くと2人がキョトンとした顔になった。
「あれ?それだけですか?」
「え、うん。だって買った理由が戦闘時に前衛になれる人が欲しいからだし。その仕事さえこなしてくれたらあとはもう自由よ。」
「「ありがとうございます!」」
「よし、それじゃあ今日は疲れてると思うから部屋に戻ってゆっくり休むといいよ。」
そう言って解散しようとしたところで、名前聞いてないの思い出した。
「そういえば名前は?」
「私は姉のレイサです。」
「私は妹のレイラです。」
「そうか、俺はユウ。改めてよろしくね。」
そう挨拶すると2人も
「「こちらこそよろしくお願いします!」」
「それじゃあお休み~。」
「おやすみなさい!」
「おやすみなさい!」
新たに2人をパーティに加えた。最近ユニさん仲間にしたばかりだけど。しばらくは連携の練習かな。
0
あなたにおすすめの小説
Sランクパーティを追放されたヒーラーの俺、禁忌スキル【完全蘇生】に覚醒する。俺を捨てたパーティがボスに全滅させられ泣きついてきたが、もう遅い
夏見ナイ
ファンタジー
Sランクパーティ【熾天の剣】で《ヒール》しか使えないアレンは、「無能」と蔑まれ追放された。絶望の淵で彼が覚醒したのは、死者さえ完全に蘇らせる禁忌のユニークスキル【完全蘇生】だった。
故郷の辺境で、心に傷を負ったエルフの少女や元女騎士といった“真の仲間”と出会ったアレンは、新パーティ【黎明の翼】を結成。回復魔法の常識を覆す戦術で「死なないパーティ」として名を馳せていく。
一方、アレンを失った元パーティは急速に凋落し、高難易度ダンジョンで全滅。泣きながら戻ってきてくれと懇願する彼らに、アレンは冷たく言い放つ。
「もう遅い」と。
これは、無能と蔑まれたヒーラーが最強の英雄となる、痛快な逆転ファンタジー!
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
無能と追放された鑑定士、実は物の情報を書き換える神スキル【神の万年筆】の持ち主だったので、辺境で楽園国家を創ります!
黒崎隼人
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――勇者パーティーの【鑑定士】リアムは、戦闘能力の低さを理由に、仲間と婚約者から無一文で追放された。全てを失い、流れ着いたのは寂れた辺境の村。そこで彼は自らのスキルの真価に気づく。物の情報を見るだけの【鑑定】は、実は万物の情報を書き換える神のスキル【神の万年筆】だったのだ!
「ただの石」を「最高品質のパン」に、「痩せた土地」を「豊穣な大地」に。奇跡の力で村を豊かにし、心優しい少女リーシャとの絆を育むリアム。やがて彼の村は一つの国家として世界に名を轟かせる。一方、リアムを失った勇者パーティーは転落の一途をたどっていた。今さら戻ってこいと泣きついても、もう遅い! 無能と蔑まれた青年が、世界を創り変える伝説の王となる、痛快成り上がりファンタジー、ここに開幕!
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました
白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。
そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。
王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。
しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。
突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。
スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。
王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。
そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。
Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。
スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが――
なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。
スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。
スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。
この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
《レベル∞》の万物創造スキルで追放された俺、辺境を開拓してたら気づけば神々の箱庭になっていた
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティーの雑用係だったカイは、魔王討伐後「無能」の烙印を押され追放される。全てを失い、死を覚悟して流れ着いた「忘れられた辺境」。そこで彼のハズレスキルは真の姿《万物創造》へと覚醒した。
無から有を生み、世界の理すら書き換える神の如き力。カイはまず、生きるために快適な家を、豊かな畑を、そして清らかな川を創造する。荒れ果てた土地は、みるみるうちに楽園へと姿を変えていった。
やがて、彼の元には行き場を失った獣人の少女やエルフの賢者、ドワーフの鍛冶師など、心優しき仲間たちが集い始める。これは、追放された一人の青年が、大切な仲間たちと共に理想郷を築き、やがてその地が「神々の箱庭」と呼ばれるまでの物語。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる