追放された支援術師〜着いてきてくれた仲間たちと最強を目指す〜

訓練

今日は冒険者ギルドの訓練場を借りて連携の練習だ。前衛の連携は俺たち後衛よりもシビアだから急に実戦をしたら確実に死ぬ。



なので、訓練場でしっかりと練習をする。



「じゃあまずはこの傀儡を停止させて。」



訓練場に置かれている魔力を流して操作する傀儡を2体起動する。



ユニさん、レイサとレイラの3人で戦ってもらう。



「よし、行くぞ！」



そう言って俺は3人に向かって傀儡を突撃させる。



しかしそれはユニさんに盾で止められてしまう。



そしてその隙にレイサが魔法を纏った短剣で斬りつける、レイラも攻撃に参加する。



おぉ、すごい。思ったより息があってる。でも・・・甘いな。



俺が操作する傀儡はそんな簡単には倒れない。



「《風の盾》」



風を起こして剣を逸らしレイラの体勢を崩す。



それと同時にレイラの背後に回り込ませた傀儡を操り背後から攻撃を加える。



しかしそれを察知していたのかレイラは咄嵯に振り返った。



「邪魔！！」



おぉ！咄嗟にあの体勢から蹴りが出るとは。流石獣人だけあって身体能力が高い。



そのまま回し蹴りを食らう。うわぁ、痛そうだ。傀儡だから痛みはないだろうけど。



その後も激しい攻防が続く。



3人とも動きが良くなっている。これならもう十分だろう。



それから1時間ほど戦闘が続き・・・



「うん。良い感じだね。」



俺の声と共に3人は武器を収めた。



「どうだった？」



「うん、すごく良かったよ。やっぱ身体能力がすごいね。」



「いやー、まだまだです。もっと頑張らないと。」



「私もです。全然足りません。」



「私は・・・ちょっと疲れた。」



まぁ、軽装のレイラたちと違ってユニさんは鎧着てるしね。



「とりあえずこれで基本的なことは大丈夫だと思う。さ、シャワー浴びてからご飯食べに行こ

う。」



それはそれとしてドラゴン討伐した時の報酬そろそろ尽きるから明日からはまた依頼漬けの日々か

な。



あとそろそろこの街から出てダンジョンに挑みたいな。それはもう少し強くなってからだな。