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恵みにも最悪にもなるものを降らせましょう。
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「ワシは恨む、信じる神など居ない、信じるに値するのはこのうちに煮えたぎる憎悪、なぜ、なぜ、何故だ。腕を振り上向けば空高くフェアリーダンスを踊る黒曜石の噂話が賛美する世界に羽ばたけず。泥水を這い回る。泥水が泥水を這い回らせる。おのずと知れている小指の秘密は捏造に絆されまるでアビスのように世界をおとしめるだろう アァァアァァァアァー メ テ ウ ス の 聖 雨」
「何言ってるのか……わかんねぇーよ!この狂人が!」
信じることが一番やりやすい発動の仕方、名前は神聖だが神聖とは別物のただの【神聖属性】って名前の魔法。それに神聖と付けて人間は属性を区別しているに過ぎない。だから……目の前の闇魔法でも使ってきそうなこの老婆は折れた十字架を振り回して、神聖魔法を雨のように降らせて攻撃してくるのだ。【コイツは憎悪を信じている】だからの神聖魔法なのだろう。
(……見た目だけだけだし神聖な所、何か神聖だバーカ!)
心で悪態を付く物の、状況は防戦一方で神聖魔法の雨に遮られて近づけない。近づけたとしても神聖魔法の【聖鉄槌】で近距離攻撃を返してくるので全く隙がない。けれどもこのまま続けていたら負けるのはこちらだ。実際に数発避けきれずに頭や左腕に当たって血まみれだ。魔力障壁があってのこの威力なら、普通はあたっただけで四肢や首が吹っ飛ぶだろう。
状況を打開するために長剣を握り直す。このときのために自身の適正属性【水】の魔法を扱いやすいように。魔法武器とかにありがちな魔法も予め考えて武器に少しずつ投与していた。カリスティアは恥ずかしさにのたうち廻りながらも、技名と能力を具現化と具現化投与を行ったかいがあると心の中でガッツポーズをした。
その技を発動させるために、神聖魔法の雨を躱しながら水魔法を使い、この老いぼれ化け物に当てるのではなくこのだだっ広い、よく見たら朽ちた遺跡の広場のような空間を満遍なく水に浸すように魔法を放ち続けた。老婆の魔物は憎悪の赴くままに、こちらを排除することしか頭にないようで、カリスティアの狙いに気づく様子はなかった。それは幸いと、カリスティアは水魔法で床をびしゃびしゃに濡らしてゆく。
やがて、カリスティアは両手で水明の長剣を握りなおし、自分に聖なる雨が降り注ぐも立ち止まり切っ先を【二度と臈長けることなし落魄】に向ける。
「逆雨」
魔力を込めた鋭い水の刃の雨が、下から上に降る雨のように天井に降り注ぐ、神聖魔法の雨を逆さに降る水の雨で切り裂いて、新しく神聖魔法の雨を降らせられる前に今度は、天井を濡らした水を刃に替えて上から下に降らせる。
「凝固して、真の剣となれ!」
降らせた雨をさらに長剣へと集めて、凝固させ元の透明な刃は確かな美しい直刃の刀へと変貌させる。この朽ちた化け物の老婆は憎たらしげに魔法発動を急がせる。
数㎝、一歩、半歩、そうして、間に合うか間に合わないかの一か八かで老婆の懐に入り、袈裟切りのように大ぶりに振り下ろして、老婆を真っ二つにすることが出来たのだが、(やった!)と思い気の抜けたそのときに、十字架の折れた柄の部分を魔力を込めた神聖属性の刃にした一撃が、カリスティアの胃を貫いた。
LV 17
HP 7/113
MP 12/97
カリスティアを貫いて全ての力を使ったのか、老婆は塵となって霧散して消える。死ぬほど痛いけれども、接客の時に感じた心の痛みに比べれば、どこかまだ冷静で居られたカリスティアは、地面に身体を伏したまま自身の今のステータスを確認した。もしかしたら、死ぬ瞬間を経験しているからこそ、この痛みでも冷静なのかもしれない。
(さて、この状態でどうやって帰るか……。あぁ痛いな)
少ないMPでできるだけ治そうと治癒術を発動させた中で、老人の塵の中に一つの指輪があった。本当はそんなものなど、気にせずに治療の専念するべきなのだが、ヤケにその指輪が気になって治療を止めて、這いずるようにその指輪に近づき、鑑定を掛けた。
【渇望の指輪】
効果 自身の願いに精神を焦がす代わりに、絶大な攻撃力を上げる効果。
自身の心の傷を攻撃の刃に変える傷心魔術の発動を補助する
赤いルビーのような血染めの宝石のあしらわれた禍々しい指輪に似合う効果、だけれども傷心魔術という新しいワードに興味が沸いてしまう。灰を払ってストックに入れて治療を進める。
「絶対に帰ったら怒られるな……これ」
「何言ってるのか……わかんねぇーよ!この狂人が!」
信じることが一番やりやすい発動の仕方、名前は神聖だが神聖とは別物のただの【神聖属性】って名前の魔法。それに神聖と付けて人間は属性を区別しているに過ぎない。だから……目の前の闇魔法でも使ってきそうなこの老婆は折れた十字架を振り回して、神聖魔法を雨のように降らせて攻撃してくるのだ。【コイツは憎悪を信じている】だからの神聖魔法なのだろう。
(……見た目だけだけだし神聖な所、何か神聖だバーカ!)
心で悪態を付く物の、状況は防戦一方で神聖魔法の雨に遮られて近づけない。近づけたとしても神聖魔法の【聖鉄槌】で近距離攻撃を返してくるので全く隙がない。けれどもこのまま続けていたら負けるのはこちらだ。実際に数発避けきれずに頭や左腕に当たって血まみれだ。魔力障壁があってのこの威力なら、普通はあたっただけで四肢や首が吹っ飛ぶだろう。
状況を打開するために長剣を握り直す。このときのために自身の適正属性【水】の魔法を扱いやすいように。魔法武器とかにありがちな魔法も予め考えて武器に少しずつ投与していた。カリスティアは恥ずかしさにのたうち廻りながらも、技名と能力を具現化と具現化投与を行ったかいがあると心の中でガッツポーズをした。
その技を発動させるために、神聖魔法の雨を躱しながら水魔法を使い、この老いぼれ化け物に当てるのではなくこのだだっ広い、よく見たら朽ちた遺跡の広場のような空間を満遍なく水に浸すように魔法を放ち続けた。老婆の魔物は憎悪の赴くままに、こちらを排除することしか頭にないようで、カリスティアの狙いに気づく様子はなかった。それは幸いと、カリスティアは水魔法で床をびしゃびしゃに濡らしてゆく。
やがて、カリスティアは両手で水明の長剣を握りなおし、自分に聖なる雨が降り注ぐも立ち止まり切っ先を【二度と臈長けることなし落魄】に向ける。
「逆雨」
魔力を込めた鋭い水の刃の雨が、下から上に降る雨のように天井に降り注ぐ、神聖魔法の雨を逆さに降る水の雨で切り裂いて、新しく神聖魔法の雨を降らせられる前に今度は、天井を濡らした水を刃に替えて上から下に降らせる。
「凝固して、真の剣となれ!」
降らせた雨をさらに長剣へと集めて、凝固させ元の透明な刃は確かな美しい直刃の刀へと変貌させる。この朽ちた化け物の老婆は憎たらしげに魔法発動を急がせる。
数㎝、一歩、半歩、そうして、間に合うか間に合わないかの一か八かで老婆の懐に入り、袈裟切りのように大ぶりに振り下ろして、老婆を真っ二つにすることが出来たのだが、(やった!)と思い気の抜けたそのときに、十字架の折れた柄の部分を魔力を込めた神聖属性の刃にした一撃が、カリスティアの胃を貫いた。
LV 17
HP 7/113
MP 12/97
カリスティアを貫いて全ての力を使ったのか、老婆は塵となって霧散して消える。死ぬほど痛いけれども、接客の時に感じた心の痛みに比べれば、どこかまだ冷静で居られたカリスティアは、地面に身体を伏したまま自身の今のステータスを確認した。もしかしたら、死ぬ瞬間を経験しているからこそ、この痛みでも冷静なのかもしれない。
(さて、この状態でどうやって帰るか……。あぁ痛いな)
少ないMPでできるだけ治そうと治癒術を発動させた中で、老人の塵の中に一つの指輪があった。本当はそんなものなど、気にせずに治療の専念するべきなのだが、ヤケにその指輪が気になって治療を止めて、這いずるようにその指輪に近づき、鑑定を掛けた。
【渇望の指輪】
効果 自身の願いに精神を焦がす代わりに、絶大な攻撃力を上げる効果。
自身の心の傷を攻撃の刃に変える傷心魔術の発動を補助する
赤いルビーのような血染めの宝石のあしらわれた禍々しい指輪に似合う効果、だけれども傷心魔術という新しいワードに興味が沸いてしまう。灰を払ってストックに入れて治療を進める。
「絶対に帰ったら怒られるな……これ」
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