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姫だからこその秘めやかに【カロフィーネ】
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母上が何者かもわからない人に殺されてから、はや数年の月日が経って寂しさを埋めるために作る人形が自身の寝床さえもあふれ出しそうになった頃に、お父様から友達を作らないか? っと突然言われたのだ。いつの間にか付いた【在りし日の姫】との称号から、お父様の株やイメージを損ねてるのではないかと、断りたかったのだがお父様の方が、母上の悲しみに打ちひしがれても国の為に前を向いているのだ。それに比べ自分はこれなのだから、迷惑を掛けるのはもってのほかだと、嫌々ながらもお父様のご厚意の為に了承した。
せめて姫のイメージを、お父様に顔に泥を塗らないように姫らしい口調と姫らしい衣服。姫らしい作法と姫らしい全てをお父様の招待で、こんな私の所へご足労頂いたのだから絶対に失敗はできない。姫らしく友人関係を作らねばといままでやっていた……のだが。
「私はカリスティア、こっちのオカッパ鉄面皮はグラス。お父さんから貴女の所へ遊びに行って良いって言われたから来たわ! よろしく」
ぷっくりとした頬に似合わない知性を感じる眼と人形のように完成された黒の少女。無表情から繰り出される気のよさそうな明るい声音と口調が、当時のカロフィーネをさらに混乱させた。元王子と言われるグラスは見た目通りの礼節正しいやりとり、比較的に自由なリチェルリットとは違う、芯の通った礼節。カロフィーネはそこに幾分かの安心感を覚えたのだが、カリスティアという人間はどんな風に振る舞うだろう? もしかして、昔の正義感に燃える貴族のように自分を引っ張り出そうとするのだろうか? 二人はそう命令されているのだろうか? そう思っていたカロフィーネは、身構えて居たのだが、二人はそうするでもなく、自分でも答えやすい話題を選んで話の輪に私を入れるだけだった。
その次も、その次も、その次も、その次の次もだ。二人、一人、グラス様は普通にお話するだけにとどまっていたが、カリスティア様に至っては普通に本を持って勝手に人形だらけの自分のベットで寝ていたり。一歩引いていると思いきやこちらの意見も聞かずに無断で城下町を散歩させられたり。それでも、触れてはいけない所はちゃんと触れないでいてくれる。しかも、カリスティア様が色々自分の良いところをそれとなく褒めてくれる。4歳がこんなにできるのに、自分は……っと好意を自己卑下の材料にしてしまう自分が嫌だった。
劣等感のままに惰性で付き合う自分とカリスティア様を比べてしまうことに罪悪感を感じながらも拒絶せずに惰性で付き合っている自分はなんて醜いのだろう。そう思って、なにより自分の為に「もう、ここに来ないで欲しい」そう言うために、カリスティア様だけを部屋に呼び出した日に限って、最近になって自分の執事を務めている人間がカリスティア様を突き飛ばして、ナイフを持った手でこちらに迫ってきたのだ。
「カリスティア……さま?」
走馬灯のようにお母様とお父様の顔が記憶から呼び起こされる。咄嗟に眼を瞑ってその場に蹲り来たる痛みに備えていると、いつまで経っても痛みはない。恐る恐る眼を開けると自分を庇ってカリスティアが自分を庇って立っていた。いくら暗殺の小さなダガーとはいえ4歳の身体を貫くには十分で、背中から生えた不釣り合いな刃からは彼女の血が、ぽたぽたと自分のスカートに赤いシミを作っていた。
「大丈夫、もう、終わったから」
初めて見る血の色に放心した自分をカリスティアの声で取り戻した。気がつくと申し訳なさそうなカリスティアの顔と少し目線を左にずらすと、カリスティアの黒髪の隙間から刺してきた執事が床に倒れているのが見える。
「ごめんね」
「……何がゴメンねなの? 辛いのは貴女でしょ、一目瞭然じゃない! 刺されてる貴女のほうが辛くて、私なんか、何も出来ない私なんかどうして……皆の方が辛いのにどうして私を……姫だから? 可哀想な姫だから国の為、に、ために、そんな。こんな、なんで謝るの? な、んで、私が、私のせいなのに辛い、思いを……してるのに」
あふれ出す。こんなこと言いたくはない。言いたくはないのに蓋をしていた【悲劇の可哀想な姫】と言われ続ける自分の怨嗟が4歳にぶつけてしまう。幾分か冷静になって、下に顔を俯かしてぽろぽろと涙を落としてしまう。本当は泣きたいのは彼女だろうに。
「辛さなんて人それぞれなんだから、貴方が辛いと思えば辛いでいいの。皆が、自分が、そうやって比べられないものを比べるから辛いのよ。カロフィーネちゃんは……。そのままだと自分も周りも決めつけて生きてかなきゃいけないよ」
その言葉で、否が応でも【悲劇の可哀想な姫】を決めつける貴族もそうだが、なにより自分が受け入れて自分はそうだ。そうであったのだと気づかされる。この強い瞳で、無表情なのに目は知性が混じる中でどこか無を感じさせていた瞳が、過ちに落ちようとする自分を引き留めるように射貫いていた。
あの瞳がなければ、私は結局私は愚かに凝り固まった【悲劇の姫】に浸かり続け、自分自身の悲鳴すら聞けないで一部の人間の無責任な慰めと本当に自分を思ってくれてる人の慰めを【悲劇の姫】を求めているだけだと決めつけてはね除けていたでしょう。
「ですから、カリス様は私の人生の恩人なんです。友人として恩人としてとても愛しているのですわ。だから………カリス様の部屋で何をしているのかを教えて頂きたく思います。上級貴族のヨースデルパ様と同じく上級貴族のヴドルカット様」
カリス様のご活躍とグラス様のご活躍を見たかったのですけれど……。お父様が私に預けてくださった仕事をこなすために、まず……カリス様に害をなすものを、捕まえなければ。愛すべき友達のために。
「圧縮障壁、神聖なる刃」
有無を言わさずに、カリス様から頂いた魔法障壁を操れる空色の自分の髪になじむ白銀の翼の髪飾りに魔力を込めて、無断侵入の貴族を障壁で骨が砕ける寸前で止めて、圧縮されてるすぐ上に神聖魔術の刃を脅し目的で設置した。
「カリス様は凄いですわ。私を守るための障壁を自由に扱えるように作ってくださって。おかげで在りし日居た私のように拒絶の末に、決めつけ救いの手をその手で握りつぶしていたであろう私には相応しい力です……さぁ、お父様からの許可は頂いてます。返答次第では……ということもございますので、どうぞ良くお考えになってから発言をしてください」
言葉はカリス様に教えて貰ったセッキャク術というものを習いましてから大分堂々と振る舞えるようになった。その気弱そうな姫の顔を困らせて、もう一度彼女は言った。
「返答次第では、障壁であなた方の骨を圧縮して砕いてしまいますので、私たちにとって耳の障りがないお言葉期待していますわ」
せめて姫のイメージを、お父様に顔に泥を塗らないように姫らしい口調と姫らしい衣服。姫らしい作法と姫らしい全てをお父様の招待で、こんな私の所へご足労頂いたのだから絶対に失敗はできない。姫らしく友人関係を作らねばといままでやっていた……のだが。
「私はカリスティア、こっちのオカッパ鉄面皮はグラス。お父さんから貴女の所へ遊びに行って良いって言われたから来たわ! よろしく」
ぷっくりとした頬に似合わない知性を感じる眼と人形のように完成された黒の少女。無表情から繰り出される気のよさそうな明るい声音と口調が、当時のカロフィーネをさらに混乱させた。元王子と言われるグラスは見た目通りの礼節正しいやりとり、比較的に自由なリチェルリットとは違う、芯の通った礼節。カロフィーネはそこに幾分かの安心感を覚えたのだが、カリスティアという人間はどんな風に振る舞うだろう? もしかして、昔の正義感に燃える貴族のように自分を引っ張り出そうとするのだろうか? 二人はそう命令されているのだろうか? そう思っていたカロフィーネは、身構えて居たのだが、二人はそうするでもなく、自分でも答えやすい話題を選んで話の輪に私を入れるだけだった。
その次も、その次も、その次も、その次の次もだ。二人、一人、グラス様は普通にお話するだけにとどまっていたが、カリスティア様に至っては普通に本を持って勝手に人形だらけの自分のベットで寝ていたり。一歩引いていると思いきやこちらの意見も聞かずに無断で城下町を散歩させられたり。それでも、触れてはいけない所はちゃんと触れないでいてくれる。しかも、カリスティア様が色々自分の良いところをそれとなく褒めてくれる。4歳がこんなにできるのに、自分は……っと好意を自己卑下の材料にしてしまう自分が嫌だった。
劣等感のままに惰性で付き合う自分とカリスティア様を比べてしまうことに罪悪感を感じながらも拒絶せずに惰性で付き合っている自分はなんて醜いのだろう。そう思って、なにより自分の為に「もう、ここに来ないで欲しい」そう言うために、カリスティア様だけを部屋に呼び出した日に限って、最近になって自分の執事を務めている人間がカリスティア様を突き飛ばして、ナイフを持った手でこちらに迫ってきたのだ。
「カリスティア……さま?」
走馬灯のようにお母様とお父様の顔が記憶から呼び起こされる。咄嗟に眼を瞑ってその場に蹲り来たる痛みに備えていると、いつまで経っても痛みはない。恐る恐る眼を開けると自分を庇ってカリスティアが自分を庇って立っていた。いくら暗殺の小さなダガーとはいえ4歳の身体を貫くには十分で、背中から生えた不釣り合いな刃からは彼女の血が、ぽたぽたと自分のスカートに赤いシミを作っていた。
「大丈夫、もう、終わったから」
初めて見る血の色に放心した自分をカリスティアの声で取り戻した。気がつくと申し訳なさそうなカリスティアの顔と少し目線を左にずらすと、カリスティアの黒髪の隙間から刺してきた執事が床に倒れているのが見える。
「ごめんね」
「……何がゴメンねなの? 辛いのは貴女でしょ、一目瞭然じゃない! 刺されてる貴女のほうが辛くて、私なんか、何も出来ない私なんかどうして……皆の方が辛いのにどうして私を……姫だから? 可哀想な姫だから国の為、に、ために、そんな。こんな、なんで謝るの? な、んで、私が、私のせいなのに辛い、思いを……してるのに」
あふれ出す。こんなこと言いたくはない。言いたくはないのに蓋をしていた【悲劇の可哀想な姫】と言われ続ける自分の怨嗟が4歳にぶつけてしまう。幾分か冷静になって、下に顔を俯かしてぽろぽろと涙を落としてしまう。本当は泣きたいのは彼女だろうに。
「辛さなんて人それぞれなんだから、貴方が辛いと思えば辛いでいいの。皆が、自分が、そうやって比べられないものを比べるから辛いのよ。カロフィーネちゃんは……。そのままだと自分も周りも決めつけて生きてかなきゃいけないよ」
その言葉で、否が応でも【悲劇の可哀想な姫】を決めつける貴族もそうだが、なにより自分が受け入れて自分はそうだ。そうであったのだと気づかされる。この強い瞳で、無表情なのに目は知性が混じる中でどこか無を感じさせていた瞳が、過ちに落ちようとする自分を引き留めるように射貫いていた。
あの瞳がなければ、私は結局私は愚かに凝り固まった【悲劇の姫】に浸かり続け、自分自身の悲鳴すら聞けないで一部の人間の無責任な慰めと本当に自分を思ってくれてる人の慰めを【悲劇の姫】を求めているだけだと決めつけてはね除けていたでしょう。
「ですから、カリス様は私の人生の恩人なんです。友人として恩人としてとても愛しているのですわ。だから………カリス様の部屋で何をしているのかを教えて頂きたく思います。上級貴族のヨースデルパ様と同じく上級貴族のヴドルカット様」
カリス様のご活躍とグラス様のご活躍を見たかったのですけれど……。お父様が私に預けてくださった仕事をこなすために、まず……カリス様に害をなすものを、捕まえなければ。愛すべき友達のために。
「圧縮障壁、神聖なる刃」
有無を言わさずに、カリス様から頂いた魔法障壁を操れる空色の自分の髪になじむ白銀の翼の髪飾りに魔力を込めて、無断侵入の貴族を障壁で骨が砕ける寸前で止めて、圧縮されてるすぐ上に神聖魔術の刃を脅し目的で設置した。
「カリス様は凄いですわ。私を守るための障壁を自由に扱えるように作ってくださって。おかげで在りし日居た私のように拒絶の末に、決めつけ救いの手をその手で握りつぶしていたであろう私には相応しい力です……さぁ、お父様からの許可は頂いてます。返答次第では……ということもございますので、どうぞ良くお考えになってから発言をしてください」
言葉はカリス様に教えて貰ったセッキャク術というものを習いましてから大分堂々と振る舞えるようになった。その気弱そうな姫の顔を困らせて、もう一度彼女は言った。
「返答次第では、障壁であなた方の骨を圧縮して砕いてしまいますので、私たちにとって耳の障りがないお言葉期待していますわ」
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