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三時間で国をまたいで来訪
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私は【大地の啓示】という特殊な状態にあり、この国の王から丁重に治療するようにと言われて保護されていたらしい、大地の啓示と言われても何のことか分からなかったので、グラスに聞いてみると世界の魔力と自然を生み出す意思と、対話をすることらしい。啓示の内容は様々で未来予知に近いこともあれば、その意思が果たして欲しいことなどを言われたりなど。
私の会ったカロネちゃんに似ている人が多分大地の意思で、ノイズまみれで聞き取れなかったけど、未来予知とやってほしいことの二つだと思う。それを二人に伝えてから、グラスと冒険に必要な物資の買い物のついでに、この国の城……というかほぼ巨大大樹の入り口の門番兵士に、国王に向けてノイズまみれで辛うじて聞き取れた内容を伝えるようにお願いする。エルフは同族以外に大変警戒心が強いから、本当かどうか尋問されたりするかな? なんて考えて居たら、顔パスで快く言づてを了承してくれた。エルフでも強面のお兄ちゃんだなーって心の中で思っててごめんなさい。
「わぁ……おお!!」
「カリスティア、迷子になりますよ」
「6年寝てたからって子供扱いするなー!!!」
「はいはい、欲しい物があったら言ってくださいね」
人の首筋に堂々とキスマークを付けていながら、子供扱いは何事か!!! あの門番のエルフのお兄ちゃんでさえ、私を大人と変わらぬ目線で見たのだから、大人としてみろーっと繋がれている腕をピンピン引っ張っても、たしなめるように頭を撫でられるだけ、そもそも、我元アラサーぞ? 元アラサーぞ? 君より大人ぞ? と思うものの……正直大人と胸を張れるほどに精神は熟成してないのに、今更ながら気づき観念して六年間眠ってた4歳として振る舞うことにした。
「おお、あのお花綺麗だね」
腕を引かれながら見ていた花屋に差し掛かってすぐに、大きくて凛とまっすぐに立つ白い花が目に入る。高潔とか純白とか清廉の言葉を表すが為にそこにあるような綺麗な花に見とれて立ち止まってしまう。
「アスプロスという花です。白い大きな花弁を持つ一輪草ですよ。欲しいんですか?」
「いや、凛としてグラスに似て綺麗だなと」
「……」
返事が無いから不服なのかと、グラスの様子を見てみると握っていない空いている左手で口元を覆って赤くなっている。普段が真っ白けっけなだけに赤がよく映えて見える。花屋の窓からお客さんや店員さんが「あらあら、若いっていいわね~」と微笑ましそうに見られるくらいにわかりやすい。
「あっ、普段息をするように恥ずかしい言葉並べてるくせに照れてるわ」
「カリスティアも大概そうですよ。自覚してください」
やんや言い合いながらも、グラスがその花を買ってくれて持たせてくれた。急がないとはいけないのだけど、身体の具合や……これからのために私の感覚のリハビリもしないといけないので、それまでは端正込めてお世話しようと、上機嫌で花を見ながらルンルンで、商店街を練り歩く。
「余り顔を近づけると花粉が鼻につきますよ」
「ふぇ……ふぇッ……ふぇっくしゅん!!」
「ふふ、花のこともありますし、今日はこれで切り上げますか」
花といいながらムズムズする私の鼻を、人差し指でちょっとつついて笑うグラス。ずびびっと垂れてくる鼻水をすすって了承する。冒険に必要な物は、お花を買う前にあらかた買ってストックに放り込んであるので心配はないし、なにより、楽しいけど人が多すぎて少し疲れてきたからだ。
「ん? ウィーン様の魔力が私の家に居ますから、ついでに色々話せますね」
「あれ、鍵掛けてたのに中に居るって合鍵?」
「いえ、魔術で物質を透化して無断侵入してるだけです。時折に親としての責務といって掃除をしてくれるんですよ。大抵は帰る前に去ってしまうので、直接見たことは六年間ありませんが……今回は話すことがあるので、急いで向かいましょう」
「ウィーンママ……」
なんか、思春期の子供を持つママみたいなことをしているな。せめて部屋の掃除だけでもって……。おふざけで言い続けたママが本当に様になってきて少し恐怖を覚えるけど……まぁいいかな? それよりも、ウィーンママとも結局は必要な話くらいでしか、今日も昨日もしてないから、今日はちょっとでもいいから楽しくお話したいとは思う……。だから、早足でグラスと一緒に帰ってきたのだけど……。
「はぁ? カリスティアちゃんとグラス君のママは私よ!!!」
「んふ、何を言っているのか・し・ら? アタシは国公認の身元引受人よ。つまりアタシこそが真のママよん」
「ふざけんじゃないわよ。カリスティアちゃんのことを曲がりなりにも殺そうとする輩の国の人間が宣わないでちょうだい!この筋肉ゴリラ!!!」
「あぁん! 腐肉の着ぐるみは口も悪いのね!!! アタシはアンタと違って内側から着実に守ってるんだからねん。バレないようにこうして3時間で三つの国またいで来るの大変だったのよ!!!」
「転移があれば妥当の苦労だわ、あははは」
「転移なんてバレるから使えるわけないわよ!!! 走って来たのよ!!!」
リチェルリット国から精霊国まで魔族の国と悪魔の国と忘れたけどあともう一つの国が一番近い進路で引っかかってるはず。それを1日どころか三時間でここまでくるなんて、どんなスピードとどんな体力してるんだこのオカマは……ほら、よこのグラスも……魔力の流れが凄く怖いからグラスの顔みるの止めた。まぁ、何してんだよ私らのママ二人はいったい。
目の前のママ、ウィーンは掃除中だったのだろう箒を持ってギリギリとヒステリック手前のように顔をゆがめて羽をバサバサと揺らして、ラブマルージュを威嚇している。ラブマルージュは表すならば台無し化粧を施した仁王といったところか。
「姿だけで無く体力も気持ち悪いわ」
「そろそろ、いい加減にしろよ小娘」
「こちらの台詞です。いい加減にしてください」
私には冷気がかからないように魔力操作しながら、あたりを凍らせて怒るグラス。それはそうだろう……扉を開けて見てみれば、自分の家で思う存分言い合いをする二人、不毛なママの地位の取り合いでこんだけ騒がれたら誰だって怒りたくはなる。とりあえず、変わらないオカマ……六年経っても変わらない相変わらずの精悍な顔立ちを台無しにするような化粧をしたラブマルージュがここに現れたことの説明をして貰わないといけない。それにグラスか私が止めなければ間違いなく殴り合いになってる。
(……ッ 変わらないってだけでこれだけ嬉しく感じるのは、何だかんだこのオカマも大切な……友達でもとい保護者なんだろうな。ウィーンママとラブちゃんと話せるのは嬉しいな……喧嘩はやめてほしいけど)
私の会ったカロネちゃんに似ている人が多分大地の意思で、ノイズまみれで聞き取れなかったけど、未来予知とやってほしいことの二つだと思う。それを二人に伝えてから、グラスと冒険に必要な物資の買い物のついでに、この国の城……というかほぼ巨大大樹の入り口の門番兵士に、国王に向けてノイズまみれで辛うじて聞き取れた内容を伝えるようにお願いする。エルフは同族以外に大変警戒心が強いから、本当かどうか尋問されたりするかな? なんて考えて居たら、顔パスで快く言づてを了承してくれた。エルフでも強面のお兄ちゃんだなーって心の中で思っててごめんなさい。
「わぁ……おお!!」
「カリスティア、迷子になりますよ」
「6年寝てたからって子供扱いするなー!!!」
「はいはい、欲しい物があったら言ってくださいね」
人の首筋に堂々とキスマークを付けていながら、子供扱いは何事か!!! あの門番のエルフのお兄ちゃんでさえ、私を大人と変わらぬ目線で見たのだから、大人としてみろーっと繋がれている腕をピンピン引っ張っても、たしなめるように頭を撫でられるだけ、そもそも、我元アラサーぞ? 元アラサーぞ? 君より大人ぞ? と思うものの……正直大人と胸を張れるほどに精神は熟成してないのに、今更ながら気づき観念して六年間眠ってた4歳として振る舞うことにした。
「おお、あのお花綺麗だね」
腕を引かれながら見ていた花屋に差し掛かってすぐに、大きくて凛とまっすぐに立つ白い花が目に入る。高潔とか純白とか清廉の言葉を表すが為にそこにあるような綺麗な花に見とれて立ち止まってしまう。
「アスプロスという花です。白い大きな花弁を持つ一輪草ですよ。欲しいんですか?」
「いや、凛としてグラスに似て綺麗だなと」
「……」
返事が無いから不服なのかと、グラスの様子を見てみると握っていない空いている左手で口元を覆って赤くなっている。普段が真っ白けっけなだけに赤がよく映えて見える。花屋の窓からお客さんや店員さんが「あらあら、若いっていいわね~」と微笑ましそうに見られるくらいにわかりやすい。
「あっ、普段息をするように恥ずかしい言葉並べてるくせに照れてるわ」
「カリスティアも大概そうですよ。自覚してください」
やんや言い合いながらも、グラスがその花を買ってくれて持たせてくれた。急がないとはいけないのだけど、身体の具合や……これからのために私の感覚のリハビリもしないといけないので、それまでは端正込めてお世話しようと、上機嫌で花を見ながらルンルンで、商店街を練り歩く。
「余り顔を近づけると花粉が鼻につきますよ」
「ふぇ……ふぇッ……ふぇっくしゅん!!」
「ふふ、花のこともありますし、今日はこれで切り上げますか」
花といいながらムズムズする私の鼻を、人差し指でちょっとつついて笑うグラス。ずびびっと垂れてくる鼻水をすすって了承する。冒険に必要な物は、お花を買う前にあらかた買ってストックに放り込んであるので心配はないし、なにより、楽しいけど人が多すぎて少し疲れてきたからだ。
「ん? ウィーン様の魔力が私の家に居ますから、ついでに色々話せますね」
「あれ、鍵掛けてたのに中に居るって合鍵?」
「いえ、魔術で物質を透化して無断侵入してるだけです。時折に親としての責務といって掃除をしてくれるんですよ。大抵は帰る前に去ってしまうので、直接見たことは六年間ありませんが……今回は話すことがあるので、急いで向かいましょう」
「ウィーンママ……」
なんか、思春期の子供を持つママみたいなことをしているな。せめて部屋の掃除だけでもって……。おふざけで言い続けたママが本当に様になってきて少し恐怖を覚えるけど……まぁいいかな? それよりも、ウィーンママとも結局は必要な話くらいでしか、今日も昨日もしてないから、今日はちょっとでもいいから楽しくお話したいとは思う……。だから、早足でグラスと一緒に帰ってきたのだけど……。
「はぁ? カリスティアちゃんとグラス君のママは私よ!!!」
「んふ、何を言っているのか・し・ら? アタシは国公認の身元引受人よ。つまりアタシこそが真のママよん」
「ふざけんじゃないわよ。カリスティアちゃんのことを曲がりなりにも殺そうとする輩の国の人間が宣わないでちょうだい!この筋肉ゴリラ!!!」
「あぁん! 腐肉の着ぐるみは口も悪いのね!!! アタシはアンタと違って内側から着実に守ってるんだからねん。バレないようにこうして3時間で三つの国またいで来るの大変だったのよ!!!」
「転移があれば妥当の苦労だわ、あははは」
「転移なんてバレるから使えるわけないわよ!!! 走って来たのよ!!!」
リチェルリット国から精霊国まで魔族の国と悪魔の国と忘れたけどあともう一つの国が一番近い進路で引っかかってるはず。それを1日どころか三時間でここまでくるなんて、どんなスピードとどんな体力してるんだこのオカマは……ほら、よこのグラスも……魔力の流れが凄く怖いからグラスの顔みるの止めた。まぁ、何してんだよ私らのママ二人はいったい。
目の前のママ、ウィーンは掃除中だったのだろう箒を持ってギリギリとヒステリック手前のように顔をゆがめて羽をバサバサと揺らして、ラブマルージュを威嚇している。ラブマルージュは表すならば台無し化粧を施した仁王といったところか。
「姿だけで無く体力も気持ち悪いわ」
「そろそろ、いい加減にしろよ小娘」
「こちらの台詞です。いい加減にしてください」
私には冷気がかからないように魔力操作しながら、あたりを凍らせて怒るグラス。それはそうだろう……扉を開けて見てみれば、自分の家で思う存分言い合いをする二人、不毛なママの地位の取り合いでこんだけ騒がれたら誰だって怒りたくはなる。とりあえず、変わらないオカマ……六年経っても変わらない相変わらずの精悍な顔立ちを台無しにするような化粧をしたラブマルージュがここに現れたことの説明をして貰わないといけない。それにグラスか私が止めなければ間違いなく殴り合いになってる。
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