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1章 英雄譚にあこがれた少年
1-2 安定を求めた青年②-公務員って素晴らしい-
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定時と同時にギルドの扉が開く。
「おはようございます!皆様どうか急がずに…」
残念ながらキリエの声は押し寄せる冒険者たちの足音と咆哮でかき消される。
毎朝の恒例行事ではあるが、キリエは少し悲しそうな顔をする。
朝一番のギルドは冒険者たちが一番多く集まる。それは、我先にと最新の依頼情報を確認しに来るためだ。
ギルド側は前日までの報告や町の人々からの情報を基に依頼を作成する。それが張り出されるのが朝なのを皆知っているため朝はこのようなお祭り騒ぎになる。
どの依頼が自分たちに合っているか?どの依頼が安全そうか?どの依頼が楽で稼ぎがよさそうか?ということを念頭に置いて冒険者たちは血眼になって依頼書とにらめっこをしているというわけである。
それに対して、あぁ、なんと素晴らしいかなギルド職員は!一部の例外を除けば安心安全で基本的には残業なしの定時上がり、そして何より固定給!なんと素晴らしい響きだろう!さぁ、みんなも一緒に!「公務員最高!」と叫ぼうではないか!
一般的にギルドの正規採用をされるためのルートは1つである。高等教育機関の卒業見込みのある者が受験をする国営ギルド採用選抜試験に合格する事。キリエはそれでこのギルドに配属された職員である。別ルートもいくつか存在するが、それは通常採用よりも狭き門で、ここのギルドマスターなんかは有名な冒険者だったが引退をすると伝えたらスカウトされたなんてこともあるらしい。
冒険者ギルドの発祥事態は個人の自警団的なモノから始まったと聞いたことがあるが、世界中で英雄譚に憧れた者達が集い日々精進をしていく中で存在感が増し、最終的には現在の各国が運営の一部を行うような国営機関になったらしい。そんなことはぶっちゃけどうでもいいから公務員最高。固定給最高。残業代もちゃんと出るし。最高。
「レオ先輩!朝から何を考えているか知りませんけど!列!私の前だけめっちゃ列できてますから!助けてください!」
キリエの声でふと我に返ると俺の前には誰も居ない。隣はすっごい行列なのに…握手会だったら泣くぞ?
「皆様、お隣の!こちらでも受付が可能ですので!ぜひお急ぎの方はお隣へ!」
その声を聞いてもどの冒険者も動こうとしない。まぁ、それも仕方がないだろう。冒険者というのは7割くらいが男性だ。それに対して鬼には珍しく小さく、冒険者からすれば守ってあげたくなるような見た目をしているキリエが悪いのかもしれない。どんまい。
「みんな急いではないらしいから、俺は別の仕事してくるぞ~!みんなキリエを困らせるなよ?」
「おう!」と野太い声が聞こえて冒険者たちの団結力を感じた瞬間でもあったが、隣から負のオーラを発しているキリエは小さく「この人でなし…」とつぶやいていた。聞こえないふりして仕事してこよ。ほら、急げ急げ―鬼の居ぬ間に~!
冒険者ギルドは意外と広い。メインの受付がある部屋もそうだが、そのほかに2つ広い部屋がある。修練場と食堂だ。
基本的には冒険者と職員限定ではあるが、原価ギリギリで食事を提供するため冒険者たちはこぞってこの食堂を利用する。始まりとしてはギルドの創設者が「冒険者始めたばっかりってお金ないでしょ?そしたら、強い体なんて作れないんだから、みんなにたーくさん食べてもらいましょ!」と言ったのが始まりだとか。
今日の食堂の担当者に話を聞くと、どうやらお目当ての人物たちはここで先ほど注文をしたらしい。それがちょうど出来上がったとのことで、持って行ってあげることにしましょう。
出来上がった料理を配膳台に乗せて注文をした冒険者のところへ向かう。
「お客様~?お待たせいたしました!こちら朝から胃がもったり!クリームとイチゴジャムたっぷりのふわふわパンケーキのほうお持ちいたしました~!」
「レオてめぇ…わかっててやってんだろ…さっさとよこせ!」
配膳台からクリームが飛ばないようにギリギリの速度で白っぽい毛並みの獣人がパンケーキを奪い取っていった。ニッコニコの笑顔と精一杯の裏声で頑張って可愛く持って行ったのにその反応はひどい。
「レオ兄?この時間って忙しいんじゃないの?」
今朝読んだ報告書を書いてくれたココアが意外そうな顔をしてこちらに問いかけてくる。まぁ、この時間帯は基本的に受付が混んでいるのは冒険者にとって常識だもんな。
「どうやら俺には受付されたくない冒険者の方々がたくさんいるらしくてな。みんなキリエの方に並んでた」
「そうやってキリエお姉ちゃんに仕事ばっかりさせてるんじゃないよね?それだったら…」
おやおやぁ?急速な魔力の高まりを感じますねぇ(冷や汗)
「ココアさん?落ち着いて?話を聞いてください??ね?ちゃんとキリエも俺の方が空いてるから急ぎの方はお隣へって伝えたんだよ?でも誰も来なかったから俺は別の仕事をしているってわけ。だいたいお前もいつもキリエの方に並ぶの知ってるからな?」
「へ!?いや、そそ、そんなこと~ないけどぉ~?」
魔力が落ち着いてきたようだな。もう一押しだ。
「それと、昨日の報告書読んだぞ。キリエも褒めてた。主に字が可愛いって。内容はもちろん完璧だってよ」
「え?そうなの!?よかったぁ~!」
魔力の反応が消えた。危なかったぁ…
「それでは、レオは堂々とサボっているということですか?」
俺とココアの会話を聞いていたサージュが口をはさむ。
「さっきちゃんと仕事しに来たって言ってるだろ?なんでお前らはそうやって俺のことをサボり魔だと決めつけるんだよ。だいたい、俺にだってちゃんと役職があるんだぞ?立派な副ギルドマスター(仮)というやつが!」
「(仮)ってところがとても怪しいんですよ」
本来、ギルド内に副ギルドマスターという役職は存在しない。だが、各国のギルドマスターの中でも一部のギルドマスターは他のギルドの管理などの業務を行うことがあり、ギルドに居ないことが多かったりする。そういった事例を含めて作るのはどうだとうちのギルドマスターに提案したところ「面白いからまずお前が実験台になれ」ということで現在の副ギルドマスター(仮)に納まってしまったのだ。
現在は試験運用の2年目ということもあり、課題点などを精査しているところらしい。課題点などが解決でき、かつ、それ相応の対応が必要なギルドに範囲を広げる予定なんだとか…
「それでは、《白狼の牙》の皆さま?副ギルドマスター(仮)がサボっていると思われたくないので、お仕事のお話をしたいんですけど~?一旦向こうの個室来てもらってもいいかな?というか、来い」
「おはようございます!皆様どうか急がずに…」
残念ながらキリエの声は押し寄せる冒険者たちの足音と咆哮でかき消される。
毎朝の恒例行事ではあるが、キリエは少し悲しそうな顔をする。
朝一番のギルドは冒険者たちが一番多く集まる。それは、我先にと最新の依頼情報を確認しに来るためだ。
ギルド側は前日までの報告や町の人々からの情報を基に依頼を作成する。それが張り出されるのが朝なのを皆知っているため朝はこのようなお祭り騒ぎになる。
どの依頼が自分たちに合っているか?どの依頼が安全そうか?どの依頼が楽で稼ぎがよさそうか?ということを念頭に置いて冒険者たちは血眼になって依頼書とにらめっこをしているというわけである。
それに対して、あぁ、なんと素晴らしいかなギルド職員は!一部の例外を除けば安心安全で基本的には残業なしの定時上がり、そして何より固定給!なんと素晴らしい響きだろう!さぁ、みんなも一緒に!「公務員最高!」と叫ぼうではないか!
一般的にギルドの正規採用をされるためのルートは1つである。高等教育機関の卒業見込みのある者が受験をする国営ギルド採用選抜試験に合格する事。キリエはそれでこのギルドに配属された職員である。別ルートもいくつか存在するが、それは通常採用よりも狭き門で、ここのギルドマスターなんかは有名な冒険者だったが引退をすると伝えたらスカウトされたなんてこともあるらしい。
冒険者ギルドの発祥事態は個人の自警団的なモノから始まったと聞いたことがあるが、世界中で英雄譚に憧れた者達が集い日々精進をしていく中で存在感が増し、最終的には現在の各国が運営の一部を行うような国営機関になったらしい。そんなことはぶっちゃけどうでもいいから公務員最高。固定給最高。残業代もちゃんと出るし。最高。
「レオ先輩!朝から何を考えているか知りませんけど!列!私の前だけめっちゃ列できてますから!助けてください!」
キリエの声でふと我に返ると俺の前には誰も居ない。隣はすっごい行列なのに…握手会だったら泣くぞ?
「皆様、お隣の!こちらでも受付が可能ですので!ぜひお急ぎの方はお隣へ!」
その声を聞いてもどの冒険者も動こうとしない。まぁ、それも仕方がないだろう。冒険者というのは7割くらいが男性だ。それに対して鬼には珍しく小さく、冒険者からすれば守ってあげたくなるような見た目をしているキリエが悪いのかもしれない。どんまい。
「みんな急いではないらしいから、俺は別の仕事してくるぞ~!みんなキリエを困らせるなよ?」
「おう!」と野太い声が聞こえて冒険者たちの団結力を感じた瞬間でもあったが、隣から負のオーラを発しているキリエは小さく「この人でなし…」とつぶやいていた。聞こえないふりして仕事してこよ。ほら、急げ急げ―鬼の居ぬ間に~!
冒険者ギルドは意外と広い。メインの受付がある部屋もそうだが、そのほかに2つ広い部屋がある。修練場と食堂だ。
基本的には冒険者と職員限定ではあるが、原価ギリギリで食事を提供するため冒険者たちはこぞってこの食堂を利用する。始まりとしてはギルドの創設者が「冒険者始めたばっかりってお金ないでしょ?そしたら、強い体なんて作れないんだから、みんなにたーくさん食べてもらいましょ!」と言ったのが始まりだとか。
今日の食堂の担当者に話を聞くと、どうやらお目当ての人物たちはここで先ほど注文をしたらしい。それがちょうど出来上がったとのことで、持って行ってあげることにしましょう。
出来上がった料理を配膳台に乗せて注文をした冒険者のところへ向かう。
「お客様~?お待たせいたしました!こちら朝から胃がもったり!クリームとイチゴジャムたっぷりのふわふわパンケーキのほうお持ちいたしました~!」
「レオてめぇ…わかっててやってんだろ…さっさとよこせ!」
配膳台からクリームが飛ばないようにギリギリの速度で白っぽい毛並みの獣人がパンケーキを奪い取っていった。ニッコニコの笑顔と精一杯の裏声で頑張って可愛く持って行ったのにその反応はひどい。
「レオ兄?この時間って忙しいんじゃないの?」
今朝読んだ報告書を書いてくれたココアが意外そうな顔をしてこちらに問いかけてくる。まぁ、この時間帯は基本的に受付が混んでいるのは冒険者にとって常識だもんな。
「どうやら俺には受付されたくない冒険者の方々がたくさんいるらしくてな。みんなキリエの方に並んでた」
「そうやってキリエお姉ちゃんに仕事ばっかりさせてるんじゃないよね?それだったら…」
おやおやぁ?急速な魔力の高まりを感じますねぇ(冷や汗)
「ココアさん?落ち着いて?話を聞いてください??ね?ちゃんとキリエも俺の方が空いてるから急ぎの方はお隣へって伝えたんだよ?でも誰も来なかったから俺は別の仕事をしているってわけ。だいたいお前もいつもキリエの方に並ぶの知ってるからな?」
「へ!?いや、そそ、そんなこと~ないけどぉ~?」
魔力が落ち着いてきたようだな。もう一押しだ。
「それと、昨日の報告書読んだぞ。キリエも褒めてた。主に字が可愛いって。内容はもちろん完璧だってよ」
「え?そうなの!?よかったぁ~!」
魔力の反応が消えた。危なかったぁ…
「それでは、レオは堂々とサボっているということですか?」
俺とココアの会話を聞いていたサージュが口をはさむ。
「さっきちゃんと仕事しに来たって言ってるだろ?なんでお前らはそうやって俺のことをサボり魔だと決めつけるんだよ。だいたい、俺にだってちゃんと役職があるんだぞ?立派な副ギルドマスター(仮)というやつが!」
「(仮)ってところがとても怪しいんですよ」
本来、ギルド内に副ギルドマスターという役職は存在しない。だが、各国のギルドマスターの中でも一部のギルドマスターは他のギルドの管理などの業務を行うことがあり、ギルドに居ないことが多かったりする。そういった事例を含めて作るのはどうだとうちのギルドマスターに提案したところ「面白いからまずお前が実験台になれ」ということで現在の副ギルドマスター(仮)に納まってしまったのだ。
現在は試験運用の2年目ということもあり、課題点などを精査しているところらしい。課題点などが解決でき、かつ、それ相応の対応が必要なギルドに範囲を広げる予定なんだとか…
「それでは、《白狼の牙》の皆さま?副ギルドマスター(仮)がサボっていると思われたくないので、お仕事のお話をしたいんですけど~?一旦向こうの個室来てもらってもいいかな?というか、来い」
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