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12月
4.
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「はい、身体にも使えるって」
「え、こんなに? ありがとう、いい香り」
マンションに着くと慎一郎が千晶に紙袋を手渡す。マフラーの礼に何かと聞かれて、別にいい、と言いかけてからハンドクリームが欲しいとお願いしたのだった。
ローズとラベンダーにちょっと甘いバニラ、他にも色々――無香料のものも。よくわかってる。当分使いきれそうにない量と、このぐらいの贅沢なら日常に取り入れてもいいよねと、素直に自分を納得させる。
慎一郎の手で、フローラルムスクが千晶の冷えた手にちょんと乗せられる。
「アキは無臭だけど、こうやって香るのもいい」
千晶の手の甲を親指で中指から手首にむけてなぞり、持ち上げて香りも確かめる。
「そう? シンの香りはなに?」
「あまりつけないよ」
「うーん、これだけどこれじゃない感」
クローゼットの一角に置かれたトワレを嗅ぎ、千晶は少し首をひねる。バスルームのアメニティとも違う、クローゼットにも空気清浄機がついていて、移り香でもないようだ。
「違う?」
「うん、シンだけの何かが加わるんだね」
「アキも、いつもは無臭なのに時々あまい香りがする」
慎一郎はクリームを付けた千晶の手を取り、自身の首に巻き付けすり合わせる。
「こうやっていたら混じるかな」
互いの香りが移って、混じりあう。
温度は高いほうから低い方へ移ってゆく、いつか同じになるだろうか。
「香りか、エッグノックをつくろう」
「?」
「洋風卵酒だよ、甘いの」
卵とミルクとありあわせのスパイスと、更に香り付けの酒。リビングが甘く香ばしくなり、二人も。そのままソファーに倒れ込む、ブラインドは水平に降りたまま、同じ高さからの別のビルから丸見えだ。
「ちょっと、ここじゃぁ」
「見せつけてやろうよ」
「……後始末がマヌケだから嫌。ここは窓も開かないし」
見ても見られても平気なのがこの男。千晶は見る趣味も見せる趣味もない。
「あはは、じゃぁシンクで」
「サイテー」
冗談だよ、そう言って千晶の脇と膝の裏に腕を差し込む。
「えっ」
身体がふらっと持ち上げられて、千晶は思わず肩を掴む。
「ちょっ 重いよ、無理無理、腰を痛めるってば」
「軽いって、ほら寝室までだけど、」
手を首にまわして荷重を分散させても、ソファーの高さから持ち上げるのはキツイはずだろうに易々と持ち上げる。
「恥ずかしいし、降ろして」
「これくらいなら見られたっていいでしょ、ほら、ドア開けて」
気恥ずかしそうに足を軽くバタバタさせる千晶を、慎一郎は赤子をあやすように揺らす。
「お姫様ってより生贄の子羊だね」
「……っ」
――どうか我らの罪を贖いたもう。
***
飲みに誘われたのを断ったのが小一時間前。それがどうして、現れたのは例のご学友、誠仁と弘樹。
「メリークリスマス!」
「…もう終わったよ」
「ハッピーニューイヤー」
「…まだだよ、で、何しに来たの?」
「えー、ちょっと通り掛かったからさぁ。ピザと、はいこれと、ターキーもね」
「七面鳥違いでしょ、これって」
誠仁はウザがる家主を避け、千晶に紙袋と酒瓶を渡す。紙袋の中身は揚げ物が二種類、ポテトと茶色い何か。慎一郎も中身を一瞥すると、酒ともども無言で突っ返し玄関を指さす。バーボンは呑まないし、フィッシュアンドチップスは見たくもない。
「…ごめん兄さん」
そう言って入ってきた三人目こそインターフォンにただ一人映っていた弟。手には立方体の箱を持っている。弟の名誉のために付け加えると誠仁に呼び出されたのではなく、運悪く行き会ってしまったのだ。
「馬が喋ったよ」千晶が突っ込むと、「木馬w」吹き出す声が二人分と、「ちあきちゃんそういうのがスキなんだぁ」下品な声が一人続いた。千晶と、さらに慎一郎にも白い眼を向けられるが懲りない男。弟と千晶が既に面識があったのも想定外で面白くない。
「…じゃぁ私はこれで、よいお年を」
「おばさん、ケーキ食べないの?」
「アキコお姉さん、でしょ直ちゃん」
千晶が微妙な顔ぶれに帰ろうすると、直嗣と、誠仁も自意識過剰だと引き留める。直嗣が引き留めたのは兄達の間に残されても困るという自分可愛さから、千晶の味方ではない。
「心配ならオトモダチ呼びなよ、この前ロフトでさぁ一緒いた子、ミディアムウエーブのEはある子、あの子いいよね。もう一人の子もさぁ――」
女友達をベタ褒めした後で、千晶が連れの男と親しそうだったから声は掛けなかったと付け加えて。今日も引っ掻き回す気満々。
「さすがお目が高い、中身もいい子ですよー。だから顔だけとか特殊な趣味だったとか聞きたくないんですよね?」
「は?」
千晶は視線を誠仁の下半身に移し、口を手で覆う。俺は普通だの本当のことを言わないのは思いやりだのとあられもない掛け合いに
「ぼくもまざっとこーか?」
弘樹の絶妙な背後射撃が加わる。
「……」
この人たちが普段どんなコトをしているのか知らないが、微妙な空気に千晶の予想は当たらずとも遠からず、らしい。身の危険より男同士の邪魔しちゃ悪いと思っただけなのに、そっちに話を振るからだ。
「時田さんもいいお友達をお持ちで、羨ましいなぁ」
「ちあきちゃんは混ぜてやんない。指くわえて見てれば、ねぇ慎」
「見られるのが趣味なんだ? へぇ~」
「誠仁、つまんないよ。二人もその辺にしといて、直はこっち」
慎一郎はまた混乱させようとする悪友に釘をさし、弟を品のない会話から遠ざける。
「なんだ慎まで。僕はただ可愛い子と飲みたいってだけなのに、話が飛躍し過ぎ。ちあきちゃんのお友達なら盛ってないだろうなって」今度はメイク詐欺だの胸パッドだの整形だのと世界の女子を敵に回すような文言が続く。
「女の子の努力の結果じゃんねー」
「見抜けないのは自分でメイクしないからじゃないですかー? ちょっとやってみましょうか、ね」
「いーねー」
「やめっ」
「二重だからあんま変わんないかな、あれ、時田さんコンタクトじゃないですかー? ふーん。髪もー」
弘樹に抑えられた誠仁の、千晶はまじまじと誠仁の目を覗き込み気付いてしまった、髪も眉より明るい、生え際をつぶさに観察する。弘樹に後ろから抑えられている誠仁は顔を背ける。
「……」
「(詐欺とかどの口が言ってんだよ)へー、ひょっとして…」
「どっちも大学からだよ、ねー」
千晶の頭に『卒業アルバム』の文字がひらめいた。慎一郎に確認するも残念なことに「無いよ」と却下されてしまった。年月を経れば経るほど恥ずかしさの増す悪しき記念品。見せたくないのは誰でも同じなのだ。データもないのかと千晶がぶーたれるが、慎一郎は無いの一点張り。
「アキ、明日も一限からでしょ。食べたら送っていくから」直嗣はもう冬休み、千晶は明日も授業がある。誠仁も授業があるのだがそれはどうでもいい。
「そいうえばちあきちゃんどこ住み? 白山あたり?」
「高尾山のほうでーす」
「じゃ僕は野毛山ー」
「動物園? おもしろーい、サル山ってありましたっけ?」
「あはは、誠仁おしり真っ赤にするのが大好きだもんねー」
「やだー、そっち?」
「違っ、弘樹さぁ」
リビングに移動した弟は兄に促されるまま勉強道具を広げる。広いとはいえキッチンからリビングまで仕切りはない、ダイニングテーブルでふざける三人の会話が嫌でも耳に入ってくる。(仮にも)女性がいれば紳士然とした先輩方が、これではいつもと同じだ。
「兄さん、」
「直嗣、集中力を鍛えるいい機会だよ」
ここで静かにしてと言ったらあの二人の矛先が自分に向くに違いない。今は自分がいじられずに済めばいい、直嗣は黙ってやり過ごすことにした。それにしても聞こえてくる会話のレベルが酷すぎる。
「兄さん…」
「直、人は誰しも多面性を持つものだよ」
兄が彼らを自分よりも優れていると認めているのは確かだ、だがその別の側面がアレでいいのか。口にすると自分の裁量の狭さが露見してしまう、直嗣が軽く視線を泳がせると、慎一郎はいいんだとでも言うように軽く笑みを浮かべた。
「…もしかして生き別れの姉弟なのは時田先輩と――」
「そっとしておこう、な」
二人が聞いたら火に油を注ぎそうな弟の発言に思わず目を見張る慎一郎と、兄の発言を肯定ととらえ妙に慮った直嗣。
ズレた方向に納得しあった兄弟は目で頷きあった。
「え、こんなに? ありがとう、いい香り」
マンションに着くと慎一郎が千晶に紙袋を手渡す。マフラーの礼に何かと聞かれて、別にいい、と言いかけてからハンドクリームが欲しいとお願いしたのだった。
ローズとラベンダーにちょっと甘いバニラ、他にも色々――無香料のものも。よくわかってる。当分使いきれそうにない量と、このぐらいの贅沢なら日常に取り入れてもいいよねと、素直に自分を納得させる。
慎一郎の手で、フローラルムスクが千晶の冷えた手にちょんと乗せられる。
「アキは無臭だけど、こうやって香るのもいい」
千晶の手の甲を親指で中指から手首にむけてなぞり、持ち上げて香りも確かめる。
「そう? シンの香りはなに?」
「あまりつけないよ」
「うーん、これだけどこれじゃない感」
クローゼットの一角に置かれたトワレを嗅ぎ、千晶は少し首をひねる。バスルームのアメニティとも違う、クローゼットにも空気清浄機がついていて、移り香でもないようだ。
「違う?」
「うん、シンだけの何かが加わるんだね」
「アキも、いつもは無臭なのに時々あまい香りがする」
慎一郎はクリームを付けた千晶の手を取り、自身の首に巻き付けすり合わせる。
「こうやっていたら混じるかな」
互いの香りが移って、混じりあう。
温度は高いほうから低い方へ移ってゆく、いつか同じになるだろうか。
「香りか、エッグノックをつくろう」
「?」
「洋風卵酒だよ、甘いの」
卵とミルクとありあわせのスパイスと、更に香り付けの酒。リビングが甘く香ばしくなり、二人も。そのままソファーに倒れ込む、ブラインドは水平に降りたまま、同じ高さからの別のビルから丸見えだ。
「ちょっと、ここじゃぁ」
「見せつけてやろうよ」
「……後始末がマヌケだから嫌。ここは窓も開かないし」
見ても見られても平気なのがこの男。千晶は見る趣味も見せる趣味もない。
「あはは、じゃぁシンクで」
「サイテー」
冗談だよ、そう言って千晶の脇と膝の裏に腕を差し込む。
「えっ」
身体がふらっと持ち上げられて、千晶は思わず肩を掴む。
「ちょっ 重いよ、無理無理、腰を痛めるってば」
「軽いって、ほら寝室までだけど、」
手を首にまわして荷重を分散させても、ソファーの高さから持ち上げるのはキツイはずだろうに易々と持ち上げる。
「恥ずかしいし、降ろして」
「これくらいなら見られたっていいでしょ、ほら、ドア開けて」
気恥ずかしそうに足を軽くバタバタさせる千晶を、慎一郎は赤子をあやすように揺らす。
「お姫様ってより生贄の子羊だね」
「……っ」
――どうか我らの罪を贖いたもう。
***
飲みに誘われたのを断ったのが小一時間前。それがどうして、現れたのは例のご学友、誠仁と弘樹。
「メリークリスマス!」
「…もう終わったよ」
「ハッピーニューイヤー」
「…まだだよ、で、何しに来たの?」
「えー、ちょっと通り掛かったからさぁ。ピザと、はいこれと、ターキーもね」
「七面鳥違いでしょ、これって」
誠仁はウザがる家主を避け、千晶に紙袋と酒瓶を渡す。紙袋の中身は揚げ物が二種類、ポテトと茶色い何か。慎一郎も中身を一瞥すると、酒ともども無言で突っ返し玄関を指さす。バーボンは呑まないし、フィッシュアンドチップスは見たくもない。
「…ごめん兄さん」
そう言って入ってきた三人目こそインターフォンにただ一人映っていた弟。手には立方体の箱を持っている。弟の名誉のために付け加えると誠仁に呼び出されたのではなく、運悪く行き会ってしまったのだ。
「馬が喋ったよ」千晶が突っ込むと、「木馬w」吹き出す声が二人分と、「ちあきちゃんそういうのがスキなんだぁ」下品な声が一人続いた。千晶と、さらに慎一郎にも白い眼を向けられるが懲りない男。弟と千晶が既に面識があったのも想定外で面白くない。
「…じゃぁ私はこれで、よいお年を」
「おばさん、ケーキ食べないの?」
「アキコお姉さん、でしょ直ちゃん」
千晶が微妙な顔ぶれに帰ろうすると、直嗣と、誠仁も自意識過剰だと引き留める。直嗣が引き留めたのは兄達の間に残されても困るという自分可愛さから、千晶の味方ではない。
「心配ならオトモダチ呼びなよ、この前ロフトでさぁ一緒いた子、ミディアムウエーブのEはある子、あの子いいよね。もう一人の子もさぁ――」
女友達をベタ褒めした後で、千晶が連れの男と親しそうだったから声は掛けなかったと付け加えて。今日も引っ掻き回す気満々。
「さすがお目が高い、中身もいい子ですよー。だから顔だけとか特殊な趣味だったとか聞きたくないんですよね?」
「は?」
千晶は視線を誠仁の下半身に移し、口を手で覆う。俺は普通だの本当のことを言わないのは思いやりだのとあられもない掛け合いに
「ぼくもまざっとこーか?」
弘樹の絶妙な背後射撃が加わる。
「……」
この人たちが普段どんなコトをしているのか知らないが、微妙な空気に千晶の予想は当たらずとも遠からず、らしい。身の危険より男同士の邪魔しちゃ悪いと思っただけなのに、そっちに話を振るからだ。
「時田さんもいいお友達をお持ちで、羨ましいなぁ」
「ちあきちゃんは混ぜてやんない。指くわえて見てれば、ねぇ慎」
「見られるのが趣味なんだ? へぇ~」
「誠仁、つまんないよ。二人もその辺にしといて、直はこっち」
慎一郎はまた混乱させようとする悪友に釘をさし、弟を品のない会話から遠ざける。
「なんだ慎まで。僕はただ可愛い子と飲みたいってだけなのに、話が飛躍し過ぎ。ちあきちゃんのお友達なら盛ってないだろうなって」今度はメイク詐欺だの胸パッドだの整形だのと世界の女子を敵に回すような文言が続く。
「女の子の努力の結果じゃんねー」
「見抜けないのは自分でメイクしないからじゃないですかー? ちょっとやってみましょうか、ね」
「いーねー」
「やめっ」
「二重だからあんま変わんないかな、あれ、時田さんコンタクトじゃないですかー? ふーん。髪もー」
弘樹に抑えられた誠仁の、千晶はまじまじと誠仁の目を覗き込み気付いてしまった、髪も眉より明るい、生え際をつぶさに観察する。弘樹に後ろから抑えられている誠仁は顔を背ける。
「……」
「(詐欺とかどの口が言ってんだよ)へー、ひょっとして…」
「どっちも大学からだよ、ねー」
千晶の頭に『卒業アルバム』の文字がひらめいた。慎一郎に確認するも残念なことに「無いよ」と却下されてしまった。年月を経れば経るほど恥ずかしさの増す悪しき記念品。見せたくないのは誰でも同じなのだ。データもないのかと千晶がぶーたれるが、慎一郎は無いの一点張り。
「アキ、明日も一限からでしょ。食べたら送っていくから」直嗣はもう冬休み、千晶は明日も授業がある。誠仁も授業があるのだがそれはどうでもいい。
「そいうえばちあきちゃんどこ住み? 白山あたり?」
「高尾山のほうでーす」
「じゃ僕は野毛山ー」
「動物園? おもしろーい、サル山ってありましたっけ?」
「あはは、誠仁おしり真っ赤にするのが大好きだもんねー」
「やだー、そっち?」
「違っ、弘樹さぁ」
リビングに移動した弟は兄に促されるまま勉強道具を広げる。広いとはいえキッチンからリビングまで仕切りはない、ダイニングテーブルでふざける三人の会話が嫌でも耳に入ってくる。(仮にも)女性がいれば紳士然とした先輩方が、これではいつもと同じだ。
「兄さん、」
「直嗣、集中力を鍛えるいい機会だよ」
ここで静かにしてと言ったらあの二人の矛先が自分に向くに違いない。今は自分がいじられずに済めばいい、直嗣は黙ってやり過ごすことにした。それにしても聞こえてくる会話のレベルが酷すぎる。
「兄さん…」
「直、人は誰しも多面性を持つものだよ」
兄が彼らを自分よりも優れていると認めているのは確かだ、だがその別の側面がアレでいいのか。口にすると自分の裁量の狭さが露見してしまう、直嗣が軽く視線を泳がせると、慎一郎はいいんだとでも言うように軽く笑みを浮かべた。
「…もしかして生き別れの姉弟なのは時田先輩と――」
「そっとしておこう、な」
二人が聞いたら火に油を注ぎそうな弟の発言に思わず目を見張る慎一郎と、兄の発言を肯定ととらえ妙に慮った直嗣。
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