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出会い編

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ピピ!エラーエラー!ソウキュウニダッシュツヲシテクダサイ!

「やばい!タイムマシンの操縦がきかない!このままだと時間の渦に飲み込まれちゃう…仕方ない、君だけでも逃げて!」

僕はゼース、紛れもない日本人で未来人だ。僕の祖父がこんなスーパーキラキラネームをつけたせいで生活が超苦しかった。そんな事はさておき僕は妻と時間旅行に来てたんだけどたった今タイムマシンが壊れてしまった。

ガシャーン!

ピピ!コワレマシタワ!モウナオリマセンワ!オヤスミナサイ!

「いてて、はぁこれからどうしよう」

住む場所もないしお金もない…おまけに未来にも帰れないこのままだと絶対に死ぬよなぁ

「あ、あのぉ」

「ん?誰?」

僕に声をかけたのは大きな風呂敷をもった青年だった

「始めまして!ミケって言います、15歳までトナカイに育てられました」

「トナ…15…え!?は?どゆこと?」

「細かい事はお気になさらず、それで僕初めてこの土地に来たんですけどどこか泊まれる場所ってないですかね?」

「あぁ、それを聞きたいのは僕のほうなんだ…訳あって僕も家がないんだ。お金があればホテルとか行けるんだけど」

「あ!僕持ってますよ!それもたくさん」

そう言いながらミケ君は風呂敷を開いて僕に見せつけた

「じゃーん!合計5000ドングリです」

「・・・ドングリじゃ…泊まれないよ。」

「ふぇぇ!?そんなぁ」

こいつ、トナカイに育てられたから常識を知らんのか 

「僕の街だった3ドングリで一泊できるのに…」

「いやそれは知らないけど」

まずいこのままだと野宿だ…しかもトナカイ育ちの奴と

「あー終わったぁ僕の完璧な人生に傷がつくぅ…いや、そもそもタイムマシンが壊れた事からもう駄目だったんだ」

「え?タイムマシン?」

「そう、ここにある鉄くずだよ壊れてもう使えないけどね」

「もしかして君って未来から来たの?」

「そうだよ…って、凄い眼を輝かせてる」

「だってだって凄いじゃん!未来人なんて初めて見た」

僕自身初めて過去にきたから知らなかったけどまぁ、こんなリアクションされて当然だよな。ていうか未来人と親がトナカイのペアって強烈だな

「サインください!サインください!あ、でもペンがない…血を出すしか」

「うわ待てよ!どうしてそうなるのさ」

「だって母さんがペンがなければ地を出せばいいって」

「どんな母さんだよ」
 
うん、未来人という僕のキャラが消されかけてる。

ビューン

ポトッ

僕らが変な茶番を繰り広げていると足元に何やら緑の丸い物が落ちた

「ん?なんだろこれ?泥団子?」 

「いや!これ…手榴弾!?」

ピピッ、ドカーン!

「うわー!あれ?音だけだよこれ?」

「お前ら人の敷地で何してんだ?」

  僕らの目の前に1人の男がいた。というかここ敷地内だったんだ…

「す、すみません!僕ら行く宛もお金もなくたまたまここに来ちゃいました…本当たまたまなんです」

このトナカイ正直すぎるだろ。良い子ちゃんかよ

「ごめんなさい、すぐ出て行きますから」

「ん?なんだお前らホームレスなのか?」

男は音だけ手榴弾を取って笑いながらそう言った

「もうすぐそうなっちゃいますね…」

「よし分かった!俺がなんとかしてやる。ついてきな!」

なんとかって何してくれるんだろ。警察に届けられるとかだったらごめんだぞ?

「や、優しそうな人で良かったね…えっと」

「ゼースだよ。ミケ君」

「なんだお前ら、日本人っぽくない名前してるな?それが俗に言うキラキラネームってやつか?」

「まぁ、じいちゃんに付けられたんですけど…だいぶ酷いですよね」

「僕はトナカイの母さんに付けて貰いました!」

「ん……トナカイ?」

ばっか!怪しい奴だって思われたらどうするんだよ!と身振り手振りをしたけど100%伝わってない…めっちゃポカンってしてる

「そっか~そういう奴もいるよな~」

・・・

納得するんだ!?

「あの、すみません」

「ん?なんだ?」

「納得しちゃうんですか?普通トナカイに育てられたって聞いたら驚いたり疑ったりすると思うんですけど…」

「未来人のお前が何を言ってんだよ」

それはそうだ改めて考えれば僕の方が珍しいし疑われてもおかしくない存在だよな。この人もミケ君も驚かないのは意味わかんないけど…ん?

「なんで僕が未来人だって知ってるんですか!?まだ何も言ってませんよね?」

「ん?・・・ふふっ、着いたぞ」

え、この人話しをそらした!?やだ怖い…ていうか着いたってどこに…

「「すっげーでかい」」

僕達は声を揃えてそう言った、そこにはとてつもなく広い家があった、見た感じ3階建てだな

「ようこそ、ここが俺の所有するシェアハウスだ」

「シェア……ハウス」

「もしかしてここに住んでいいんですか?」

「お前ら行く宛も金もないんだろ?期限までに決められた額払えば良いだけだから楽だろ?」

男の人はガッハッハと笑って僕らの肩を叩いた

「俺は大家のトキムネ!分かんないことがあったらシェアハウスにいる仲間に聞きな!今日からお前らはルームメイトだからな!じゃ」

「て、手続きもなにもなし…」

「ありがとートキムネさーん!」

「と、取り敢えずお言葉に甘えて入ってみようよ」

「うん…怪しいけど入るしかないか」

ガチャリ

僕とミケくんはシェアハウスの扉を開けた。扉は建付けが悪く何度か押したり引いたりを繰り返してやっと開いた。シェアハウスの中はとても綺麗で玄関には靴が4足ほど並んでいた。

「こ、こんにちはー、住みに来ましたー」

「住みに来たって……誰かいませんかー?」

いませんかー、せんかー、せんかー、

僕らの声がこだまする、だけど奥からは何も音はしなかった。

「あれれ?おっかしぃな?返事がない」

「もしかして誰もいないのか?」

「いいや…後ろにいるぜ」

「「うわ!?」」

僕達は後ろにいる女性の存在に気づかなかった。女性はなぜか血まみれで頭に矢が2本刺さってた。いや怖すぎだろ落ち武者かよ!

「こちとら5年帰ってきてないんだ、どけな切り殺すぞ」

なんでそんなキレ気味なんだよ怖いわ。っていうか5年帰ってきてないのにわざわざシェアハウスに住む必要あるのだろうか…

「あのぉ、ルームメイトの方ですか?トキムネさんからいろいろ聞けって言われたんですけど」

「ちっ、トキムネの野郎…こういう面倒な事だけ押し付けやがる。」

パンパン

「及びですか、お嬢様」

彼女が手を叩くと天井から忍者のような人が出てきた。

「こいつらにシェアハウスを紹介してやれ、私は風呂にはいる」

「かしこまりました」

「す、凄い…天井から人が」

「もしかして、ずっと居たんですか?」

シュバッ!カキカキカキ…

忍者っぽい人は服からホワイトボードを取り出して急いで言葉を書き始めてそれを僕らに見せた

「えと…なになに?すみません殿方とは恥ずかしくて話せません。だってさ~変なのぉ」

忍者の服着て過ごしてる方が恥ずかしいと思うんだけどな~

『どうぞこちらに。空いている部屋があるのは2階となっています』

「書くスピード早えーな!?」

『大家のトキムネ様と話すときもこのようにしているため、慣れてしまいました。あ、ここがトイレです。トイレは共有となっているため綺麗にお使い下さい』

「書いてるくせに『あ、』とか使うなよ」

『すみません( ;∀;)』

書いて話すことを良いように顔文字使ってきたよこの人

「すみません!お姉さん名前なんていうんですか?」

『・・・』

ミケ君の無限のコミュニケーション能力。そしてホワイトボードの無駄使い。

『こちらがお風呂となっています、ですがお嬢様が入浴中のため立入禁止です』

「あ、教えてくれないんだ」

『続いて2階に参ります。ニンニン!』

ポン!

忍者の人が僕らにそう言う(?)と辺りの景色が変わった。

『今のは瞬間移動忍術です。そしてこちらの2つがあなた方の部屋です。』

ガチャリ

「うっわー!」

「凄い狭い!」

僕たちが住もうとしていた部屋は恐ろしいほど狭かった。どれくらい狭いかと言うと……いや例えようがない狭さだこれ

「ほ、他に部屋はないんですか?あと一畳でも広い部屋は」

『私が知っている中で空いている部屋はここだけです』

「騙された!あのトキムネっていう人助けるフリして僕たちから金を巻き上げる作戦だったんだ!こんな詐欺みたいな部屋ないだろ」

「え?ゼース君住まないの?僕は住むけど」

「当たり前じゃん、こんなのありえない」

パチンパチン!カン!

僕がそう言うと忍者さんは往復ビンタ+ホワイトボードの角攻撃をしてきた
 
(お、多くね?)

『貴方は恵んでもらっている身でありながら贅沢を言い過ぎです。人から貰った物に文句を言うなんて最低です』

「あのねぇ、僕はたまたま帰れなくなってたまたま紹介されただけなの、誰も望んできたわけじゃないの!」

「じゃあ出てけば良いんじゃねーの?警察の御用になるだけだぜそんなホームレス」

「お嬢様」

声のした方を見ると風呂上がりのさっきの人がいた

「トキムネはそんなコスいマネしないさ。優しさを優しさと取れない奴はくたばっちまいな」

何故かこの人の言葉がずっしり来た。母親とは違うけどそれに近い何かを感じた

「ごめんなさい…僕が間違ってました。ここに住まして下さい」

「あぁ!よろしくな!」

とまぁこんな事があり僕は今このシェアハウスに住んでいる。大切な家族と一緒に
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