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一章 凝縮版

2話 女戦士ヴァンヌ!~俺の事どう思う?

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「な、なに?」

「私、アリさんと」

ガシャーン!!

「大丈夫か!アリスタ!助けに来たぞ!」

「あ、ヴァンヌ!」

「え?え?誰ですか?どういう事ですか!?」

(・・・この状況、まずい!)

「貴様が魔王か!私は孤高の女戦士ヴァンヌ!アリスタの助太刀に来た!さぁ、勝負だ!」

「ひゃ、ひゃぁー!」

「ま、待ってヴァンヌ!止まれ!」

「む?なぜだ!国王の命令により魔王倒すのが私達の使命だろ!忘れたのか!」

「いや、忘れてないけど!このミルミルちゃんはいい魔王なんだ!」

「は?何を言ってる!魔族は敵だ!」

「いや、違うって!魔族だけど、魔族じゃないって言うか...」

「え?え?ど、とうしよう」

「戦え!魔王!」

「...アリさん」

「下がっててミルミルちゃん、ここは俺に」

「は、はひ」

「おい!魔王の仲間になったのか!?」

「なってない!けど、敵でもない!」

「は?寝言は寝て言え!」

「だから待ってって!」

「私は、お前を尊敬していた、王に従う姿勢、魔族を恨む心、誰にも負けない力がお前にはあった!だが今のお前はどうなんだ?魔族の仲間になりやがって!私が殺してやる!うおぉぉぉ!」

「ま、止まれ!」

「うおぉぉぉぉ!」

「ち、止まんねーか!仕方ない」

チュ

「え!?アリさん?」

「ばっ、アリスタ!何をした!」

「毎回お前が暴走した時はキスして静めてたな」

「そ、それはもう4,5年前の話だろ!私はもう、れっきとした女だ!きやすく口づけするな!」

「まぁとりあえず落ち着け、あと剣危ないおろして!」

「はぁ!?殺すぞ!?」

チュ

「ん、あ、やめ、舌、あん、胸を、揉むなぁん」

ヴァンヌは剣を落としてしまった

「いいか?落ち着け?」

「わ、分かったから、もうやめてくれ、限界だ」

「アリさん?」

「ミルミルちゃんもう大丈夫だよ。」

「ほ、本当ですか?」

「あぁ、もう攻撃しない、倒す前に私が壊される...」

「あ、じゃ、じゃあ、ちょっと早いけど、お昼ご飯にしますか?」

「お!じゃあそうしようか!」

「私作ってきます!」

「分かった!」

・・・・・・・

「おい、アリスタ、どういう事だ?」

「どういう事って言われてもな、可愛いじゃん」

「はぁ?そんな事の為にかばってるのか!?」

「まぁ、可愛いからな、可愛いは正義だ!」

「ふぅん、私は正義では、ないのか?」

「いや、正義だろ、とびっきりの」

「・・・お前はズルいな」

「え?何が?」

「・・・ばか」

「はい、どーぞ!パンケーキです!」

「お!ありがとう!」

「あ、ヴァンヌさんもどうぞ!」

「・・・」

「あれ?もしかして、甘いの好きじゃなかったですか?」

「いや、いただく」

「召し上がれ!」

「ヴァンヌ、お前結局、何しに来たんだ?ミルミルちゃんを倒すって言って、今はパンケーキ食べてる...」

「それはお前が言えた事ではないだろう、私はお前に説得されてこうしてるだけだ」

「あ、あの。お二人って、どういう関係なんですか?」

「ミルミルちゃん、それ聞く?」

「ま、まずかったですか?」

「いや、話すけどさ、俺とヴァンヌは元パーティだったんだ。」

「ぱ、パーティ?」

「要するに仲間、友達って事だ」

「な、なるほど」

「他にあと二人、魔法使いのロフトと僧侶のエイミもいたんだけど、みんなバラバラになっちゃってさ」

「その後アリスタだけが王の命令により魔王討伐をする事になったんだ、だが、いくら待っても帰ってこないから私が来たんだ」

「へ、へぇ、」

「でもよ?こんな可愛い子を倒せるわけないだろ?」

「そうか?ロフトやエイミはすぐ殺しそうだが...」

「わ、私、アリさんと最初に出会えて良かったです」

「俺も、ミルミルちゃんと出会えて良かったよ!」

「・・・」

(私の、この感情は嫉妬というものか...?)

「あ、もう暗くなってる、ヴァンヌさんも一緒に寝ましょ!」

「え?わ、私もか!?君と、アリスタと?」

「あ、でもベッド小さいから3人は無理じゃないかな?」

「そうですね、んーポン!」

なんとベッドがもう1つ出てきた!

「すごいな!ミルミルちゃん!」

「魔王はこんな事もできるのか...」

「えへへ、さ!ヴァンヌさんはこちらで寝てください!アリさん!一緒に寝ましょ」

「はーい」

ガシッ

「ちょ、ちょっと待て」 

「ん?どした?ヴァンヌ?」

「い、いやその、魔王と一緒に寝るのは何かと危険だろ、こちらに来い。」

「え?」

ガシッ

「嫌です!アリさんは私と寝るんです!」

「あ、あれ~?」

謎の三角関係が誕生した!

「こっちに来いアリスタ!」

「アリさん!一緒に寝てくれるよね」

「いや、そのぉ」

「「どっちにする?」」

「ど、どうしよう、あ!じゃ、じゃんけんとか?」

「むぅ、仕方ないな」

「ま、負けませんよ!」

「「じゃーんけん!」」

「「ポン!」」

「いやったー!私の勝ちだー!さ!アリさんこっち来て」

「はいはい」

「・・・」

「おやすみなさい!アリさん!ヴァンヌさん!」

「おやすみ!」

「あぁ、おやすみ...」

「スースー」

(魔王は寝たな...)

「おい、アリスタ、起きろ」

「え?どした?」

ズイッ

「こっちに来い」

「お、おい!ヴァンヌ!何してんだよ!」

「その気にさせたのはお前ではないか!」

勇者はヴァンヌのベッドに入ってしまった!

「おい、ミルミル起きちゃうだろ!静かにしろよ」

「それはすまん、だが私も我慢できなくてな」

「え?」

「初めて会ったときの事覚えてるか?」

「5年前か、あの時のお前は凄くうるさかったな」

「あれは、お前だって悪いだろう」

「で、うるさいから、俺がキスで口を塞いだんだっけか」

「あの時から、私はキスされたら動けなくなる体になってしまった。」

「ま、まぁ仕方ないさ」

「そして同時にアリスタ、お前を欲するようになった」

「へ?」

「こんな体にさせた責任、とってもらうぞ」

ザクッ!

「ひぃ!」

勇者の首の近くに剣が刺さった!

「逃げられないからな?」

「な、なにするんだよ?」

「だから責任をとってもらうんだ!」

バサッ

ヴァンヌは勇者のズボンをおろした!

「おい!やめろって!」

「お前が悪いんだからな!私を惚れさせておいて!魔王に恋心を持つだなんて!」

「え!?いやぁ、その...」

「私の方が絶対に良いという事を教えてやる!」

ヴァンヌは服を脱ごうとした!その時

「あれ?アリさんどこですかぁ?」

「あ」

「アリさーん、アリさーん」

「気づかれてはまずい!ここは一旦戻れ!」

ドカッ!勇者は蹴り飛ばされた!

「あ、アリさんいた~スヤスヤ」

「た、ただいま」

「今日は勘弁してやる、おやすみ」

「お、おう、おやすみ」

こうして勇者はヴァンヌの夜這いを回避した

「あれ?別にあのままでも好かったんじゃね ?」

勇者は少し後悔した!

てーれーれーれーれってってー♪

「ふぁーよく寝た」

「おはよ、アリスタ」

「あぁ、ヴァンヌ、おはよう、ミルミルもおは」

「ごめんなさい、ごめんなさい」

なんと魔王(幼女)はまたお漏らしをしてしまった!

「あら~また洗濯しないとね、気をつけてよ!」

「ご、ごめんなさい」

「いい子!じゃあ体洗いにお風呂行こっか!」

「はい!あ、ヴァンヌさんもどうですか?」

「わ、私も!?」 

「え!?」

「はい!一緒に入りましょ!」

「・・・分かった」

「えぇー!?」

(な、なんでこうなったんだ、右には魔王(幼女)、左には出るとこ出てて年頃の女戦士、その二人と一緒にお風呂入れるのか!?俺、いつ死んでもいいわ)

「アリさん!脱げなーい」

「はいはい、ばんざーい!」

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(な、なんか、日に日に体のサイズが上がってるような...)

グイッ

「え?」

「アリスタ、私も、た、たのむ」

「えぇ!?脱がせってか!」

「す、すまん!うまくホックが外れなくて」

(そ、そうか、ミルミルちゃんはまだだけど、ヴァンヌはブラ着けてるのか)

パチン

「ほ、ほらよ。」

勇者は見たら殺されそうなので目をそらした!

(いくら昔の仲間だからって、成熟した女性の裸を見るのは流石に気が引ける)

グイグイ

「見て、いいんだぞ?」

「えぇ!?お前ホントに頭おかしいんじゃな....」

勇者が振り向くとそこには美しい裸体があった!魔王(幼女)とは違い股には毛がはえていて胸もとても大きい、しかもヴァンヌはそれを全く隠していない!

「お、おぉ」

「どうだ?いつでも使ってくれて良いんだぞ?」

「ば、ばか!なに言ってるんだよ!風呂はいるぞ」

「はーい!」

「そんな事いって自分の下半身を見てみろよ」

「あ!?どどど、どうしよう俺の下半身が!」

「アリさん私ブクブクのお風呂行ってきます!」

「う、うん」

(ヴァンヌがあんな行動をとるなんて、意外なせいで余計興奮してしまう...)

「今なら魔王はいないぞ?」

「ヴァンヌ!」

「どうだ?、私を使わないか?」

美しい裸体が勇者に襲ってきた

「いや、やっぱりさ、こういうのはさ、お互いを好きあわないとさ?」

「アリスタは私の事好きじゃないのか?」

「いや嫌いじゃないけどさ?」

「そうか」

ザバァ

「私は自分を相手するよ」

なんとヴァンヌは浴槽からでて、局部をアリスタに見えるように座った

「はぁ!?お前なにを!?」

「言っただろう?お前が私を愛してくれないなら自分で愛する」

いやらしい音が風呂場全体に響きわたる、ちなみにミルミルは違う部屋の風呂に入っているためバレてはいない、だが、勇者は別だった

「ん...あん♥️」

「や、やめろって!なに見せてるんだよ!」 

「ひっ…あ、あ、あん♥️」

ヴァンヌの声は勇者にだけ聞こえていく、そして

「分かった、もうやめろ、そんな声出すな、俺が相手してやる」

勇者には信頼してきた仲間のこのような1人で行う姿は見たくなかった、幻滅したくなかった、だからそうなるんだったら、自分が!

「や、やっとか、いつでも、いいぞ?ハァ来てくれ」

「・・・いくぞ」

「あぁ、早く、きてくれ」

ズン

「あー!フゥー……ハァ…ハァ」

ヴァンヌは入っただけなのに大声で叫んだ、それは彼女はずっと勇者を求めていた、何年も前から憧れの存在が初めて自分を使ってくれた。その喜びが何より強かった。

「...動かすぞ」

「はぁ早くぅ♥️来てくれ……あぁ…ひぃ!い、いきなり!?」

勇者は動いた、勇者自身、ヴァンヌの事は好きだ、だが、それは仲間としての感情であった。仲間が望んでいるからする、という感情で勇者は動いていた。

「ん、あ!あ!あ!」

(や、やった…やっと、アリスタと一緒になれたんだ……おぁ…すきぃ、すきぃ、や、ヤバいぃぃ………バカに、なっちゃう!!)

だんだんと彼女の反応が大きくなってきた、違う浴槽にいる魔王に聞こえるか心配なほどに。

「あん!アリスタ、すきぃすきぃ!愛してるハァハァあ、あんな、幼女なんかより、私を愛してぇ!、いつでも使っていいからぁん……私をあなたの物にして!……好き!」

彼女は思っている言葉をすぐに口に出してしまうほどにもう理性はなかった、勇者は罪悪感に縛られながら腰をふった、何十、何百と腰を風呂は、勇者は魔王に本気で恋心を抱いている、こんなところ見られでもしたら、その恋は叶わないだろう、だから!早めに終わらせたかった。だが勇者は彼女を傷つけないためにその事を口には出さなかった

「あ!も、もう…やばぁい♥️アリスタ、イク…イっちゃう!」

「...俺もだ」

勇者も所詮はただのオス何度も突けば絶頂を迎えそうになるのは当たり前

「な、なかにだしてぇ!欲しいの!アリスタの全てが♥️…イクゥイクゥあぁ!イク!」

スポン

ドピュ

勇者はギリギリの所で外にだせた

「え?ハァハァ、アリスタ?わ、私、まだイけてない、のに、イきたいのに、」

「・・・お前をイかせるなら、これで十分だろ」

チュ

「あぁ!イッてるイったハァ...ハァハァ♥️」

キスで動きが止まってしまうメスがキスで絶頂を迎えれた、それはもう、キスを克服できたといっても過言ではないだろう

「ハァ、ハァ……ビクンビクン」

ヴァンヌはゆっくり大きく息を吸ってる途中途中に小さく痙攣している

「ハァ、どう?ハァ、私だけを、ビクン愛してくれる?」

「・・・それはできない」

「へ?どうして?」

「・・・」

「お願い!1人にしないで!嫌だ!嫌だ!ねぇ!好きって言ってよ!」

「好きだよ....好きだけど、俺はミルミルちゃんも好きなんだ、分かってくれ 」

「ハァハァ、お前は、一度決めたら、まっすぐ進むよな、そういうところが好きだよ、ハァハァ、じゃあ私が、お前に私が良いと言わせてやる、どんな手段を使ってもな」

「け、健闘を祈るよ 」

ガラガラ!

「アリさん!体洗いましょ!...あれ?なんでそんなところ座ってるんですか?」

「あ!、いや、ちょっとのぼせて、」

「そうですか!?気をつけて下さいね!アリさん体早く洗いましょ!」

「あ、あぁ」

(あぁ、魔王、君が羨ましいよ)

「いや~さっぱりしましたね~」

「そーだねー、ん?ヴァンヌ?何してるんだ?」

「私は国王の所に1度帰るよ。」

「え?そうなんですか?一緒に暮らせると思ったのに...」

「あぁ、私がここに入り浸ったら、また新しい人間が来るだけだからな、いずれは君も本当に危なくなるからな」

「そ、そっかヴァンヌさんは私を倒すのをやめてくれたんだ」

「な、なんか悪いなヴァンヌ」

「あぁ、アリスタよ、お前はどうするんだ?」

「え?俺?」

ガシッ

「あ、アリさん...」

「大丈夫...俺はここに残るよ、ミルミルちゃんを1人にさせるわけにはいかないし、なんだかんだで楽しいしね!」

「ふぅん、ま、それも良いけど、お前...指名手配になるぞ?」

「えぇ!?」

「そりゃそうだろ、魔王がどんなに幼いからとか言っても魔王側にいるんだからな、私もいずれここには戻って来るだほうな」

(その時は...アリスタ...お前を)

「そ、そうか、まぁ!なんとかなるさ!」

「ふっ、じゃあな」

「バイバーイ!また今度ー!」

こうして女戦士は魔王城から去った

「なんか、またちょっと寂しくなりましたね」

「そーだね」

「あ、アリさん...」

「ん?どうしたの?」 

「アリさんってどうして、勇者になったんですか?」
 
「え?聞きたい?」

「はい!アリさんの事全部知りたいです!」

(く~なんでそんな可愛い事言えるんだよ!もう好き!なんでも教えたい!)

「俺はね、昔、城の周りの庭に捨てられてたんだ、それを国王が拾ってくれたんだ、それ以来王宮の第1兵士として育てられてな」

「ほうほう!」

「で、なんか岩に刺さってる剣抜いたら勇者になったのさ」

「ほぉぉー!すごい!凄いですね!」

「それほどでもー」

「じゃあアリさんがその剣を抜けなければここには来れなかったのですね!」

「お!そうだね!そっか!運命だね!」

「ですね!でも...」

「ん?」

「もし、魔族と人間という関係じゃなかったら」

「う、うん」

「もっと平和に過ごせたのかもしれませんね」

(ドッキーーーーン!!え!?なにそれ!?もはや告白ととって良いんじゃないのか!?)

「み、ミルミルちゃん?」

「え?なんですか?」

「ミルミルちゃんって俺の事どう思う?」

「えぇ?す、好きですよ!」

「え!?ほ、ホントに!?」

「はい!お母さんみたいで!大好きです!」

「あぁ、そっちね...」
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