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出会いは夕暮れに 第一話
しおりを挟む僕らの運命の歯車はある金曜日のとても綺麗に澄み渡った空の下で雨に打たれながら一人、ずぶ濡れで帰りのバスを待っていた君と俺が同じバスに乗ったあの瞬間に回り始めた。
これは一人の青年と少女の終わりと始まりの物語。
「は~最悪だよ~今日は晴れなんじゃなかったの~?・・はぁ」
いやまぁ確かに空には雲一つないどこか別の世界に迷い込んだような気分になるほどに幻想的な夕焼が広がってるけども・・はぁ今日は雨降らないと思って傘持ってきてないから制服がびしょびしょで服がスッケスッケだし今年卒業する初恋の先輩に勇気を振り絞って告白したんだけどこっぴどく振られるしでマジで最悪だわ、その上にバスに乗ってからも家の近くのバス停に付くまで1時間ぐらい掛かるからその間ずっとこの濡れた服のままだし服が肌に張り付いてマジで気持ち悪いんだけどさぁ、まぁそんなこと言ったって家に着くまで我慢する以外の選択肢は初めから存在しないんだけどね~。
「っとバスがっやっと来たよ~」
何時もの様にバスの運転手さんに挨拶しながらバスの一番後ろの右端の席に座ると左斜め前の席から視線を感じて視線を向けてみるとそこに座っていた偶に世間話するだけの高校生の先輩と目があった、だけど何時もよりも何処か表情が暗いし何だか昔の自分を見ている様な気分になって私は先輩に思わず話しかける事にする。
「あの・・先輩えっとその今度の土曜日に私の家に泊まりに来ませんか?その先輩さえよければその気分転換にでもその・・あうぅ」
「あっえっうん・・・それじゃあその何時ぐらいならその・・遊びに行っても大丈夫?」
「あぅえっと何時でもその空いてます・・私はほとんど一人暮らししてるみたいな感じなのでその何時でも大丈夫・・です」
「えっとそれじゃあ明日の10時30分にバス停に集合・・はどうかなと」
「うっうん分かった10時30分・・だよね?」
「ああ・・」
そして何とも言えない気まずい静寂が辺りを支配する、まるで時が止まってしまったかの様な静寂を破ったのはバスの運転手さんの付きましたよと言う言葉で先輩と僕ははっと我に返る、如何やらお先輩と僕が思考停止している間に家の直ぐそばのバス停に付いてしまって居た様だった。
「それじゃあ・・その先輩また明日・・」
「ああ・・そのそれじゃあまた明日な」
そうして私の永遠に続くかの様に思われた変わらない日常は終わりを告げるのだった。
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