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舞台裏
69.周囲の反応〈第三者side〉
〈第三者side〉
ブリトニーがデニスと『運命の再会』をしてから、彼女はデニスを誘惑し虜にした。
そんなに早く取り込まれるにはデニスにも原因はあったが、側近候補たちの再三の忠告にも耳を貸さず。
『ブリトニーは俺に、そんな嘘を吐いたり騙したりしない!』
そう一蹴したものだから、せっかくの側近候補者たちも見切りをつけたようだ。
辺境伯と繋がりを絶やせない彼らの家は、大事な息子の代わりにデニスのお守りができる代理人──つまり次男以降の者を送り込んでくるようになった。
それでもデニスが何か気が付くことはない。
ブリトニーと遊ぶのを咎められなくなった分、良い人事だと思っていたくらいだ。
ブリトニーのほうも、デニスは自分のモノになったと──これで辺境伯夫人になれると信じてやまない。
結婚に関しては、地位と財力のある男性と条件がついていたため、もし学園を出るまでに誰かと婚約できなかったら、父親が見付けてきた縁談を受けなくてはならないと、薄々勘づいていた。
だから、デニスと結婚することは、彼女にとって一石二鳥。
何より彼女の夢が叶う、最高の結婚だった。
* * * * *
デニスとブリトニーが順調に逢瀬を重ねる中、学園内の交友関係はガラッと変わっていた。
ブリトニーが狙っていた本命の令息たちは元々彼女のことは遊びでしかなかったので執着しなかった。
彼らはそれなりに頭も要領も良く、彼女がデニスと付き合い始めた段階で手を引いて次の遊び相手に移っている。
問題はブリトニーと今まで遊び歩いていた、二番手以下の令息たちだ。
彼らは次にブリトニーを独占できるのは、各々『自分だ』と思い込んでいた。
なのに本命と手を切ったブリトニーが選んだのは今までノーマークだったデニスだったのだ。
「なんだあいつ」
「この学園にあんな顔良いヤツいたか?」
二人と偶然すれ違った男子生徒のグループがそれぞれ二度見した。
「俺のブリトニーが……」
「せっかく僕に回ってきたと思ってたのに、酷い……」
「そう思うならあいつに文句言ってこいよ」
「え? 嫌だよ」
「あんな細いんだし、お前なら勝てるんじゃないか?」
「お前知らないのか? あいつデニスだろ?」
「えっ! デニス!? あいつが……じゃあ無理かぁ」
「なに? あいつそんなにすごいヤツなの?」
「はぁ? 騎士科のデニスって言ったら、相当剣の腕が良いって……知らないのか?」
「うへぇ。あれが騎士科のデニス? 顔も剣も良いって、そんなのズルく無いか?」
「いや、ズルくは無いだろう」
「え? 何で?」
「……あいつは脳筋が多い騎士科でも、ズバ抜けて頭悪いらしいから……」
「……天は二物は与えても、三物は無理ってか。ハハハ」
「それにあいつ、ステファニー嬢の婚約者だって聞いたぞ?」
「あぁ。それならきっと、あとで痛い目見そうだな」
「南の辺境騎士団は最強だしな。舐めたらヤバいって有名だもんな」
「そうか……。それなら俺は、あいつに天誅が下るのを楽しみにしてようかな」
「うん。見てるだけのほうが安全だしな」
残念な彼らだが、馬鹿では無かったようだ。
彼らがこの件に関して盛大に盛り上がれるのは、そう遠い未来では無い。
ブリトニーがデニスと『運命の再会』をしてから、彼女はデニスを誘惑し虜にした。
そんなに早く取り込まれるにはデニスにも原因はあったが、側近候補たちの再三の忠告にも耳を貸さず。
『ブリトニーは俺に、そんな嘘を吐いたり騙したりしない!』
そう一蹴したものだから、せっかくの側近候補者たちも見切りをつけたようだ。
辺境伯と繋がりを絶やせない彼らの家は、大事な息子の代わりにデニスのお守りができる代理人──つまり次男以降の者を送り込んでくるようになった。
それでもデニスが何か気が付くことはない。
ブリトニーと遊ぶのを咎められなくなった分、良い人事だと思っていたくらいだ。
ブリトニーのほうも、デニスは自分のモノになったと──これで辺境伯夫人になれると信じてやまない。
結婚に関しては、地位と財力のある男性と条件がついていたため、もし学園を出るまでに誰かと婚約できなかったら、父親が見付けてきた縁談を受けなくてはならないと、薄々勘づいていた。
だから、デニスと結婚することは、彼女にとって一石二鳥。
何より彼女の夢が叶う、最高の結婚だった。
* * * * *
デニスとブリトニーが順調に逢瀬を重ねる中、学園内の交友関係はガラッと変わっていた。
ブリトニーが狙っていた本命の令息たちは元々彼女のことは遊びでしかなかったので執着しなかった。
彼らはそれなりに頭も要領も良く、彼女がデニスと付き合い始めた段階で手を引いて次の遊び相手に移っている。
問題はブリトニーと今まで遊び歩いていた、二番手以下の令息たちだ。
彼らは次にブリトニーを独占できるのは、各々『自分だ』と思い込んでいた。
なのに本命と手を切ったブリトニーが選んだのは今までノーマークだったデニスだったのだ。
「なんだあいつ」
「この学園にあんな顔良いヤツいたか?」
二人と偶然すれ違った男子生徒のグループがそれぞれ二度見した。
「俺のブリトニーが……」
「せっかく僕に回ってきたと思ってたのに、酷い……」
「そう思うならあいつに文句言ってこいよ」
「え? 嫌だよ」
「あんな細いんだし、お前なら勝てるんじゃないか?」
「お前知らないのか? あいつデニスだろ?」
「えっ! デニス!? あいつが……じゃあ無理かぁ」
「なに? あいつそんなにすごいヤツなの?」
「はぁ? 騎士科のデニスって言ったら、相当剣の腕が良いって……知らないのか?」
「うへぇ。あれが騎士科のデニス? 顔も剣も良いって、そんなのズルく無いか?」
「いや、ズルくは無いだろう」
「え? 何で?」
「……あいつは脳筋が多い騎士科でも、ズバ抜けて頭悪いらしいから……」
「……天は二物は与えても、三物は無理ってか。ハハハ」
「それにあいつ、ステファニー嬢の婚約者だって聞いたぞ?」
「あぁ。それならきっと、あとで痛い目見そうだな」
「南の辺境騎士団は最強だしな。舐めたらヤバいって有名だもんな」
「そうか……。それなら俺は、あいつに天誅が下るのを楽しみにしてようかな」
「うん。見てるだけのほうが安全だしな」
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彼らがこの件に関して盛大に盛り上がれるのは、そう遠い未来では無い。
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