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第二番
第23話 魔術師の秘密 3
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硝子の塔の階段をあがっていくと、自室の前に二人の人物が待ちかまえており、静湖は驚いた。望夢と日蔭であった。
「ひょっとして、待っていてくれたの?」
信じられない気持ちで静湖は問いかける。王位継承者らしからぬ姿勢で床に座っていた望夢が、服の裾をはたいて立ちあがった。
「心配でしたから。ひどい顔ですよ、兄様」
「あ、これは……」
「なにかおありになったのですね」
扉脇に立っていた日蔭が口を挟む。本当になにかあったときにこそ、そう言ってくれる侍従なのだろう。静湖は日蔭のことをよく知らなかったが、気づけば言葉はあふれだしていた。
「あの、その……大切な人に、大切な人がいたら……その人の一番になれなかったら、どうしますか……?」
口にしてから、それは御影のことだと明白であると気づいたが、静湖はもう物怖じしなかった。
そうですね、と日蔭は口元だけ笑んで目を伏せた。
「愛の種類はひとつではない」
「え……?」
日蔭は静湖と優しく目を合わせた。
「愛の種類はひとつではありませんから。同じ種類の愛ではなくとも、想い合っているということはある、と私は思います」
静湖はなにも言葉を返せなかった。日蔭の言ったことは半分もわからない。それでも言葉の中に、今の自分の救いとなるものを感じ、心が温まった。
静湖は二人に丁重に礼を言って別れた。
誰もいないはずの暗い部屋に入り、静湖はほうと息をつく。
「やぁ、こんばんは」
はっと見れば、白流が寝台に腰かけていた。
「君、また……!」
「面白いところへ連れていってあげる」
白流はにぃと笑って静湖のもとへ歩みより、逃れる間も与えずに両手をとった。
*
奥の院は王宮の基部より南、離れとして独立して立つ塔である。国王天海は久方ぶりに奥の宮から呼びだされ、夜の奥の院にいた。
容態はもう落ちついていた。心配して損をした、と夜の褥から抜けだした天海は内心でうそぶく。
塔のバルコニーから、ひとりあおぐ夜空。雲の多い夜だが、月がかかっていた。
天海は先刻、果てる間際の〝彼女〟の言葉を思い返していた。
〝私、更紗様じゃないけれど、更紗様みたいになりたい……っ〟
あれはどういう意味だったのだろう?
彼女は正妃であり、今では誰もが認める天海の妃。奥の宮とまで呼ばれ、彼女こそがこの国の王妃だ。前の妃である更紗に嫉妬する理由など見当たらない。それとも卑賤な生まれのことを気にしているのか? 普段はあんな風に振る舞う彼女が?
男性である己は、どれだけ近しくとも、彼女の心には踏みこめない。やすやすと性の境界を超えていく彼女は、心どころか存在そのものをも、同性異性という枠組みではとらえさせてくれない。
あるいは彼女が更紗に嫉妬するとしたら、更紗は王子静湖の母だという事情だろうか。
それは、しかし、天海にとっては──。
*
同刻、御影は夜の屋上庭園のあずま屋で、熱を冷ましていた。
夜空をあおげば愛しい人のことが胸によぎる。
──私は更紗様をお慕いしている。
生まれの身分や性はどうあれ、それは男として当然のこと。
〝私、更紗様じゃないけれど、更紗様みたいになりたい……っ〟
なんであんなことを言ってしまったのだろう。自分と天海はともに更紗に振られた男であるに等しい、と御影は思っている。対等だ、その点では。
でも、と御影は自身の女のような手を見つめる。
自分の中に生きる、生まれのままの女の自分は、幼なじみの天海を狂おしく求める。
幼い頃から、奴隷の生まれの自分が師のもとで修行にはげみ、宮廷魔術師にまで登りつめたのは、すべて天海の役に立ちたかったから。かごの鳥の寵妃になど甘んじるつもりはなかった。
そして御影は、自分が想いを寄せる第三の人物のことを考える。
もう、彼は子どもではなかった。
自分が告げたことを、今もあの硝子の塔の部屋で思い詰めているかもしれない。
──静湖を愛おしむ気持ちに、名前をつけることはできずにいた。
更紗様の息子だから。天海とともに成長を見守る王子だから。相手がその枠にとどまっていてくれるなら、それ以上気持ちを色づけることはない。それ以上など、踏みこめるはずもない。
だが二年の旅の間、脳裏によぎるのは彼の顔ばかりだった。その旅は彼のためのものだった。彼に聴かせるためたくさんの魔法を集め、彼に会いたさに帰路を急いだ。
それ以上を望むのは、自分にとっては出過ぎたことだ。
「私は……」
魔法で日々性別を変え、王宮中を偽っている、魔術師であり妃である自分。
「その生き方を恥じたことは、ない」
長い黒髪の先が、あずま屋に差す月光を受けて幽玄な色に揺れた。金とも銀とも言い表せる波打つ髪が、魔法がかかりきらなかったように御影の髪先に──。
風の中に白いものが舞うのが目につき、御影はあずま屋を出た。
ちらついていたのは、雪であった。
雪はひとひらひとひら、庭園の地面や夏の草花の上に落ち、その場所が薄く光って、凍りついた。
「これは……!」
そのとき、ばたばたと下位の宮廷魔術師が数人で走ってきた。
「御影様、こちらにいらしたのですか」
「敵襲です!」
*
静湖は北の塔の屋上で震えていた。うずくまり耳をふさぐ横で、白流がかがんで静湖の顔をのぞきこむ。
「そんなに衝撃だったのかい」
寄せられた白流の顔を腕ではねのけ、静湖は大声で叫んだ。
「ちがう! 御影は奥の宮様じゃない!」
奥の院の寝屋でのことを、静湖は白流に手を引かれ、幻を見るごとく目にしていた。大好きな御影が、奥の宮として天海の腕に抱かれ、いつもの姿に魔法で戻っていくまでを。
「痛ててて……でも伴侶だって言ってたんだろ」
静湖はびくりとして白流を見あげた。夕刻の御影の言葉が蘇る。
〝いつかはお伝えすることになると思っていました。私は天海陛下の伴侶です〟
それは静湖だけに向けられた御影の告白であったはずなのに。
「なんでそれを──」
「御影も苦労したろうね。奥の宮と宮廷魔術師の二役で、国中をだましてたんだから」
「だましてなんか──」
白流はゆがめた顔で面白そうに笑った。
「ふぅん? まぁそろそろ立ちなよ。とっておきの舞台がはじまるから。ほら、雪だ」
静湖ははっと空をあおいだ。
頭の上に落ちてきたもので、髪の一部が氷結した。
曇った夜空から舞い落ちる雪は、塔のあちらこちらをうっすらと凍らせていく。
気づけば白流はいなくなっていた。
と、静湖は、塔の端の石段に腰かけている自分を幻視した。
かすかな悲恋めいた音楽とともに、その声が聞こえてきた。
〝ここから落ちて死んだら、すべてが終わる。すべて解放される。この胸の壊れてしまった音楽も、ずっと猛り続ける音楽も〟
あっと思う間もなかった。痛切に叫びあげる曲にのって、自分はふらりと塔の向こうへ落下した。塔から落ちる瞬間、暗い曇り空の向こうから、すべてを呑むような交響とともにせまりくるものが見えた──白い飛龍だった。交響が吹雪き、飛龍は空を渦巻かせた。旋律が、伴奏が、通奏低音が、雪や霰に姿を変えて荒れくるった。
塔から落下したのは夢か幻か、静湖は交響の渦に呑まれたのち、塔の上で誰かに抱きとめられていた。
「御影……」
泣きだしそうな顔をした御影が、そこにいた。魔法でやってきたのだろうか。僕は塔から落ちたの? 御影が引きあげてくれたの? 僕が危ないとき、いつも助けてくれる御影……静湖の思考はまどろみに呑まれていく。
「静湖様、これはとても悲しい魔法です」
静湖の周りに、紫と緑の光が円陣となって広がる。
「さよなら静湖様、どうかご無事で」
最後に目を開けて見た御影の顔が、舞い散る雪で凍りついていく。
御影の姿は、あたりに響く音楽とともに、刹那、かき消えた。
*
その晩、波空国王都は白き交響に呑まれ、大雪の中に沈んだ。
山の上に孤立する王都の人々の安否は、他の街に伝わることはなかった。
〈第二番おわり〉
〈幕間につづく〉
「ひょっとして、待っていてくれたの?」
信じられない気持ちで静湖は問いかける。王位継承者らしからぬ姿勢で床に座っていた望夢が、服の裾をはたいて立ちあがった。
「心配でしたから。ひどい顔ですよ、兄様」
「あ、これは……」
「なにかおありになったのですね」
扉脇に立っていた日蔭が口を挟む。本当になにかあったときにこそ、そう言ってくれる侍従なのだろう。静湖は日蔭のことをよく知らなかったが、気づけば言葉はあふれだしていた。
「あの、その……大切な人に、大切な人がいたら……その人の一番になれなかったら、どうしますか……?」
口にしてから、それは御影のことだと明白であると気づいたが、静湖はもう物怖じしなかった。
そうですね、と日蔭は口元だけ笑んで目を伏せた。
「愛の種類はひとつではない」
「え……?」
日蔭は静湖と優しく目を合わせた。
「愛の種類はひとつではありませんから。同じ種類の愛ではなくとも、想い合っているということはある、と私は思います」
静湖はなにも言葉を返せなかった。日蔭の言ったことは半分もわからない。それでも言葉の中に、今の自分の救いとなるものを感じ、心が温まった。
静湖は二人に丁重に礼を言って別れた。
誰もいないはずの暗い部屋に入り、静湖はほうと息をつく。
「やぁ、こんばんは」
はっと見れば、白流が寝台に腰かけていた。
「君、また……!」
「面白いところへ連れていってあげる」
白流はにぃと笑って静湖のもとへ歩みより、逃れる間も与えずに両手をとった。
*
奥の院は王宮の基部より南、離れとして独立して立つ塔である。国王天海は久方ぶりに奥の宮から呼びだされ、夜の奥の院にいた。
容態はもう落ちついていた。心配して損をした、と夜の褥から抜けだした天海は内心でうそぶく。
塔のバルコニーから、ひとりあおぐ夜空。雲の多い夜だが、月がかかっていた。
天海は先刻、果てる間際の〝彼女〟の言葉を思い返していた。
〝私、更紗様じゃないけれど、更紗様みたいになりたい……っ〟
あれはどういう意味だったのだろう?
彼女は正妃であり、今では誰もが認める天海の妃。奥の宮とまで呼ばれ、彼女こそがこの国の王妃だ。前の妃である更紗に嫉妬する理由など見当たらない。それとも卑賤な生まれのことを気にしているのか? 普段はあんな風に振る舞う彼女が?
男性である己は、どれだけ近しくとも、彼女の心には踏みこめない。やすやすと性の境界を超えていく彼女は、心どころか存在そのものをも、同性異性という枠組みではとらえさせてくれない。
あるいは彼女が更紗に嫉妬するとしたら、更紗は王子静湖の母だという事情だろうか。
それは、しかし、天海にとっては──。
*
同刻、御影は夜の屋上庭園のあずま屋で、熱を冷ましていた。
夜空をあおげば愛しい人のことが胸によぎる。
──私は更紗様をお慕いしている。
生まれの身分や性はどうあれ、それは男として当然のこと。
〝私、更紗様じゃないけれど、更紗様みたいになりたい……っ〟
なんであんなことを言ってしまったのだろう。自分と天海はともに更紗に振られた男であるに等しい、と御影は思っている。対等だ、その点では。
でも、と御影は自身の女のような手を見つめる。
自分の中に生きる、生まれのままの女の自分は、幼なじみの天海を狂おしく求める。
幼い頃から、奴隷の生まれの自分が師のもとで修行にはげみ、宮廷魔術師にまで登りつめたのは、すべて天海の役に立ちたかったから。かごの鳥の寵妃になど甘んじるつもりはなかった。
そして御影は、自分が想いを寄せる第三の人物のことを考える。
もう、彼は子どもではなかった。
自分が告げたことを、今もあの硝子の塔の部屋で思い詰めているかもしれない。
──静湖を愛おしむ気持ちに、名前をつけることはできずにいた。
更紗様の息子だから。天海とともに成長を見守る王子だから。相手がその枠にとどまっていてくれるなら、それ以上気持ちを色づけることはない。それ以上など、踏みこめるはずもない。
だが二年の旅の間、脳裏によぎるのは彼の顔ばかりだった。その旅は彼のためのものだった。彼に聴かせるためたくさんの魔法を集め、彼に会いたさに帰路を急いだ。
それ以上を望むのは、自分にとっては出過ぎたことだ。
「私は……」
魔法で日々性別を変え、王宮中を偽っている、魔術師であり妃である自分。
「その生き方を恥じたことは、ない」
長い黒髪の先が、あずま屋に差す月光を受けて幽玄な色に揺れた。金とも銀とも言い表せる波打つ髪が、魔法がかかりきらなかったように御影の髪先に──。
風の中に白いものが舞うのが目につき、御影はあずま屋を出た。
ちらついていたのは、雪であった。
雪はひとひらひとひら、庭園の地面や夏の草花の上に落ち、その場所が薄く光って、凍りついた。
「これは……!」
そのとき、ばたばたと下位の宮廷魔術師が数人で走ってきた。
「御影様、こちらにいらしたのですか」
「敵襲です!」
*
静湖は北の塔の屋上で震えていた。うずくまり耳をふさぐ横で、白流がかがんで静湖の顔をのぞきこむ。
「そんなに衝撃だったのかい」
寄せられた白流の顔を腕ではねのけ、静湖は大声で叫んだ。
「ちがう! 御影は奥の宮様じゃない!」
奥の院の寝屋でのことを、静湖は白流に手を引かれ、幻を見るごとく目にしていた。大好きな御影が、奥の宮として天海の腕に抱かれ、いつもの姿に魔法で戻っていくまでを。
「痛ててて……でも伴侶だって言ってたんだろ」
静湖はびくりとして白流を見あげた。夕刻の御影の言葉が蘇る。
〝いつかはお伝えすることになると思っていました。私は天海陛下の伴侶です〟
それは静湖だけに向けられた御影の告白であったはずなのに。
「なんでそれを──」
「御影も苦労したろうね。奥の宮と宮廷魔術師の二役で、国中をだましてたんだから」
「だましてなんか──」
白流はゆがめた顔で面白そうに笑った。
「ふぅん? まぁそろそろ立ちなよ。とっておきの舞台がはじまるから。ほら、雪だ」
静湖ははっと空をあおいだ。
頭の上に落ちてきたもので、髪の一部が氷結した。
曇った夜空から舞い落ちる雪は、塔のあちらこちらをうっすらと凍らせていく。
気づけば白流はいなくなっていた。
と、静湖は、塔の端の石段に腰かけている自分を幻視した。
かすかな悲恋めいた音楽とともに、その声が聞こえてきた。
〝ここから落ちて死んだら、すべてが終わる。すべて解放される。この胸の壊れてしまった音楽も、ずっと猛り続ける音楽も〟
あっと思う間もなかった。痛切に叫びあげる曲にのって、自分はふらりと塔の向こうへ落下した。塔から落ちる瞬間、暗い曇り空の向こうから、すべてを呑むような交響とともにせまりくるものが見えた──白い飛龍だった。交響が吹雪き、飛龍は空を渦巻かせた。旋律が、伴奏が、通奏低音が、雪や霰に姿を変えて荒れくるった。
塔から落下したのは夢か幻か、静湖は交響の渦に呑まれたのち、塔の上で誰かに抱きとめられていた。
「御影……」
泣きだしそうな顔をした御影が、そこにいた。魔法でやってきたのだろうか。僕は塔から落ちたの? 御影が引きあげてくれたの? 僕が危ないとき、いつも助けてくれる御影……静湖の思考はまどろみに呑まれていく。
「静湖様、これはとても悲しい魔法です」
静湖の周りに、紫と緑の光が円陣となって広がる。
「さよなら静湖様、どうかご無事で」
最後に目を開けて見た御影の顔が、舞い散る雪で凍りついていく。
御影の姿は、あたりに響く音楽とともに、刹那、かき消えた。
*
その晩、波空国王都は白き交響に呑まれ、大雪の中に沈んだ。
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