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第25話 女たちの休息
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夕刻、国境の街まで戻ってきた三人は酒場で夕食をとっていた。
とにもかくにも敵の前線基地を潰し、魔王の手下とは言えそれなりの大物を倒したのである。
久しぶりに穏やかな時間が、アリアたちの間に流れていた。
アリアは魚料理、リーザは肉料理を選んだが、
「あら? 貴女、野菜しか食べないの?」
アリアがミサキに訊ねた。
「はい。わたくしは精進潔斎して神に仕える身でございますので、肉魚はもとよりお酒も断っています」
「へーえ。神に仕えるって大変なのね。魚は別に要らないけど、肉とお酒がダメなんて、私には耐えられそうもないわ」
リーザらしい言葉にアリアは苦笑しながら本題に入った。
「ミサキ。貴女、アザがあるわね。お腹に、竜の形をしたアザが」
「は、はい。あの、それが何か……?」
ミサキは探る様な目を二人の美女に向けた。
「守護聖女って、聞いたことある?」
アリアの問いに、ミサキは目を見開いた。
「何故それを……! もしかして、皆さんの夢にも出てきたんですか? あの女の人が」
今度はアリアたちが驚く番だった。
「夢? 何の話?」
「一年ほど前、わたくしの夢に美しい異国の女の人が現れて、こう言ったんです。『西へ向かって旅に出て、あなたと同じ竜のアザをもつ守護聖女を二人、見つけ出しなさい。そして三人で力を合わせて、魔王を倒して下さい』と。そして目が覚めたら、お腹にあのアザが」
それは初耳だった。リーザも同じらしい。驚いた顔をしている。
「そうだったの……。実はね、私たちにもそのアザがあるのよ」
そう言ってアリアは後ろを向き、ビキニアーマーの肩当てを外してアザを見せた。
リーザは脚を大きく開き、タイトスカートのスリットから太股の内側を覗かせた。偶然通りかかった年配の店員が、その艶めかしい姿に驚いて皿の乗った銀のトレイを取り落とした。
「あらら。お年寄りには目の毒だったみたいね」
「本当だわ……じゃあわたくしの探していた二人というのは、アリア様とリーザさんなのですか」
そこでまたリーザが聞き咎めた。
「だからその使い分けは何なのよ一体」
「もういいじゃないのよリーザ。話を進めましょう」
「良くない! 説明してもらうわよ、納得のいくように!」
リーザの剣幕にミサキは仕方なくといったふうに『使い分けの理由』を説明し始めた。
「簡単な話です。アリア様はあの時、わたくしの命を二度救って下さいました。リーザさんにも救っていただきましたが、あの失態はちょっと……。それにわたくしもリーザさんの危機をお救いしましたし、おあいこということで」
ミサキはにっこりと笑ったが、リーザはまたも逆上した。
「失態!? 失態ですって!? 私の何が失態だったっていうのよ!」
予期せぬ非難に立ち上がって抗議する魔法使いだったが、巫女の方も立ち上がって言い返した。
「あの大事な場面で足を挫き、しかも魔力が尽きてるなんて失態以外の何物でもありませんわ! あの時わたくしが金縛りの法をかけていなければ今頃あなたはあの魔物に踏みつぶされていたでしょうね!」
「なにぃっ!? 誰のせいであんなに魔力を使うハメになったと思ってんのよ、小娘がっ!!」
「小娘とは何ですか、このおっぱいお化け!」
「お、おっぱいお化けぇ!? 悔しかったらこれぐらいに育ってみなさいよ!」
リーザは自分の豊かな二つの乳房を掴んで見せた。
「ふんっ! 悔しいもんですか。そんな露出の多い、はしたない格好をして! 変態女!」
「誰が変態女よ! 私が変態だったらアリアは何よ! 見てみなさいよこの格好、ほとんど裸じゃないの!」
「ちょっと! 私を巻き込まないでよ!」
思わずアリアも立ち上がるが、三人がふと周りを見れば店内の視線はほぼ全て自分たちに向けられている。
コホンと小さく咳払いをして、アリアは二人を席に着かせた。
「とにかく、ミサキに今から説明するわね」
アリアはこれまでの経緯を、遠い異国から来た巫女に話して聞かせた。
「……というわけでね。貴女が探しているのは私たちで、私たちが探していたのも貴女ってことなのよ。だからこれからは三人で魔王を倒すの。喧嘩なんかしてる場合じゃないのよ」
「わかりました。夢のお告げに従い、何よりアリア様と一緒に旅ができるなら、喜んでお供いたします!」
喜んで小躍りするミサキを見て、リーザは一人ふて腐れてワインを呷るのだった。
その夜、アリアの部屋のドアをリーザがノックした。
「アリア、ちょっといいかしら?」
返事をすると魔法使いは風呂上がりの妖艶な姿を現した。濡れた髪をまとめ上げ、ガウンを羽織っている。
両手には、ワインのボトルとゴブレットを二つ提げていた。
ガウンの下には何も身に着けていないらしく、近づいてきたリーザが動く度に胸元や裾から豊満な肢体が覗いている。
「一仕事終わったことでもあるし、一杯やらない?」
そう言うとリーザは部屋の小さなテーブルに、ボトルとゴブレットを置いた。
「いいわね。付き合うわ」
考えてみれば、リーザが仲間になってからそれなりに日は経ったものの、二人でゆっくりとお互いの話をする機会がほとんどなかったことに、今更ながらアリアは気付いた。
どうやらリーザも同じことを考えていたらしい。昼間のミサキ相手の怒れる形相からは程遠い、彼女本来の怜悧な顔を向けて、穏やかに話しかけてきた。
「アンタとゆっくり話がしたかったのよ。身の上話でもしてよ」
アリアの杯にワインを注ぎながら、リーザは促した。
「私の身の上話なんて面白くもなんともないわよ。それより貴女の話を聞かせて。どうやってそんな魔力を身に着けたの?」
アリアにとってそれは非常に興味のあることで、是非一度ゆっくり聞いてみたいと思っていたことだった。だが、
「ダメダメ。アンタが先よ。私の話はその後。美しい女騎士様の華麗なる来歴が聞きたいのよ」
リーザは譲る気が無いようだ。
「全然華麗じゃないから聞いて後悔しないでよ?」
仕方なくアリアは己の出自を明かした。
「私は元々は孤児でね、修道院で育てられたの。小さい頃の記憶はほとんど無いんだけど、10才ぐらいのある日、同じ孤児の仲間たちとお城に忍び込んだことがあってね。当時のお城の騎士団長に捕まったんだけど、私の身のこなしが尋常ではない敏捷さだって言って、修道院長様に話をして、罰を与える代わりに私を騎士団に引き取ったのよ。」
「へーえ。話の分かる団長さんね」
「それから騎士団の見習いの見習いみたいな身分になって、雑用をしながら剣術や馬術の稽古をさせられて、今に至るというわけよ。 どう? つまらなかったでしょう? 私の身の上話なんてこれだけよ」
確かに、自分の人生など話してしまえば数秒で終わる程度のものだとアリアは思った。
幼い頃の親との思い出など心のうちの何処にも無く、規則を守ることしか選択肢を与えられなかった修道院での暮らしが終わってからは、城の中でひたすら剣の腕を磨いてきただけである。そんな自分に唯一彩りを添えてくれたのが鍛冶屋で知り合った恋人のディルクだった。
「恋人は? いないの?」
こちらの胸の内を見透かすようなリーザの問いに、アリアはつい本音で応じてしまう。
「え、ええ。まあ……いるけど」
「やっぱり! そんな気がしてたわ。きっといいオトコなんでしょうね。その人は今どこにいるの?」
「ラルディールで鍛冶屋の見習いをしてるわ。それより貴女の話をしてよ。私の話なんてつまらないでしょう?」
「いいえ、十分興味深かったわ。いつもアンタの優しさの中に、寂しさのようなものを感じていたけど、それが何か何となくわかった気がするわ」
リーザは真剣な顔でそう言った。
「さあ、今度はリーザの番よ。どうやってそんな魔力を手に入れたのか。何をしたら自分の国からあんなに恐れられるようになったのか。教えてちょうだいね」
アリアは一瞬の懐古から立ち直り、やけに明るい声で言った。
「そうね。じゃあ覚悟して聞くのよ。これを話すのはアンタが初めてだから」
ワインを一口呷ると、ローエンベルンの魔女と呼ばれた稀代の魔法使いは、自らの来し方を語り始めた――――。
とにもかくにも敵の前線基地を潰し、魔王の手下とは言えそれなりの大物を倒したのである。
久しぶりに穏やかな時間が、アリアたちの間に流れていた。
アリアは魚料理、リーザは肉料理を選んだが、
「あら? 貴女、野菜しか食べないの?」
アリアがミサキに訊ねた。
「はい。わたくしは精進潔斎して神に仕える身でございますので、肉魚はもとよりお酒も断っています」
「へーえ。神に仕えるって大変なのね。魚は別に要らないけど、肉とお酒がダメなんて、私には耐えられそうもないわ」
リーザらしい言葉にアリアは苦笑しながら本題に入った。
「ミサキ。貴女、アザがあるわね。お腹に、竜の形をしたアザが」
「は、はい。あの、それが何か……?」
ミサキは探る様な目を二人の美女に向けた。
「守護聖女って、聞いたことある?」
アリアの問いに、ミサキは目を見開いた。
「何故それを……! もしかして、皆さんの夢にも出てきたんですか? あの女の人が」
今度はアリアたちが驚く番だった。
「夢? 何の話?」
「一年ほど前、わたくしの夢に美しい異国の女の人が現れて、こう言ったんです。『西へ向かって旅に出て、あなたと同じ竜のアザをもつ守護聖女を二人、見つけ出しなさい。そして三人で力を合わせて、魔王を倒して下さい』と。そして目が覚めたら、お腹にあのアザが」
それは初耳だった。リーザも同じらしい。驚いた顔をしている。
「そうだったの……。実はね、私たちにもそのアザがあるのよ」
そう言ってアリアは後ろを向き、ビキニアーマーの肩当てを外してアザを見せた。
リーザは脚を大きく開き、タイトスカートのスリットから太股の内側を覗かせた。偶然通りかかった年配の店員が、その艶めかしい姿に驚いて皿の乗った銀のトレイを取り落とした。
「あらら。お年寄りには目の毒だったみたいね」
「本当だわ……じゃあわたくしの探していた二人というのは、アリア様とリーザさんなのですか」
そこでまたリーザが聞き咎めた。
「だからその使い分けは何なのよ一体」
「もういいじゃないのよリーザ。話を進めましょう」
「良くない! 説明してもらうわよ、納得のいくように!」
リーザの剣幕にミサキは仕方なくといったふうに『使い分けの理由』を説明し始めた。
「簡単な話です。アリア様はあの時、わたくしの命を二度救って下さいました。リーザさんにも救っていただきましたが、あの失態はちょっと……。それにわたくしもリーザさんの危機をお救いしましたし、おあいこということで」
ミサキはにっこりと笑ったが、リーザはまたも逆上した。
「失態!? 失態ですって!? 私の何が失態だったっていうのよ!」
予期せぬ非難に立ち上がって抗議する魔法使いだったが、巫女の方も立ち上がって言い返した。
「あの大事な場面で足を挫き、しかも魔力が尽きてるなんて失態以外の何物でもありませんわ! あの時わたくしが金縛りの法をかけていなければ今頃あなたはあの魔物に踏みつぶされていたでしょうね!」
「なにぃっ!? 誰のせいであんなに魔力を使うハメになったと思ってんのよ、小娘がっ!!」
「小娘とは何ですか、このおっぱいお化け!」
「お、おっぱいお化けぇ!? 悔しかったらこれぐらいに育ってみなさいよ!」
リーザは自分の豊かな二つの乳房を掴んで見せた。
「ふんっ! 悔しいもんですか。そんな露出の多い、はしたない格好をして! 変態女!」
「誰が変態女よ! 私が変態だったらアリアは何よ! 見てみなさいよこの格好、ほとんど裸じゃないの!」
「ちょっと! 私を巻き込まないでよ!」
思わずアリアも立ち上がるが、三人がふと周りを見れば店内の視線はほぼ全て自分たちに向けられている。
コホンと小さく咳払いをして、アリアは二人を席に着かせた。
「とにかく、ミサキに今から説明するわね」
アリアはこれまでの経緯を、遠い異国から来た巫女に話して聞かせた。
「……というわけでね。貴女が探しているのは私たちで、私たちが探していたのも貴女ってことなのよ。だからこれからは三人で魔王を倒すの。喧嘩なんかしてる場合じゃないのよ」
「わかりました。夢のお告げに従い、何よりアリア様と一緒に旅ができるなら、喜んでお供いたします!」
喜んで小躍りするミサキを見て、リーザは一人ふて腐れてワインを呷るのだった。
その夜、アリアの部屋のドアをリーザがノックした。
「アリア、ちょっといいかしら?」
返事をすると魔法使いは風呂上がりの妖艶な姿を現した。濡れた髪をまとめ上げ、ガウンを羽織っている。
両手には、ワインのボトルとゴブレットを二つ提げていた。
ガウンの下には何も身に着けていないらしく、近づいてきたリーザが動く度に胸元や裾から豊満な肢体が覗いている。
「一仕事終わったことでもあるし、一杯やらない?」
そう言うとリーザは部屋の小さなテーブルに、ボトルとゴブレットを置いた。
「いいわね。付き合うわ」
考えてみれば、リーザが仲間になってからそれなりに日は経ったものの、二人でゆっくりとお互いの話をする機会がほとんどなかったことに、今更ながらアリアは気付いた。
どうやらリーザも同じことを考えていたらしい。昼間のミサキ相手の怒れる形相からは程遠い、彼女本来の怜悧な顔を向けて、穏やかに話しかけてきた。
「アンタとゆっくり話がしたかったのよ。身の上話でもしてよ」
アリアの杯にワインを注ぎながら、リーザは促した。
「私の身の上話なんて面白くもなんともないわよ。それより貴女の話を聞かせて。どうやってそんな魔力を身に着けたの?」
アリアにとってそれは非常に興味のあることで、是非一度ゆっくり聞いてみたいと思っていたことだった。だが、
「ダメダメ。アンタが先よ。私の話はその後。美しい女騎士様の華麗なる来歴が聞きたいのよ」
リーザは譲る気が無いようだ。
「全然華麗じゃないから聞いて後悔しないでよ?」
仕方なくアリアは己の出自を明かした。
「私は元々は孤児でね、修道院で育てられたの。小さい頃の記憶はほとんど無いんだけど、10才ぐらいのある日、同じ孤児の仲間たちとお城に忍び込んだことがあってね。当時のお城の騎士団長に捕まったんだけど、私の身のこなしが尋常ではない敏捷さだって言って、修道院長様に話をして、罰を与える代わりに私を騎士団に引き取ったのよ。」
「へーえ。話の分かる団長さんね」
「それから騎士団の見習いの見習いみたいな身分になって、雑用をしながら剣術や馬術の稽古をさせられて、今に至るというわけよ。 どう? つまらなかったでしょう? 私の身の上話なんてこれだけよ」
確かに、自分の人生など話してしまえば数秒で終わる程度のものだとアリアは思った。
幼い頃の親との思い出など心のうちの何処にも無く、規則を守ることしか選択肢を与えられなかった修道院での暮らしが終わってからは、城の中でひたすら剣の腕を磨いてきただけである。そんな自分に唯一彩りを添えてくれたのが鍛冶屋で知り合った恋人のディルクだった。
「恋人は? いないの?」
こちらの胸の内を見透かすようなリーザの問いに、アリアはつい本音で応じてしまう。
「え、ええ。まあ……いるけど」
「やっぱり! そんな気がしてたわ。きっといいオトコなんでしょうね。その人は今どこにいるの?」
「ラルディールで鍛冶屋の見習いをしてるわ。それより貴女の話をしてよ。私の話なんてつまらないでしょう?」
「いいえ、十分興味深かったわ。いつもアンタの優しさの中に、寂しさのようなものを感じていたけど、それが何か何となくわかった気がするわ」
リーザは真剣な顔でそう言った。
「さあ、今度はリーザの番よ。どうやってそんな魔力を手に入れたのか。何をしたら自分の国からあんなに恐れられるようになったのか。教えてちょうだいね」
アリアは一瞬の懐古から立ち直り、やけに明るい声で言った。
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