勘とノリでやってたら、七戦士に選ばれた

あらすじ

遥か昔に、世界が滅びたことがあった。

それは神様の祟りだとか、

大きな戦があって全滅したとか、

色々諸説はあるが、

一番興味深いのは、とある記録だ。

当時世界が破滅した瞬間を目撃した者の古びた記録で、

それはとても信じられるような内容ではないはずだったのだが、

何故だか妙に説得力があった。

記録に記されていた内容はこうだ。

当時の王の妻から双子が産まれた。

黒髪と赤目の兄妹は、とても愛らしい赤ん坊だったそうだ。

顔も双子だからか瓜二つで、
双子の区別をつけるのは難しかったのだ。

…………ここまでは幸せな家族に見えるだろう？

だが、重要なのはここからなんだ。

瓜二つの双子はまだ幼いにも関わらず、
膨大な魔力を宿していた。

双子の兄は澄んだ瞳で言う。

僕達は世界を破滅に導く為に来たのだと。

双子の妹は無邪気な笑顔で笑う。

世界を破滅に導くことは、神様の意思なのだと。

…………明らかに、普通の子供ではないだろう？

双子が言うには、神様が世界を作り直す為に、
“破滅の子”を作り出したと言うのだ。

勿論彼らは信じることはなかった。

子供の言うことだと油断していたのさ。

しかし、その油断が仇となった。

経緯は省くが、結果的に世界は滅んだのさ。

そして役目を終えた“僕達”は、同時に絶命した…

さて、今回の破滅の子は、
どんな破滅を見せてくれるのかな？