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1.0歳編
93.偉大な母
エリアーナSide
下を向いていると、ふわっと抱き上げられた。
驚いて見上げると母様だ。
だいぶ重くなったであろう私を生まれたばかりの頃のように抱き抱え、言葉を紡ぐ。
「母:リア、話してくれてありがとう。辛い経験をしたのね……でも、今は母の子。痛いところや苦しいところはありますか?見てください、家族に兄弟がたくさんいます。お友達はまだですが、精霊様達もいます。リアはリアですよ」
その言葉に胸が熱くなり、自然と涙が出る。
((リア:今は痛くも苦しくもありません。まだ、手足や口はうまく動かせませんが、体は軽いです。リアは幸せ者です))
父様も母様ごと私を抱きしめる。
「父:改めて、私たちのもとに生まれてきてくれてありがとう。これからもっと幸せにするからね。辛い話を聞かせてくれてありがとう。黙っていようとは思わなかったのかい?」
((リア:黙っているのは苦しかったです。いつか、ボロが出たら?愛し子だからで押し通せない日が来たら?そう思うと話したかったです))
そっと頭を撫でてくれる。
すると、父様の足に兄様、姉様達が集まる。
「イル兄様:リアはリアだよ。大事な妹だ」
「セレ姉様:大事な可愛い妹ですわ、兄様」
「「リアはリア!」」
兄様も姉様もさらに泣かせてくる。
お祖父様もお祖母様も優しく声をかけてくれ、リタ叔母様、ニコル叔父様、クライヴ叔父様、ハンナ叔母様もうんうんと私を受け入れてくれた。
流石に難しい話なのと、大人が大号泣の地獄絵図にいとこ達はついてこれてなくて、ポカンとしているけど、これで一安心かな。
後ろについていてくれた精霊様たちを見上げると、ニコニコで喜んでくれた。
安心したのか、急に眠気が来た。
ご飯を食べた後でということもあり、起きていられそうにない。
軽く目を擦り、小さく欠伸をする。
「母:眠いの?リア」
「リア:ぁい……」
私の体が母様から父様に移り、リズムよく体をポンポンされる。
その心地よさに眠気には勝てず、眠りに落ちた。
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※9/28 誤字修正