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2.1歳編
23.何度もやらかす原初の精霊
エリアーナSide
今日は私の誕生日ーーーのはずだ。
なぜこうなった。
美味しかったご飯の味も、嬉しかった家族からのプレゼントも色褪せ、疲れと驚愕の数字しか残っていない。
虚しくなり、床に突っ伏したままハラハラと涙が出てくる。
ただ、おめでとうでよかった。
大好きなもふもふの聖獣姿になっても降らせてくれるだけでよかった。
なのに……。
なぜこうなったんだーーー。
生まれてからほぼ泣いたことのない私の姿に、家族が集まってくる。
「父:リア大丈夫かい?」
「母:とりあえず、座りましょ」
そう言い抱き抱えて、背中をポンポンとし椅子に座らせてもらう。
お祖父様とお祖母様は、背中を摩ったり、頭を撫でてくれ、ルナがお水を、ナニアが濡らしたタオルを持ってきてくれた。
それでも泣き止むことはできず、曾お祖父様が私を抱き上げあやしてくれる。
兄様姉様たちは、結界越しに精霊様たちに抗議しに行っている。
「イル兄様:リアを泣かせるとは何事ですか!」
「セレ姉様:いくら精霊様でも許しません!」
「「可愛いリアの誕生日に何するの!!」」
とてもお怒りである。
いとこのねね様、にに様たちは、静かに怒りつつ、兄様姉様の援護射撃をしている。
極め付けは、ギルバートとテオバートの執事長コンビ。
懐から磨いたカトラリーを出し、構えている。
流石にその様子に焦り、泣きながらテトテトと全力で執事長コンビの前に走る。
「リア:めっ!やりゅ時はリアがやりゅの!」
ずっこける執事長コンビ。
珍しいものを見た。
「ギルバート:お嬢様が手を下すんですね(笑)」
「テオバート:お嬢様がやりたいんですね、ならば我らは援護いたしましょう!」
笑われたし、援護してくれるらしい。
執事長コンビと私のやりとりに今度は家族がずっこける。
「父:変なことしてないで、子供達を止めないと」
「祖父:精霊様方にこのようなことをするのは気が進まないが、今回ばかりはお灸を据えさせていただこう」
父様は、止める派。
お祖父様は、怒る派に分かれた。
止めようとする人たちの方が少なそうだ。
なんて言ったって、私が泣いてしまったから。
私もしばらくはこのままでも良いのではないかと思い、兄様姉様たちに声をかける。
「リア:にぃに、ねぇね、ねー、にー戻ってきて。ねねちゃまににちゃまも」
その声に、猛ダッシュで戻ってきて涙を拭いたり、頭を撫でたり、果実水を差し出したりしてくれる。
一旦精霊様たちのことはほっておいて、家族にすごいものが入っていたことと、一生一族全員が遊んで暮らしても余りある価値のものだったことを伝え、しばらくあのまま放置することを伝える。
何が入っていたかは伝えなかったが、とにかく非常識なものだったと察してくれた。
そして、気を取り直して使用人のみんなに声をかけ、プレゼント紹介の再開をお願いする。
一瞬精霊様たちの方を見て戸惑った人もいたけど、無視してとお願いすると快諾してくれた。
この日、カルティール公爵家では、偉大な尊敬する原初の精霊様の存在が、接し方が見直されたのであった。
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★ベリーズカフェ(別タイトル)・小説家になろう(同タイトル)掲載した作品を加筆修正したものになります。
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※9/28 誤字修正