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番外編
小話
しおりを挟む俺はクラスにずっと気になっている子がいた。その子は水野菜奈という名前の真面目そうな子。
最初から気になっていた訳ではない。
俺に興味がない奴なんて大量にいていくら興味が無さそうだからといって惚れるほどツンデレでもない。
俺が水野を気になったのは、あいつが俺と目が合うと睨んでくるからだ。
あいつはかなり真面目なやつで俺の周りをうろつく女子からはお堅い可哀想な女子力なし子ちゃんと呼ばれていたが、そんな事どうでもよかった。睨まれる理由が気になっていたから日直が一緒で本当はだるかったのにいく事にした。
俺がきた事にあいつは相当驚きまた睨んでたがだんだんそれも可愛く見えてきていた。
その時点で俺は分かっていた。水野を好きになってたことなんて。
そこからは無理やりだった。あいつは嫌がってたけどそれでも止められなかった。自分から縋ってついてくる女はどんな対応をしても何の心配もなかったのにあいつにはどうしたらいいかわからなくなる。
多分いつもより強い口調で、否定されても、こんな事言ったら流石にないよなって思えるように自分を守った。
なのに、しっかり逃げるチャンスもあげたのに、あいつは逃げなかった。
嬉しくて嬉しくて。人生で初めて、柄にもなく告白もした。
俺を拒否できないと分かった上でのずるい告白を。
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