気がついたらクズ男から溺愛されてました!?

もも

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番外編

※R18 恋は人生を変える2

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どうしよう。


まるで橙里の言葉が娼薬のようにこの身
体に作用する。



彼が可愛いと言ってくれるだけで下腹部から何かが競り上がってくる感覚がして、それに突き上げられるように全身が震える。 

頭が熱に浮かされて思考もまばらになり、彼が可愛いと言ってくれた顔も、きっとだらしのないものになっているだろ
秘所を弄っていた指が増やされる。

中を扶じ開けるように膝壁を擦りながら奥へと進んでいかれると、さらに乱れた。


橙里のあの長い指が自分の中に入っているのだと思うと、嬉しくなって中できゅうきゅうと締め付けてしまう。


それがまた恥ずかしかった。


「随分と可愛い事するんだね??」



「.………… やっ......んんっっ」


自分でシた時はこんなに気持ちよくならないのに今橙里に弄られてこんなに反応している自分が不思議でしょうがない。


痛むのは仕方がない思っていたが、指の腹がある一部分を撫でたときに強い快楽が頭まで一気に突き抜けた。

「そ、想像してたのと違うっっ…んっ」

「何がどう違う?」

「だって……私、こんな気持ちよくていいの??」

身体を捻らせてその衝撃に耐えたが、橙里がまたそこを擦って来る。

「だからさぁ…あんまり俺のこと刺激すんなっ!これでもめちゃくちゃ辛いんだよ……」

そこは嫌だとゆるゆると首を横に振るも、彼は意地悪にも徹底的にそこを虐めた。

「ほら、お前は感じてればいいんだよ」


自分が感じて酷い痴態を晒してしまっているのは分かっている。けれども自分が制御できないほどの快楽を与えられて、どうしようもなかった。

返事はできず、ひたすら喘ぐ。

蜜は奥から絶え間なく溢れ、腔壁が姦いて強請るように橙里の指を締め付ける。婿肉が震え、その震えが腰をも疲れされた。橙里が与える快楽に酔いしれる。
そんな菜奈をどんな目で見ているのだろう。

そっと橙里を盗み見ると、彼は酷く興奮した雄の目で鋭くこっちを見ていた。
乾いた唇をちろりと祇め、眉根を寄せている。


下履きにも目をやると、前が窮屈そうに張っていた。

見なければよかったと後悔した。


あんな顔を見せられてしまったら、気持ちがどこまでも高まってこの身体も引きずられてしまう。


もう彼の手にとことんまで乱されたいと思ってしまって、早く、繋がりたい。
そう渇望するのだ。



「 …橙里っ!」

声が掠れる。

こんなこと言ったらどう思われるかなんて考えなくてもわかるのに、求める気持ちが止まらないのだ。早く、早くと急い
で、今にも溢れてしまいそうだ。



「.…もう……十分だからっ…早く……っ」



切羽詰まった声を出すと、橙里も息を詰める。

性急に秘所から指を抜いて、自分の前を寛げた。中から勢いよく屹立が飛び出してくる。

以前何度か彼の自慰を見せられるという事はあったのだが、今日は血管がその時よりもさらに浮き出るほどに譲っていた。

鈴口もヒクヒクしていて、今にも爆ぜてしまいそう。


その熱杭を秘所に押し当てると、橙里は菜奈の顔の横に手を突いてこちらを覗き込んでくる。


「……入れるよっ……」


それに無言で頷くと、橙里の屹立がゆっくりと中に入ってきた。丹念に解されたおかげで、愛液の滑りを借りてあの大きく硬いものが奥へと進んでいく。


圧迫感や痛みもあったが、最初よりは抵抗がない。時間をかけながら呑み込んで、橙里のすべてを受け入れていく。


「……はぁう……あぁ……ひっンぁ……」



最奥まで穿たれて苦しさに瑞ぐと、橙里がキスをしてくる。舌を絡ませて熱を分け与えるような情熱的なものを。挿入の苦しさを紛らわせてくれているのかもしれない。


私ももそれに応えるように、稚拙ながらも舌を絡ませた。


そのままゆっくりと腰を動かし始めた橙里は、菜奈の身体をギュッと抱き締めて密着する。

ぴったりと隙間なく重なり合った二人は、互いを貢り合うように求めあった。


「.…あぁ……橙里っ……あぁンぁっ」


「… ぁつ……菜奈っ………気持ちいい……」



ちゃんと彼も感じてくれているようで、私はは嬉しくなった。

愛おしくて、もっと気持ちよくなってほしくて、彼の首に腕を回す。


屹立はさらに硬さを増し、ひときわ大きくなる。それで最奥を何度も突かれると、ゾワゾワとしたものが腰から背中にかけて這い上がってくる感覚がした。


橙里の腰の動きが早くなり、菜奈をさらに追い詰める。快楽の塊が下腹部に溜まってきて、今にも弾けてしまいそう。

これが弾けてしまうといったい自分はどうなってしまうのだろう。




少しの不安と、そして期待と。

この先を味わうのは怖かったが、橙里が抱き締めてくれるのであればきっと大丈夫という安心感の方が大きかった。


「…っっ……ん…俺……っ」


橙里の切羽詰まった声が、限界を伝える。自分も同じだと頷くと、彼は高みを目指して腰を打ちつけてきた。

屹立が突き上げてくるたびに、菜奈はあられもない声で暗いて彼にしがみ付く。
小さく嘆くような声が聞こえてくるのと同時に、屹立が膨れ上がり吐精する。びゅくびゅくと白濁の液を吐き出すたびに橙里の腰が小刻みに動くので、菜奈も堪らず達してしまう。それにより中を締め付けてしまい、橙里はまた吐精する。

二人の荒い息が寝室に響く。汗だくになって見つめ合うと、フッと笑い合う。


「やっとお前が完全に俺のものだ」


その屈託のない笑顔は、肢しかった。肢しくて、この心が蕩けてしまいそうなほどに愛おしい。

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