TS調教施設 ~敵国に捕らえられ女体化ナノマシンで快楽調教されました~

エルトリア

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第1話 捕らわれの身

 どれくらい、歩かされただろうか。
 ただ靴の鳴る無機質な足音だけが、アルフの耳に反響していた。

 逃げようにも両手には分厚い手錠が嵌められ、両脇は屈強な兵士の男二人に挟まれている。何より視界は目隠しによって真っ暗で、結局逃げ場はどこにも無かった。

「止まれ」
「っ……」

 強い口調で命じられ、アルフは唇を噛み締めながらも立ち止まる。伸びてきた手によって、目を覆っていた目隠しが外された。急に瞼に差し込んできた光に、思わずアルフは目を細める。

「う……」

 程なくして、白んだ視界が戻ってくる。目の前には恰幅が良く、豪奢な軍服を着た男が立っていた。階級も相当高いのだろう。
 男は拘束されたアルフを舐めるように見回し、ニンマリと笑う。

「これはこれは、まさか本当にかの有名なアルフ様が来て下さるとは。報告が入った時、初めは誤報かと思いましたが……うちの兵士は本当に優秀だ」

「御託は良い。ここはどこだ。本当にアウライ帝国なのか?」

 そう目の前の男を睨みつけながらも、アルフは内心では敵国アウライに敗北したことを酷く屈辱的に思っていた。

 大国ロタール連邦の軍に所属するアルフ・エーベルバッハは、今宵も長年戦争をしている敵国アウライ帝国に、出撃していた。

 突如として銀髪紫眼のアウライ人による世界侵略が始まり、それに対抗するべく結成されたのが、アルフの属する多民族率いるロタール連邦だった。
 少佐を冠するアルフは、今回の侵攻で非常に重要な役割を担っており、ロタール連邦にとっても転機となる作戦。だが今回、軍も予期せぬ事態によって基地が大規模な襲撃を受け、気付いた時にはアルフは敵の手に落ちていた。

「アルフ様の噂はかねがね聞いていましたぞ。軍に所属してからたった四年で少佐へとのし上がった、天才だとか。実際、あのロタールの防壁を割るのは本当に苦労しましたからなぁ」

「そんなことを私に聞かせてどうなる? 言わせてもらうと、私を拷問しても何も有益な情報は得られない。大人しくさっさと殺すことだな」

「まさか、殺すだなんて。そのような勿体ないことをするわけが無いでしょう! 」

 胡散臭い言葉に眉根を寄せるアルフだったが、男は笑みを深めただけだ。

「不思議そうな顔ですねぇ。説明するのもなんですし、実際にその目で確認してもらいましょうか。とても有意義な『使い道』をね」

「ぐっ……」

 軍服の男が目線で合図をすると、アルフの両隣に立っていた兵士が強引にアルフの肩を掴む。無理やり歩かされ始め、アルフは痛みに舌打ちをした。

 先程の太った男もそうだが、両側を挟む男の白い軍服が光で反射して不愉快だ。ロタールの緑を基調とした服とは違い、眩しくて仕方がない。

(使い道、だと……? どういう意味だろうか)

 牢屋行きになるのか、それとも拷問されるのか。覚悟していたアルフだったが、長い舗装された廊下を歩かされる彼が連れてこられたのは、非常に大きな鉄製の扉を構える部屋だった。天井も一気に高くなり、廊下の広さも格段に上がる。

 扉の上には、特別調教施設と記された札が貼られていた。
 兵士の一人が扉の右端に設置された電子パネルにカードキーを読み込ませれば、軋んだ音を立てて鉄の扉が開いていく。

(なんだ、この施設は……? 報告には無い施設だ)

 中は大量の機械や培養カプセルが並んだ部屋で、大仰な研究所にアルフはかすかに目を見開く。

 様々な技術人が集結するロタールの化学に対し、アウライ帝国は兵器に関しては非常に高い技術水準を保持していた。そのため拮抗する戦力から、両国は数世紀にも渡って戦争を続ける事となった。アウライ帝国が水面下で様々な研究を行っていることはアルフも知っていたが、報告には無かった技術を目の当たりにし、驚愕する。

(このカプセルは何に使うつもりだ? 軍事用には見受けられないが……。そもそも、これは兵器なのか?)

 脱走した際に出来るだけ本国に有力な情報を持って帰られるよう、アルフは歩きながらも静かに辺りの様子を探る。

(それに調教、とはどういう意味だ。洗脳でもしているのか?)

 部屋の奥に歩かされて行く内に、中は水で満たされた沢山の細長い透明な培養カプセルが左右に立ち並び始める。やがて部屋の一番奥に辿り着き、前方を歩く小太りの男も足を止めた。

「着きましたね」

「は……!?」

 アルフも前方に視線を戻したが、目前に拡がった光景に言葉を失う。

 大量の円形の水槽のようなものが等間隔に並んでおり、さらに培養カプセル内のいくつかには既に緑色を基調とした軍服を着た人間――ロタールの兵士が液体の中でたゆたっていた。

「なんだこれは……! 」

「クク……説明せずとも、すぐにこれの効果は実感することになるでしょうね。もちろん、その体をもってしてね」

「冗談ではない! 」

 アルフはさっと青ざめる。さらに前方の空の培養カプセルのひとつが音を立てて開き、アルフは引きずられるようにしてそこに連れていかれる。

「っや、やめろ! 離せっ!」

 そんな得体の知れない物の中に、入れられる訳には行かない。暴れるアルフだが、すぐに屈強な男に両側をがっちりと抑えられる。全力で足掻くも培養カプセルの中の拘束具に四肢を固定され、やがて重い音を立てて透明な扉は閉まってしまう。

「くそっ、開けないか! 私を今すぐここから出せ!! 」

 アルフは顔を蒼白にしながら、固定具をガタガタと揺さぶって叫んだ。

「当国が誇る技術の結晶である、生体ナノマシンです。稼働が終わったあとが楽しみですなぁ」

 男は全く取り合わず、湿った笑みを浮かべて口角を吊り上げる。
 すぐにアルフの足元からは、ゴポゴポと水が音を立てて溢れ始めた。

「くっ……」

 身体が水に沈んでいくと同時に耐え難い眠気が込み上げ、アルフはそのまま意識を失った。
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