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第3話 芥藻屑との戦 ノ23
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「お前、そこまで俺達を挑発するということは死ぬ覚悟があると思って差し違えあるまいな?」
「否、お主を殺す覚悟はあるが死ぬ覚悟など微塵も無いぞ」
先程までのひょうきんな雰囲気が消え去り、凄みを効かす雅楽奈亜門に対して平然と応じる仙花。
己を落ち着かせようと僅かなあいだ目を閉じ、荒ぶる呼吸を整えた雅楽奈亜門が沙河定銀に目配せすると二人はほぼ同時に馬から降りた。
「定銀、お前は手を出すなよ。この娘だけは俺が斬らねば腹の虫が収まらねぇ」
「それは全然構わんけど、あとの奴らはわてが一人残らず殺ってしまってもいいのか?」
「構わん、好きにしろ」
「よっしゃ!そうさせてもらうわ」
と、話す二人に仙花が口を挟む。
「勝手に話しを進めるのは良いようで悪いが、儂の言い分も聞いてもらえんかのう?」
「...なんだ?一騎討ちは流石に怖いのか?フッ、まぁいいさ。聞き入れるかどうかは別として、お前の言い分とやらを言うだけ言ってみろ」
仙花は間抜けな雅楽奈亜門が口車に乗って来た。と言わんばかりにニヤリと笑う。
「では遠慮なく。貴様らなど儂一人が相手をすればお釣りがくるわい。二人まとめてかかってくるがいい!お銀!蓮左衞門!この勝負、儂に預け其方らの手出しを禁ずる!」
この瞬間、芥藻屑の二人は呆気に取られ、村人達からは響めきの声が聴こえた。
「仙花様。敵の力が計り知れぬ状況でそれは余りにも...」
「お銀の言う通りですぞ仙花様!こういった場面では家臣の者が闘うのが定石にござる」
「いいから下がれ」
まるで獲物を追う狩人の如き面持ちで覇気まで発する仙花に、お銀と蓮左衞門が気圧され押し黙りながら後ろへ退がった。
お銀はもちろんのこと、蓮左衞門も幾多の修羅場を潜り抜けて来た猛者であったけれど、人に気圧されることなど滅多なに無い筈である。家臣であるという立場的なことを踏まえても、その二人を退かせた仙花の覇気には凄まじきものがあったと云えよう。
余談だがここで一つ発覚した事実がある。
それは仙花の頭から九兵衛の存在が忘れ去られていることに他ならない。眠り続ける雪舟丸は論外として、既に戦闘においての戦力外扱いとなった九兵衛であったが、当の本人は全く気にした様子はなく、むしろホッとしているのかも知れなかった。
仙花の言葉で呆気に取られていた雅楽奈亜門と沙河定銀の二人が正気を取り戻す。
「...ったく、お前には驚かされっぱなしだぜ。俺はもうぐだぐだ話すのには飽きた。兎にも角にもぶった斬ってやる」
そう言って剣を鞘より抜き放つ芥五人衆が一人の雅楽奈亜門であった。
「否、お主を殺す覚悟はあるが死ぬ覚悟など微塵も無いぞ」
先程までのひょうきんな雰囲気が消え去り、凄みを効かす雅楽奈亜門に対して平然と応じる仙花。
己を落ち着かせようと僅かなあいだ目を閉じ、荒ぶる呼吸を整えた雅楽奈亜門が沙河定銀に目配せすると二人はほぼ同時に馬から降りた。
「定銀、お前は手を出すなよ。この娘だけは俺が斬らねば腹の虫が収まらねぇ」
「それは全然構わんけど、あとの奴らはわてが一人残らず殺ってしまってもいいのか?」
「構わん、好きにしろ」
「よっしゃ!そうさせてもらうわ」
と、話す二人に仙花が口を挟む。
「勝手に話しを進めるのは良いようで悪いが、儂の言い分も聞いてもらえんかのう?」
「...なんだ?一騎討ちは流石に怖いのか?フッ、まぁいいさ。聞き入れるかどうかは別として、お前の言い分とやらを言うだけ言ってみろ」
仙花は間抜けな雅楽奈亜門が口車に乗って来た。と言わんばかりにニヤリと笑う。
「では遠慮なく。貴様らなど儂一人が相手をすればお釣りがくるわい。二人まとめてかかってくるがいい!お銀!蓮左衞門!この勝負、儂に預け其方らの手出しを禁ずる!」
この瞬間、芥藻屑の二人は呆気に取られ、村人達からは響めきの声が聴こえた。
「仙花様。敵の力が計り知れぬ状況でそれは余りにも...」
「お銀の言う通りですぞ仙花様!こういった場面では家臣の者が闘うのが定石にござる」
「いいから下がれ」
まるで獲物を追う狩人の如き面持ちで覇気まで発する仙花に、お銀と蓮左衞門が気圧され押し黙りながら後ろへ退がった。
お銀はもちろんのこと、蓮左衞門も幾多の修羅場を潜り抜けて来た猛者であったけれど、人に気圧されることなど滅多なに無い筈である。家臣であるという立場的なことを踏まえても、その二人を退かせた仙花の覇気には凄まじきものがあったと云えよう。
余談だがここで一つ発覚した事実がある。
それは仙花の頭から九兵衛の存在が忘れ去られていることに他ならない。眠り続ける雪舟丸は論外として、既に戦闘においての戦力外扱いとなった九兵衛であったが、当の本人は全く気にした様子はなく、むしろホッとしているのかも知れなかった。
仙花の言葉で呆気に取られていた雅楽奈亜門と沙河定銀の二人が正気を取り戻す。
「...ったく、お前には驚かされっぱなしだぜ。俺はもうぐだぐだ話すのには飽きた。兎にも角にもぶった斬ってやる」
そう言って剣を鞘より抜き放つ芥五人衆が一人の雅楽奈亜門であった。
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