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第3話 芥藻屑との戦 ノ59
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八方塞がりの紛れもない絶対的窮地に追い込まれた韋駄地源蔵。
しかし、彼はこの如何ともし難いはずの土壇場で不敵に笑う。
自害、又は降伏という選択肢もあったろうが、そのような不甲斐ない道を選ぶような彼ではなかった。
手に持つ刀を鞘に収め、戦場に落ちる一本の長い槍を拾い上げて構え、「うおぉぉ!」と雄叫びをあげると追っていた弓隊の方へ玉砕覚悟で突撃する!
否、「玉砕覚悟」という言葉は彼に失礼であり不適切だったかも知れない。
韋駄地源蔵は類い稀な武力の持ち主であると同時に頭の切れる男でもあった。
彼が得意とする刀を収め槍を拾い、何処へでも突撃できる状況から敢えて弓隊を選んだのには合理的な根拠が有るからに他ならない。
槍は刀の倍以上に広範囲を攻撃できるし、弓隊は誘導のために全力で走り疲れている上、刀での近接戦は不慣れな筈である。
それに全方位を敵に囲まれた場合、最悪なのは脚を止め、隙だらけの背後を狙われ袋叩きにされる確率が高い。
仙花と蓮左衛門が芥藻屑に囲まれたのにも関わらず、その場で応戦出来たのは互いの背後を守れたからであった。
韋駄地源蔵の背後を守ってくれる者など一人もおらず完全に孤立した状況。
ならば包囲網の一角を崩し、そこから他の部隊を崩壊させてしまおうと考えた訳である。
刀を構える弓隊に槍の届く範囲まで近づいた彼は、数人の頭を狙い槍を横へ力任せに薙ぎ払う!
その威力たるや凄まじく、最初に槍の餌食になった者は一瞬で頭を砕かれ絶命し、勢いそのまま槍は立て続けに他の三人の命も奪った。
無論、彼が頭を狙ったのは一撃で敵を仕留めることが可能であるということもあったが、槍の勢いを殺したくないというのが真の理由である。
いっときでも攻撃の手を休めてしまえば、人数にものをいわせて攻め入られ、瞬く間に追い詰められて潰されてしまうであろう。
が、そんなことは百も承知だった韋駄地源蔵は無論、攻撃の手を休めることなく「ブンブン!」と槍を回転させ次々に弓隊の兵の頭を粉砕していく!
彼は体格にも恵まれ、十八という若さながら成人した男性の何倍も腕が太く、全身筋肉隆々といった身体つきをしていた。
その身体から繰り出される槍の一撃はとてつもなく早く重い。弓隊のほとんどの者が一切の抵抗もできずに参殺され、あれよあれよという間に全滅してしまう。
無惨に散った弓隊を目の当たりにした他の兵達は少しばかりたじろぐも、これくらいは想定内だと言わんばかりに「おお!殺せ殺せ!」と吠えながら一斉に襲いかかった!
しかし、彼はこの如何ともし難いはずの土壇場で不敵に笑う。
自害、又は降伏という選択肢もあったろうが、そのような不甲斐ない道を選ぶような彼ではなかった。
手に持つ刀を鞘に収め、戦場に落ちる一本の長い槍を拾い上げて構え、「うおぉぉ!」と雄叫びをあげると追っていた弓隊の方へ玉砕覚悟で突撃する!
否、「玉砕覚悟」という言葉は彼に失礼であり不適切だったかも知れない。
韋駄地源蔵は類い稀な武力の持ち主であると同時に頭の切れる男でもあった。
彼が得意とする刀を収め槍を拾い、何処へでも突撃できる状況から敢えて弓隊を選んだのには合理的な根拠が有るからに他ならない。
槍は刀の倍以上に広範囲を攻撃できるし、弓隊は誘導のために全力で走り疲れている上、刀での近接戦は不慣れな筈である。
それに全方位を敵に囲まれた場合、最悪なのは脚を止め、隙だらけの背後を狙われ袋叩きにされる確率が高い。
仙花と蓮左衛門が芥藻屑に囲まれたのにも関わらず、その場で応戦出来たのは互いの背後を守れたからであった。
韋駄地源蔵の背後を守ってくれる者など一人もおらず完全に孤立した状況。
ならば包囲網の一角を崩し、そこから他の部隊を崩壊させてしまおうと考えた訳である。
刀を構える弓隊に槍の届く範囲まで近づいた彼は、数人の頭を狙い槍を横へ力任せに薙ぎ払う!
その威力たるや凄まじく、最初に槍の餌食になった者は一瞬で頭を砕かれ絶命し、勢いそのまま槍は立て続けに他の三人の命も奪った。
無論、彼が頭を狙ったのは一撃で敵を仕留めることが可能であるということもあったが、槍の勢いを殺したくないというのが真の理由である。
いっときでも攻撃の手を休めてしまえば、人数にものをいわせて攻め入られ、瞬く間に追い詰められて潰されてしまうであろう。
が、そんなことは百も承知だった韋駄地源蔵は無論、攻撃の手を休めることなく「ブンブン!」と槍を回転させ次々に弓隊の兵の頭を粉砕していく!
彼は体格にも恵まれ、十八という若さながら成人した男性の何倍も腕が太く、全身筋肉隆々といった身体つきをしていた。
その身体から繰り出される槍の一撃はとてつもなく早く重い。弓隊のほとんどの者が一切の抵抗もできずに参殺され、あれよあれよという間に全滅してしまう。
無惨に散った弓隊を目の当たりにした他の兵達は少しばかりたじろぐも、これくらいは想定内だと言わんばかりに「おお!殺せ殺せ!」と吠えながら一斉に襲いかかった!
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