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第3話 芥藻屑との戦 ノ72
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彼からの答えを聞き、何故だか得心のいった顔をする仙花。
「うむ、やはりそうであったか...因みに、お主の言う「鬼」とは恐らく想像上のものというわけでもあるまい。俄に信じ難いが実際のところ、妖怪や怪異の類たる本物の鬼が幼き頃より身体の中に住み着いておるのだろうな...」
仙花は頭に浮かぶ言葉を淡々と喋りながらも、己がなぜ此処まで韋駄地のことを分かるのか不思議に感じていた。
しかし、語る本人が驚いているというのに、分析された方の韋駄地は大して驚く様子もない。
「くくく、お前、俺のことを言い当てておきながら自分自身については良く分かってないらしいな。後ろの二人はそうでもないらしいが...」
韋駄地の視線の先は仙花の背後を向いている。彼女がサッと振り返ると、いつの間にか蓮左衛門と雪舟丸の二人が屋根上まで登って来ていた。
「お主ら...」
「ハァハァ、な、なんとか間に合ったようでござるな。仙花様、助太刀致します!」
蓮左衛門の鼻息と息切れが激しい。彼は仙花に大事があってはならぬと必死に急ぎ登ってきたのであろう。
「いいや。折角だが助太刀は要らぬ。それよりもう少し韋駄地の話しを訊きたい。暫く口を出すでないぞ」
「ぇえっ!?」
助けに参上したというのに冷たくあしらわれた蓮左衛門がガックリと肩を落とす。
その横に立つ雪舟丸が今度は拙者の番と手を挙げてもの申す。
「仙花様!助太刀無用であるなら拙者はそろそろ睡眠に入らせていただいても?」
常人ならば、「こんなところでしょうもないことを」というような嘆願ではあったけれど、雪舟丸にとっての睡眠とは生きていく上で欠かせないのは勿論、他にも大きな理由があったのだがそれはまたの機会にしておこう。
兎にも角にも、彼は久々に大暴れした反動で相当な睡魔に襲われているらしい。が。
「助太刀無用だがそれは絶対にならぬ!最初に言った通り事が済むまでは眠る事を禁じる!良いな!」
「えっ!?あ、はぁ、かしこまりぃ...」
まさかの「起きて黙って見ておれ」的な言葉に、雪舟丸は不貞腐れた顔を隠そうともせず、また不貞腐れた口調でそうボヤいたのだった。
画して助太刀に駆けつけた二人を残念がらせた仙花は、二人の醸し出す雨雲のようにどんよりした空気と、どれほどガッカリさせたかなど全く気にも留めず、韋駄地の方へ向き直し大いなる興味をもって問いかける。
「お主、後ろのこの二人について知っておることがあるなら教えてくれぬか?」
「うむ、やはりそうであったか...因みに、お主の言う「鬼」とは恐らく想像上のものというわけでもあるまい。俄に信じ難いが実際のところ、妖怪や怪異の類たる本物の鬼が幼き頃より身体の中に住み着いておるのだろうな...」
仙花は頭に浮かぶ言葉を淡々と喋りながらも、己がなぜ此処まで韋駄地のことを分かるのか不思議に感じていた。
しかし、語る本人が驚いているというのに、分析された方の韋駄地は大して驚く様子もない。
「くくく、お前、俺のことを言い当てておきながら自分自身については良く分かってないらしいな。後ろの二人はそうでもないらしいが...」
韋駄地の視線の先は仙花の背後を向いている。彼女がサッと振り返ると、いつの間にか蓮左衛門と雪舟丸の二人が屋根上まで登って来ていた。
「お主ら...」
「ハァハァ、な、なんとか間に合ったようでござるな。仙花様、助太刀致します!」
蓮左衛門の鼻息と息切れが激しい。彼は仙花に大事があってはならぬと必死に急ぎ登ってきたのであろう。
「いいや。折角だが助太刀は要らぬ。それよりもう少し韋駄地の話しを訊きたい。暫く口を出すでないぞ」
「ぇえっ!?」
助けに参上したというのに冷たくあしらわれた蓮左衛門がガックリと肩を落とす。
その横に立つ雪舟丸が今度は拙者の番と手を挙げてもの申す。
「仙花様!助太刀無用であるなら拙者はそろそろ睡眠に入らせていただいても?」
常人ならば、「こんなところでしょうもないことを」というような嘆願ではあったけれど、雪舟丸にとっての睡眠とは生きていく上で欠かせないのは勿論、他にも大きな理由があったのだがそれはまたの機会にしておこう。
兎にも角にも、彼は久々に大暴れした反動で相当な睡魔に襲われているらしい。が。
「助太刀無用だがそれは絶対にならぬ!最初に言った通り事が済むまでは眠る事を禁じる!良いな!」
「えっ!?あ、はぁ、かしこまりぃ...」
まさかの「起きて黙って見ておれ」的な言葉に、雪舟丸は不貞腐れた顔を隠そうともせず、また不貞腐れた口調でそうボヤいたのだった。
画して助太刀に駆けつけた二人を残念がらせた仙花は、二人の醸し出す雨雲のようにどんよりした空気と、どれほどガッカリさせたかなど全く気にも留めず、韋駄地の方へ向き直し大いなる興味をもって問いかける。
「お主、後ろのこの二人について知っておることがあるなら教えてくれぬか?」
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