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第3話 芥藻屑との戦 ノ73
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「せ、仙花様!?」
仙花の突拍子もない言動に何故か冷や汗を掻いて狼狽える蓮左衛門。
普通ならば今日会ったばかりの敵にするような問いかけでは無いのだが、彼女は家臣達に対してむず痒さを覚えるような違和感をずっと感じており、韋駄地から己の知らぬ情報を引き出そうとしているのである。
「...やはり、未だ覚醒には至っておらぬか...徳川光圀の娘とやら、どうやら貴様は仙人になりきれぬ子供のようだ。もし貴様が仙人になれた暁にはその二人の正体も容易く分かろうよ」
「...いやいやいや面倒臭い奴よのう。そんなまどろっこしいことをするよりお主に訊いた方が早いだろうと思って訊いておるのだ。早よう答えい!」
「断固として答えぬっ!!!」
「なにーーーっ!!??」
教えてもらう立場の彼女の横柄さに苛立つ韋駄地が「カッ!」と吠え、仙花が納得いかぬとばかりに叫んだ。
今は「芥藻屑との戦」の終焉を語るべき場面であり、最後の砦となる鬼武者韋駄地源蔵との緊迫した一騎打ちの最中ではなかったか?
もはや完全に空気を読めない子と化してしまった仙花が腕組みして言い放つ!
「お主が教えぬなら本人らに訊くまでよ。儂の気持ちがスッキリするまでお主との一騎打ちはお預けだ。良いな!!」
「...途方も無く滅茶苦茶な娘だ。良いだろう、少しだけ待ってやる。さっさと話しを済ませろ」
何処からともなく「いや!待つんかーーーい!」と聴こえてきそうな展開になってしまった。
韋駄地が刀を納めその場にあぐらをかいて座り込み、「空気を読めない子」が蓮左衛門と雪舟丸の方へ向き直す。
「儂はのう...其方らと初めて会った時から何か心がゾワゾワして落ち着かず、腑に落ちないものを感じておったのだ。とは言え、じっ様が並々ならぬ労を要し、其方らを集めてくれたのは知っておった故訊けなかったが良い機会だ。単刀直入に訊く、其方らはいったい何者ぞ?」
凄みを効かす彼女を見てたじろぐ蓮左衛門と、目を閉じ黙って腕組みしながら立ち尽くす雪舟丸。
「ど、どうする雪舟丸殿。仙花様に話すべきでござろうか?」
「...仙花様は我々の秘密にお気付きのようだ。気掛かりを残したままではこれからの旅路に響くやも知れぬ。此処は話した方が賢明であろうな」
雪舟丸の言葉に蓮左衛門がコクリと頷き仙花を真っ直ぐ見つめる。
「ならば簡潔に説明致しましょう!拙者に雪舟丸殿、それにお銀と九兵衛の四人は皆、特別な怪異を身に宿しているのでござる!」
仙花の突拍子もない言動に何故か冷や汗を掻いて狼狽える蓮左衛門。
普通ならば今日会ったばかりの敵にするような問いかけでは無いのだが、彼女は家臣達に対してむず痒さを覚えるような違和感をずっと感じており、韋駄地から己の知らぬ情報を引き出そうとしているのである。
「...やはり、未だ覚醒には至っておらぬか...徳川光圀の娘とやら、どうやら貴様は仙人になりきれぬ子供のようだ。もし貴様が仙人になれた暁にはその二人の正体も容易く分かろうよ」
「...いやいやいや面倒臭い奴よのう。そんなまどろっこしいことをするよりお主に訊いた方が早いだろうと思って訊いておるのだ。早よう答えい!」
「断固として答えぬっ!!!」
「なにーーーっ!!??」
教えてもらう立場の彼女の横柄さに苛立つ韋駄地が「カッ!」と吠え、仙花が納得いかぬとばかりに叫んだ。
今は「芥藻屑との戦」の終焉を語るべき場面であり、最後の砦となる鬼武者韋駄地源蔵との緊迫した一騎打ちの最中ではなかったか?
もはや完全に空気を読めない子と化してしまった仙花が腕組みして言い放つ!
「お主が教えぬなら本人らに訊くまでよ。儂の気持ちがスッキリするまでお主との一騎打ちはお預けだ。良いな!!」
「...途方も無く滅茶苦茶な娘だ。良いだろう、少しだけ待ってやる。さっさと話しを済ませろ」
何処からともなく「いや!待つんかーーーい!」と聴こえてきそうな展開になってしまった。
韋駄地が刀を納めその場にあぐらをかいて座り込み、「空気を読めない子」が蓮左衛門と雪舟丸の方へ向き直す。
「儂はのう...其方らと初めて会った時から何か心がゾワゾワして落ち着かず、腑に落ちないものを感じておったのだ。とは言え、じっ様が並々ならぬ労を要し、其方らを集めてくれたのは知っておった故訊けなかったが良い機会だ。単刀直入に訊く、其方らはいったい何者ぞ?」
凄みを効かす彼女を見てたじろぐ蓮左衛門と、目を閉じ黙って腕組みしながら立ち尽くす雪舟丸。
「ど、どうする雪舟丸殿。仙花様に話すべきでござろうか?」
「...仙花様は我々の秘密にお気付きのようだ。気掛かりを残したままではこれからの旅路に響くやも知れぬ。此処は話した方が賢明であろうな」
雪舟丸の言葉に蓮左衛門がコクリと頷き仙花を真っ直ぐ見つめる。
「ならば簡潔に説明致しましょう!拙者に雪舟丸殿、それにお銀と九兵衛の四人は皆、特別な怪異を身に宿しているのでござる!」
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