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母は強し?
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次の日の朝、キッチンで僕が食パンを食べ、タマとムギがキャットフードを食べているところへ、母が病院から帰って来た。
母がキッチンまで入って来て僕たちに気付く。
「良かった、ちゃんと朝ご飯食べてたのね」
どうやら僕たちの朝ご飯を心配していたようだ。
「母さんは病院に居なくて良かったの?」
「父さんがもう心配は要らないから家に帰って良いって言うものだから帰って来たの...よ!?」
「そうだった...ん!?」
母が何かを見て固まっている。
母の視線の先には人間モードのタマとムギが例の格好で立っていたのだ。
「母さんお帰りーーー!」
「母さん、お帰りなさい」
「た、ただいま...」
母さんはタマとムギと挨拶を交わしたものの、頭の整理が追いつかずまだ固まっている。
仕方がないので僕があいだに入って説明する。
「もう驚いてるから驚かないでと言うのは無理があるけれど、この二人はうちのタマとムギだよ母さん」
「タマとムギ?」
母の反応は僕が昨日体験済みなので良く分かる。
「ボクがタマだよー!」
「わたしがムギ...」
金縛りにかかったかのように固まっていた母の顔が徐々に緩む。
「あなたがタマで、あなたがムギ?まあ!なんてかわいいの~!」
そう言って二人に飛びつくように近づき熱いハグをした。
超能力者の息子を持つ母にはこのくらいのサプライズは何でも無かったようである。
「二人ともついてらっしゃい。貴方たちに合う服を探すわよ」
母は二人を連れて2階の物置部屋へ行った。
僕は3人が服を探している間に朝食を済ませ、片付けまでして2階の自分の部屋へ戻りマンガを読み始めた。
「バーン!」
タマが昨日と同じく派手にドアを開けて入って来る。
今度ドアを開ける時のマナーを教えよう。
「見て天馬~!母さんの超お古だー!似合うか?」
「ああ、似合ってるよ。良かったなタマ」
僕としてはどんな服でも良いから着衣姿が有り難かった。
予想通りムギも後からやって来た。
タマと違い控えめなムギは心配そうな顔で訊く。
「どうかな?わたしに似合ってるかな~?」
僕はその姿を見て正直な感想を述べた。
「ムギは何着ても似合うと思うけど、その服は特に似合ってるよ」
ムギは少し顔を赤らめ照れ臭そうにしていた。
そこへ母さんがひょっこり顔を出して言う。
「今から娘たちと一緒に新しい服や下着を買って来るわね」
「!?ちょっと待って母さん!尻尾は服で隠れてるけど耳を何とかしないと!」
やり取りを見ていたタマが言う。
「天馬~それは大丈夫!ちょっと見てて」
タマが自分の頭を指差し跳び出ている耳を「ヒョイ!」っと見えなくした。
「な!これなら安心だろ!」
「何だそんな事も出来るなら余計な心配だったな」
こうして母とタマとムギは買い物に出掛けて行ったのだった。
母がキッチンまで入って来て僕たちに気付く。
「良かった、ちゃんと朝ご飯食べてたのね」
どうやら僕たちの朝ご飯を心配していたようだ。
「母さんは病院に居なくて良かったの?」
「父さんがもう心配は要らないから家に帰って良いって言うものだから帰って来たの...よ!?」
「そうだった...ん!?」
母が何かを見て固まっている。
母の視線の先には人間モードのタマとムギが例の格好で立っていたのだ。
「母さんお帰りーーー!」
「母さん、お帰りなさい」
「た、ただいま...」
母さんはタマとムギと挨拶を交わしたものの、頭の整理が追いつかずまだ固まっている。
仕方がないので僕があいだに入って説明する。
「もう驚いてるから驚かないでと言うのは無理があるけれど、この二人はうちのタマとムギだよ母さん」
「タマとムギ?」
母の反応は僕が昨日体験済みなので良く分かる。
「ボクがタマだよー!」
「わたしがムギ...」
金縛りにかかったかのように固まっていた母の顔が徐々に緩む。
「あなたがタマで、あなたがムギ?まあ!なんてかわいいの~!」
そう言って二人に飛びつくように近づき熱いハグをした。
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「二人ともついてらっしゃい。貴方たちに合う服を探すわよ」
母は二人を連れて2階の物置部屋へ行った。
僕は3人が服を探している間に朝食を済ませ、片付けまでして2階の自分の部屋へ戻りマンガを読み始めた。
「バーン!」
タマが昨日と同じく派手にドアを開けて入って来る。
今度ドアを開ける時のマナーを教えよう。
「見て天馬~!母さんの超お古だー!似合うか?」
「ああ、似合ってるよ。良かったなタマ」
僕としてはどんな服でも良いから着衣姿が有り難かった。
予想通りムギも後からやって来た。
タマと違い控えめなムギは心配そうな顔で訊く。
「どうかな?わたしに似合ってるかな~?」
僕はその姿を見て正直な感想を述べた。
「ムギは何着ても似合うと思うけど、その服は特に似合ってるよ」
ムギは少し顔を赤らめ照れ臭そうにしていた。
そこへ母さんがひょっこり顔を出して言う。
「今から娘たちと一緒に新しい服や下着を買って来るわね」
「!?ちょっと待って母さん!尻尾は服で隠れてるけど耳を何とかしないと!」
やり取りを見ていたタマが言う。
「天馬~それは大丈夫!ちょっと見てて」
タマが自分の頭を指差し跳び出ている耳を「ヒョイ!」っと見えなくした。
「な!これなら安心だろ!」
「何だそんな事も出来るなら余計な心配だったな」
こうして母とタマとムギは買い物に出掛けて行ったのだった。
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