転んだら異世界統一の刑だった!〜元暗殺者の国盗り物語〜 第一部

流川おるたな

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ハンゾウへの挑戦状

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 俺とシャーリはみんなに見送られ、翌日の朝から忍者の町白露を出発した。

 目指すは忍びの国絶影(ぜつえい)の城下町青玉(せいぎょく)。
 と言っても魔法の絨毯で一っ飛びで昼過ぎには到着。

 城下町青玉は規模で言えば白露の4倍ほどの広さがあった。様々な種類の建造物が建ち並び、道も舗装されていて壮観な町並みをしていた。

「忍びの国は一番小さい国って訊いてたけど、この町だけ見ればそうは思えないな」

 そんな感想を言うとシャーリが話す。

「でもそれ間違ってないよ。この世界に13ある国の中で忍びの国の領土が一番狭いし、城下町に関してはハンゾウが他の町に比べて異常なほど力を入れてるらしいからねぇ」

 シャーリはずっと森の中で暮らしていた割に驚くほど世界の事を知っていて見識もある。

「シャーリ、取り敢えず腹ごしらえしてから絶影城に乗り込もう」

「それ賛成!腹が減っては戦もできないらしいからね!」

 暫く歩くと飲食店がちらほら見え出し、シャーリが食べてみたいと言うのでそば屋に入った。

 メニューを見ると前世にあったそば屋のメニューのまんまと言える内容。

 スタンダードにかけそばを2つ注文し、程なく若い女性の店員さんが運んでテーブルに置いた。
 
 腹が減っている俺とシャーリは夢中になって食べた。

「初めて食べたけどそばって美味しんだね~!」

「ん、期待してた以上にこの世界のそばは美味い!」

 などと普通にそばを食べた。

 訳ではなく、しっかり女性店員からハンゾウについての情報も仕入れてある。

 ハンゾウはこの城下町ではかなり崇拝されているらしく、ハンゾウ陛下と呼ばれていた。

 外出する事は少なく、ほとんど絶影城の中に引きこもり、何をしているのかは謎のようである。

 結論を言うと謎だらけの人物のようだ。

 そばを堪能したあと絶影城に向かい今は門前に居る。

 門は全開となっていたが両端に人が立っていて、頭を下げて普通に通ろうとして呼び止められた。

「お前達、この城に何用で来たんだ?」

 ここはストレートに言うべきか?それとももっともらしい嘘を吐くか?

 俺はストレートに言うことを選択した。

「ハンゾウ陛下に挑戦状を叩きつけに来ました」

 声を掛掛けた男が絶句する。

 代わりにもう一人の男に尋ねられた。

「お前が陛下に決闘を申し込むとでも言うのか?」

「そうですよ。もう通っても良いですか?それか、ハンゾウ陛下に取り次いでもらえると助かりますけど」

 絶句していた男が回復して言う。

「少しの間そこで待っておけ」

 そう言って門の中へ入って居なくなる。

 暫く待ちぼうけをする羽目になったが、さっきの男が一人の老人を連れてやって来た。
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