転んだら異世界統一の刑だった!〜元暗殺者の国盗り物語〜 第一部

流川おるたな

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闇属性の忍術

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 俺はなんとか回避しながらも、忍術を放つためのチャクラを練る。
 そして連続攻撃の微かな隙を見つけ忍術を放った!

「雷遁!大蛇雷の術!」

 師匠に放った時は2本の雷の鞭だったが今はチャクラ全開モード!

 8本の雷の鞭を生み出し反撃に転じる!

「ヴァシュン!」

 雷の鞭をまともに受けた竜の首は一瞬で掻き消えた!

「よし!いける!」

 他の竜の首も雷の鞭で次々と掻き消し、遂には全ての竜の首を消滅させそのままハンゾウの攻撃にスライドする。

 形勢逆転!
 今度は奴が防戦一方になる番だ。

 チャクラ全開で繰り出す鞭の威力とスピードは通常時のソレと比較にならない。

「ヴァリィ!」

「ぬぅおっ!」 

 回避していたサイゾウに鞭がヒット!

 強烈な一撃で動きが鈍くなり、そこから数発の攻撃を当ててダメージを与え行く!

「このまま押し切る!一気に決着だ!」

 俺は本気でそう思っていたのだが...

「余り調子に乗るなよ小僧!」

 相当なダメージを受けた奴の戦意は衰えていなかった!?

「闇遁(あんとん)!闇波動(やみはどう)の術!」

「闇遁!?」

 サイゾウが雷の鞭に向け手をかざす。
 その手から紫色のチャクラが、水面に水滴が落ちた時の波紋のように広がって行き、波紋に触れた雷の鞭が掻き消されてしまった。

  俺は短い時間ではあるが茫然としてしまう。

「クックッ、闇属性の忍術など初めて見ただのろう?」

 師匠から学んだ忍術は風、火、土、雷、水の5種のみ、他の属性忍術については全く訊いた事も無かった。

「それがあなたの特殊能力という訳ですか?」

 俺にしてみればそう考えるのが妥当である。

「…正解だ。そうこの闇のチャクラこそが転生時に得たオレの特殊能力だ。それを貴様が知ったとしても何も変わらんがな」

 確かにハンゾウの特殊能力を知っても状況が変わることはないだろう。

「そろそろ終焉だ。だが、殺す前に教えてやる。オレにかつて挑んで来た者は多くいたが、この闇忍術を使ったのは貴様の他にはサルトビだけだ」

 兄弟弟子のサルトビさん強かったんだな…生きていれば会ってみたい。

「最後に教えてください。サルトビさんはあなたとの決闘のあとどうなったんですか?」

「…さあな。あいつは決闘の場から逃げ出した男だ。その後は知らん。貴様も逃げ出していいんだぞ。クックッ」

 決闘から逃げるのは確かに恥だが、生きるという意味ではサルトビさんの判断は間違っていない。

 だが俺は…
「俺は逃げたりしませんよ。あなたに絶対勝ちます」

 と言っても俺にはそれほど余裕が無かった。

 チャクラ全開で大蛇雷の術を長時間使用した為、チャクラの残量が僅かだったのである。
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