転んだら異世界統一の刑だった!〜元暗殺者の国盗り物語〜 第一部

流川おるたな

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赤兎の町のホウハク

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「あ、分かっちゃいました?」

 俺がポリポリ頭を掻きながら言うと。

「ハンゾウとムラクモが姿を消し、内政で困った頃に私を訪ねて来るものと予測してました」

 自信を持った口調のジョショだった。

「それで俺達の力になってもらえますか?」

 ジョショが微笑を浮かべる。

「もちろん喜んで力になりますとも。但し条件が有ります」

「条件、ですか?」

 真顔になったジョショが話す。

「少し説明しましょう。私が数年前に城を出たのは、ハンゾウとムラクモの内政の方針が気に食わないという理由が有ったからなのです」

「内政のどのようなところが?」

「ご存知かと思いますがバランスの悪さに有ります。この城下町青玉にばかり力を入れ、他の町を蔑ろにしてしまい悪評が増加する一方でした」

「それは何となく分かるような気がします」

「必ずやこの国を豊かにしてご覧にいれます。ですから内政に関してはある程度私の好きにさせて頂きたい。それが条件です」

 俺はこの国の統治者であれば別に問題は無い。

「分かりました。但し、最終決定権は俺にあるという事だけは譲れません。それで良いですか?」

「結構でございます。それではこれよりこのジョショはあなたの配下となりましょう」

 深々と頭を下げられた。

「こちらこそ、よろしくお願いします!」

 俺も同じように下げたのだが...

「早速ですがレオン様に一つ助言をさせて頂きます。配下の者には統治者としてそれなりの接し方が必要、言葉使いもそれなりに変えた方が良いかと存じます」
「わ、分かった。今後はそうしよう」

 素を出せば良いだけだかな。

 ジョショは城に来てからというものバリバリと働き、予算と組織の再編など多くの仕事をこなし、俺とシャーリが何もせずとも国は潤滑に回るようになった。

 2週間ほどが経過してジョショの仕事が落ち着いた頃、異世界統一について相談する事にした。

「俺はいずれこの世界を統一しようと考えているのだが、今後どう動けば良いだろうか?」

 ジョショが難しい顔をして答える。

「それは大儀な事でございますね。しかし私は内政を得意とする者です。軍略は苦手ではございませんが得意ではありません」

「それで良い。俺はジョショの意見が聞きたいだけだ」

 ジョショが暫く考えて口を開く。

「私の知人に軍略において天才的な者がおります。その者を軍師として登用してみては如何でしょう?」

「名前と居場所を教えてくれないか?」

「名はホウハク。忍びの国の赤兎(せきと)の町に居るはずです」
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