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ジョショという男
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一国一城の主となり国政の把握と整理で大忙しの状況が続き、既に一週間が経過しようとしていた。
俺としてはハンゾウやムラクモを当てにしていたのだが…
ハンゾウは「敗者は去るのみ」とか言って国を出て行き。
ムラクモは「隠居する丁度良い機会じゃ」などと言って行方知れずとなり、すっかり当てが外れてしまい今の状況がある訳だ。
シャーリの提案で城下町に人材募集をかけると大勢の応募者が城に集まった。
いわゆる公務員はこの世界でも人気の職種らしい。
シャーリと二人で全員を面接して何人かを登用した。
そのお陰で仕事は随分と楽になったのだが、次の段階に進むために国を任せられる人材が欲しかった。
次の段階というのはもちろん二つ目の国盗りの話である。
あと4年と8ヶ月ほどで残り12カ国を統治下に置かなければならない。一国の国政に時間を割くわけにはいかなかった。
そんな折、城で働く一人の書記官から打って付けの人物が城下町に居る事を聞いた。
何年か前まではこの城でムラクモに次ぐ地位にあり、国政に秀でた人物で城の誰しもが一目置いていたという。
俺とシャーリは早速その人物に会いに行く事にした。
魔法の絨毯に乗りシャーリが俺に訊く。
「ねぇねぇその人の名前は?」
「ジョショって名だよ。書記官が言うには優秀だけど気難しいところもあるらしい」
「ふ~ん、気難しい人は苦手だから交渉はレオンに任せま~す」
「書記官に聞いただけだから実際に会ってみないと何とも言えないんだけどね」
などと会話をしている間に目的のジョショの家に着いた。
家の敷地は広く、和風で大きな庭があり家自体も立派な造りをしている。
玄関に入ろうとすると後ろから声を掛けられた。
「そこの人、この家の者に用があるのですか?」
振り向くと陰陽師のイメージの強い狩衣(かりぎぬ)をまとった目の細い男が立っていた。
「あの、俺は最近この国の統治者になったレオンでこっちが賢者のシャーリです。この家に住んでいるジョショって人に会いに来たんですけどもしかして…」
「察しの通りジョショは私ですよ。あのハンゾウに決闘で勝利し、新しい統治者であるレオン様の名は私の耳にも入ってましたが、まさかこんなに若いとは」
ジョショはそう言いつつも表情は全く変わらない。
「それでどのようなご用件でこちらに?」
「実は、一度城の職務を退いたあなたに折り入ってお願いがあって来たんです」
「それは恐らく、私に城に戻って来ないかというお話しですね?」
この男はかなりの切れ者だと俺は感じていた。
俺としてはハンゾウやムラクモを当てにしていたのだが…
ハンゾウは「敗者は去るのみ」とか言って国を出て行き。
ムラクモは「隠居する丁度良い機会じゃ」などと言って行方知れずとなり、すっかり当てが外れてしまい今の状況がある訳だ。
シャーリの提案で城下町に人材募集をかけると大勢の応募者が城に集まった。
いわゆる公務員はこの世界でも人気の職種らしい。
シャーリと二人で全員を面接して何人かを登用した。
そのお陰で仕事は随分と楽になったのだが、次の段階に進むために国を任せられる人材が欲しかった。
次の段階というのはもちろん二つ目の国盗りの話である。
あと4年と8ヶ月ほどで残り12カ国を統治下に置かなければならない。一国の国政に時間を割くわけにはいかなかった。
そんな折、城で働く一人の書記官から打って付けの人物が城下町に居る事を聞いた。
何年か前まではこの城でムラクモに次ぐ地位にあり、国政に秀でた人物で城の誰しもが一目置いていたという。
俺とシャーリは早速その人物に会いに行く事にした。
魔法の絨毯に乗りシャーリが俺に訊く。
「ねぇねぇその人の名前は?」
「ジョショって名だよ。書記官が言うには優秀だけど気難しいところもあるらしい」
「ふ~ん、気難しい人は苦手だから交渉はレオンに任せま~す」
「書記官に聞いただけだから実際に会ってみないと何とも言えないんだけどね」
などと会話をしている間に目的のジョショの家に着いた。
家の敷地は広く、和風で大きな庭があり家自体も立派な造りをしている。
玄関に入ろうとすると後ろから声を掛けられた。
「そこの人、この家の者に用があるのですか?」
振り向くと陰陽師のイメージの強い狩衣(かりぎぬ)をまとった目の細い男が立っていた。
「あの、俺は最近この国の統治者になったレオンでこっちが賢者のシャーリです。この家に住んでいるジョショって人に会いに来たんですけどもしかして…」
「察しの通りジョショは私ですよ。あのハンゾウに決闘で勝利し、新しい統治者であるレオン様の名は私の耳にも入ってましたが、まさかこんなに若いとは」
ジョショはそう言いつつも表情は全く変わらない。
「それでどのようなご用件でこちらに?」
「実は、一度城の職務を退いたあなたに折り入ってお願いがあって来たんです」
「それは恐らく、私に城に戻って来ないかというお話しですね?」
この男はかなりの切れ者だと俺は感じていた。
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