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序章
13話目 首チョンパ
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「ふぅ、危ないところでしたね...」
「ハァハァ、あいつら、一体何者だったのかな...国家機関っぽくは無かったけど...」
「ど、どうでしょうね...私には皆目検討もつきませんが...」
「...冬春が帰って来たら調べさせて絶対リベンジしてやる...」
「ん!?」「っ!?」
二人が息を切らせながら会話をしていると、何者かが近づいてくる気配を同時に察知して素早く視線をおくる。
「誰だ!?」
「ほわっ!?」
環奈は直視したまま気配の正体を探ろうとしたが、黒川の方は咄嗟に視線を外さずにはいられなかった。
視線の先に居たのはあろうことか下着一枚身につけていない素っ裸の若く美しい少女だったからである。
見知らぬ少女が素っ裸で現れたことに驚いた環奈であったけれど、右手に斧を持っていることに気付き、続けて口を開こうとする。が、それより先に少女が喋り出す。
「わたしはプロメテウスです。お二人とも驚きでしょうがことは急ぎます。直ちに要様のご遺体をそこの台へ置いてください」
「「プッ!?プロメ~ッ!!??」」
二人が再び驚くも間髪入れずにプロメテウスが急かす。
「黒川様!早く!」
「はっ!?はい!」
プロメテウスと名乗った少女の口調に怒気を感じ取った黒川が反射的に動き、桐生要の身体を台の上にそっと置いた。
「黒川様、要様の首が飛ばないよう頭を抑えてください」
「えっ!?あぁは、い」
黒川が少女の口から出た言葉を理解できないまま桐生要の頭を両手で抑えた、直後。
プロメテウスが手にした斧を自分の頭より高い位置まで掲げたかと思うと。
「ザンッ!!!」
「「!!!???」」
無言で桐生要を「首チョンパ」してしまったのである!あまりの驚きに二人とも大きく口を開けたまま一瞬固まってしまった。
「なっ!?何してやがるプロメーーーーーーッ?!!!!」
「死んでいるとはいえこれは流石に惨すぎですぞーーーーーー?!!!!」
黒川と環奈に大声で責め立てられたプロメテウスだったが、小鳥のさえずりでも聴いているかの如く動じず無情状のまま環奈に向かって
「黙れ...失礼、環奈様。何も言わず直ちにそこの液体が入っている保存機体の蓋を開けてくださいませ」
殺し屋のプロとして十分な胆力を身につけているはずの環奈が一瞬たじろいだ。
プロメテウスの姿は、美しく長い金髪に美白といって良いほどの白い肌、目は違国の人間のように透き通ったコバルトブルー色をしていた。
なぜか今のプロメテウスの目と言葉には静かだが迫力があり、言うことに対して誰しもが素直に従わずにはいられない力があるように感じられた...
「ハァハァ、あいつら、一体何者だったのかな...国家機関っぽくは無かったけど...」
「ど、どうでしょうね...私には皆目検討もつきませんが...」
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「誰だ!?」
「ほわっ!?」
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「わたしはプロメテウスです。お二人とも驚きでしょうがことは急ぎます。直ちに要様のご遺体をそこの台へ置いてください」
「「プッ!?プロメ~ッ!!??」」
二人が再び驚くも間髪入れずにプロメテウスが急かす。
「黒川様!早く!」
「はっ!?はい!」
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「黒川様、要様の首が飛ばないよう頭を抑えてください」
「えっ!?あぁは、い」
黒川が少女の口から出た言葉を理解できないまま桐生要の頭を両手で抑えた、直後。
プロメテウスが手にした斧を自分の頭より高い位置まで掲げたかと思うと。
「ザンッ!!!」
「「!!!???」」
無言で桐生要を「首チョンパ」してしまったのである!あまりの驚きに二人とも大きく口を開けたまま一瞬固まってしまった。
「なっ!?何してやがるプロメーーーーーーッ?!!!!」
「死んでいるとはいえこれは流石に惨すぎですぞーーーーーー?!!!!」
黒川と環奈に大声で責め立てられたプロメテウスだったが、小鳥のさえずりでも聴いているかの如く動じず無情状のまま環奈に向かって
「黙れ...失礼、環奈様。何も言わず直ちにそこの液体が入っている保存機体の蓋を開けてくださいませ」
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