16 / 93
リベンジ成功!
しおりを挟む
「料理長は鳴釜(なりかま)のナカさんという妖怪なんだ。人間社会の三つ星レストランで腕を磨いて、あんなに美味しい料理を作れるようになったらしいよ」
三つ星レストランの何店かは両親に連れて行ってもらい、食事をしたことがあったのでレベルの高さは知っていた。
「なら、あの味は納得出来ます。ナカさんて凄い妖怪なんですね。でも、三つ星レストラン級の料理をあの価格で味わえるやしあか食堂って、明らかにコスパが良すぎませんか?」
「うん、だから平日の昼時なのに食堂内の人が多かったでしょ。世間では知る人ぞ知る穴場の人気飲食店になってるんだ。動物園の来客数アップにも繋がっているしね」
「凄く分かります!わたしも家が近ければ、動物園に足を運ぶ回数がきっと増えていたと思うので」
わたしはこの時すでに決めていた。出勤した日の昼食は、必ずやしあか食堂で食べようと。
担当の家畜系動物コーナーへ着くと、久慈さんが来ていたお客さんを相手に、慣れた感じで動物の説明などを始めた。
詳しく説明する久慈さんの後ろでわたしは集中して聴きながらメモを取る。
よし!まずは担当の動物たちを良く知って、お客さんに上手く説明できるようににしよう!そう心に誓ったのだった。
そのあとは事務所に戻り、動物の勉強になるからと、やしあか動物園ホームページの編集や資料作成の仕方を教わった。
あっという間に閉園の時間となり、担当動物のところへ行って、この日最後の給餌と健康チェックをする。
「久慈さん、帰る前にさとりの兎のサトリさんに会いたいんですけど良いですか?」
今朝は思い掛けず心を読まれ動揺してしまい、対処出来ずにその場から逃げ出してしまった。今日のうちにサトリさんを克服したいという想いがある。
「...それは構わないけど大丈夫?」
「大丈夫です!じゃあ行きましょう!」
わたしにとってはリベンジ?でもあり、少し気持ちも高ぶって来た。
兎小屋を覗いてサトリさんを探すと、
両手でニンジンを持って食べている姿を見つけた。
「サトリさ~ん、今朝は逃げ出してすみませんでした~」
呼び掛けには反応したけれど、返事は無く、こちらをジッと睨んでいる。恐らく心を読もうといているのだろう。
今朝のようにサッとものを言わないサトリさん。徐々に表情が険しくなって行く。やった!これは成功したかも...
突然ハッとした表情をして、サトリさんがようやく口を開く。
「君の心が読めないんだけど何かしたのかい?」
リベンジ成功!わたしは魔力を使って魔法障壁を作り、サトリさんの能力が届くか否か試していたのだ。
三つ星レストランの何店かは両親に連れて行ってもらい、食事をしたことがあったのでレベルの高さは知っていた。
「なら、あの味は納得出来ます。ナカさんて凄い妖怪なんですね。でも、三つ星レストラン級の料理をあの価格で味わえるやしあか食堂って、明らかにコスパが良すぎませんか?」
「うん、だから平日の昼時なのに食堂内の人が多かったでしょ。世間では知る人ぞ知る穴場の人気飲食店になってるんだ。動物園の来客数アップにも繋がっているしね」
「凄く分かります!わたしも家が近ければ、動物園に足を運ぶ回数がきっと増えていたと思うので」
わたしはこの時すでに決めていた。出勤した日の昼食は、必ずやしあか食堂で食べようと。
担当の家畜系動物コーナーへ着くと、久慈さんが来ていたお客さんを相手に、慣れた感じで動物の説明などを始めた。
詳しく説明する久慈さんの後ろでわたしは集中して聴きながらメモを取る。
よし!まずは担当の動物たちを良く知って、お客さんに上手く説明できるようににしよう!そう心に誓ったのだった。
そのあとは事務所に戻り、動物の勉強になるからと、やしあか動物園ホームページの編集や資料作成の仕方を教わった。
あっという間に閉園の時間となり、担当動物のところへ行って、この日最後の給餌と健康チェックをする。
「久慈さん、帰る前にさとりの兎のサトリさんに会いたいんですけど良いですか?」
今朝は思い掛けず心を読まれ動揺してしまい、対処出来ずにその場から逃げ出してしまった。今日のうちにサトリさんを克服したいという想いがある。
「...それは構わないけど大丈夫?」
「大丈夫です!じゃあ行きましょう!」
わたしにとってはリベンジ?でもあり、少し気持ちも高ぶって来た。
兎小屋を覗いてサトリさんを探すと、
両手でニンジンを持って食べている姿を見つけた。
「サトリさ~ん、今朝は逃げ出してすみませんでした~」
呼び掛けには反応したけれど、返事は無く、こちらをジッと睨んでいる。恐らく心を読もうといているのだろう。
今朝のようにサッとものを言わないサトリさん。徐々に表情が険しくなって行く。やった!これは成功したかも...
突然ハッとした表情をして、サトリさんがようやく口を開く。
「君の心が読めないんだけど何かしたのかい?」
リベンジ成功!わたしは魔力を使って魔法障壁を作り、サトリさんの能力が届くか否か試していたのだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
『専属メイド全員が重すぎる愛で迫ってくる!~大学生の僕、11人?の美女に24時間甘やかされ尽くす生活~』
まさき
青春
僕は、ちょっと普通じゃない日常を送ることになった――それは、専属メイドが全員僕のことを溺愛してくれる暮らしだ。
朝は髪を整えてくれるリナ、朝食で笑顔を見せてくれるミユ、どの瞬間も全力で僕を甘やかす。掃除、料理、悩み相談まで、僕のためだけに動くメイドたち。
「ご主人様の笑顔が見たいんです」
その一言で、僕の毎日はちょっとドキドキ、ちょっと幸せ。
全員が僕を独占したいと競い合う日常の中、僕はどうやってこの溺愛地獄(?)を生き抜けばいいのか――!?
甘々、至れり尽くせりの日常ラブコメ、開幕。
「作品への感想代わりの『いいね❤️』や『エール📣』、心よりお待ちしております。」
「【応援のお願い】『いいね❤️』や『エール📣』をいただけると、作者のモチベーションが爆上がりします!」
「最後までお読みいただきありがとうございます。温かい『いいね❤️』が更新の支えです。」
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる