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人間の姿である理由
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事務所に着いてデスクの椅子に座り、ノートパソコンを立ち上げ、やしあか動物園のホームページにログインする。
久慈さんが昨日の歓迎会の画像を撮っていたらしく、その様子を記事にしてホームページに掲載したいらしい。
「はい、このUSBメモリに画像が入ってるから観てくれるかな」
USBメモリを受け取り早速確認する。
パソコン画面に100以上の画像がずらりと並ぶ。どんだけ撮ったんだ久慈さん...
画像を眺めていてふと思う。
写っているのは妖怪のはずなのだけれど、みんな普通の人間にしか見えない。
そう見えるように化けているのだから当然と言えば当然か...
他の人に聴こえないように、久慈さんの耳元に口を寄せ、声を細めて訊いてみる。
「あの、人間に化けてる妖怪が妖怪の姿をしているところをまだ見たことが無いんですけど、何か理由があるんでしょうか?」
今度は久慈さんがわたしに同じようにして話す。
「それはね。僕も入社した最初のころ疑問に思って園長に訊いたことがあるよ。園長が言うには、人間のことをより深く知り、不安定な妖怪社会を人間社会のような安定したものにしたくて、人間の姿を常に保つようにしてるんだってさ」
なるほど、常に人間の姿でいれば効率良く人間社会のような社会を作り出せるということか...。実際にその取り組みが功を奏しているからこそ、今のやしあか動物園があるんだもんなぁ。
「納得がいきました。ありがとうございます」
疑問が晴れて画像の閲覧に戻り、一つ一つ観て行くと、みんなが本当に楽しそうな笑顔をして写っている。何だか微笑ましい。
中にはわたしが嬉しそうに、のほほんとしながら料理を食べている画像もあった。
これはちょっと恥ずかしい。わたしのこの画像は削除してしまおうかな...
「あっ!この画像は使ってね。やしあか食堂の美味しい料理を食べる風景として最適だから」
げぅっ!?採用されてしまった...
「これはちょっと恥ずかしいんですけど」
「全然恥ずかしい画像じゃないよ。すごく良い画像だと僕は思うよ」
「そ、そうですか。わかりました」
この画像はロブスターのガーリックバター焼きを食べている場面だ。
文章を付けるならこうだろうか?「やしあか食堂絶品のロブスターガーリックバター焼きを美味しく食べる新人飼育員の紗理っち」。
うん、こんなものだろう。
他には園長が始まりの挨拶をする場面や、飼育員が壇上に上がってマジックしている場面、シラユキさんがカクテルバーでカクテルを呑んでいる場面などなど、全部で10枚ほどの画像に文章を加え、ホームページにアップする準備が整った。
「準備が終わりました。久慈さん、確認お願いします」
久慈さんが昨日の歓迎会の画像を撮っていたらしく、その様子を記事にしてホームページに掲載したいらしい。
「はい、このUSBメモリに画像が入ってるから観てくれるかな」
USBメモリを受け取り早速確認する。
パソコン画面に100以上の画像がずらりと並ぶ。どんだけ撮ったんだ久慈さん...
画像を眺めていてふと思う。
写っているのは妖怪のはずなのだけれど、みんな普通の人間にしか見えない。
そう見えるように化けているのだから当然と言えば当然か...
他の人に聴こえないように、久慈さんの耳元に口を寄せ、声を細めて訊いてみる。
「あの、人間に化けてる妖怪が妖怪の姿をしているところをまだ見たことが無いんですけど、何か理由があるんでしょうか?」
今度は久慈さんがわたしに同じようにして話す。
「それはね。僕も入社した最初のころ疑問に思って園長に訊いたことがあるよ。園長が言うには、人間のことをより深く知り、不安定な妖怪社会を人間社会のような安定したものにしたくて、人間の姿を常に保つようにしてるんだってさ」
なるほど、常に人間の姿でいれば効率良く人間社会のような社会を作り出せるということか...。実際にその取り組みが功を奏しているからこそ、今のやしあか動物園があるんだもんなぁ。
「納得がいきました。ありがとうございます」
疑問が晴れて画像の閲覧に戻り、一つ一つ観て行くと、みんなが本当に楽しそうな笑顔をして写っている。何だか微笑ましい。
中にはわたしが嬉しそうに、のほほんとしながら料理を食べている画像もあった。
これはちょっと恥ずかしい。わたしのこの画像は削除してしまおうかな...
「あっ!この画像は使ってね。やしあか食堂の美味しい料理を食べる風景として最適だから」
げぅっ!?採用されてしまった...
「これはちょっと恥ずかしいんですけど」
「全然恥ずかしい画像じゃないよ。すごく良い画像だと僕は思うよ」
「そ、そうですか。わかりました」
この画像はロブスターのガーリックバター焼きを食べている場面だ。
文章を付けるならこうだろうか?「やしあか食堂絶品のロブスターガーリックバター焼きを美味しく食べる新人飼育員の紗理っち」。
うん、こんなものだろう。
他には園長が始まりの挨拶をする場面や、飼育員が壇上に上がってマジックしている場面、シラユキさんがカクテルバーでカクテルを呑んでいる場面などなど、全部で10枚ほどの画像に文章を加え、ホームページにアップする準備が整った。
「準備が終わりました。久慈さん、確認お願いします」
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