71 / 93
添い寝する
しおりを挟む
「お帰り~!」
先ほど返事が無かった寂しい我が家と違い、ダイニングキッチンの方から母の元気な声が返って来た。
子猫を入れていたダンボール箱は動物病院の方で処分してもらい、子猫は自転車のカゴに入れて家に連れ帰っている。
カゴの中から子猫を出して廊下にそっと置くと、「ニャー、ニャー」と鳴きながらよちよち歩きで前に進みだす。うわぁ~後ろ姿も可愛いなぁ…
「あら~!子猫ちゃんいらっしゃい!」
母が子猫の鳴き声に気付いたのか、廊下に顔を出して歩く様子を見ていた。
「可愛いでしょ~。因みにその子はオスだよ」
「わたしが若い頃に飼っていた猫もオスだったわよ。ツンツンした性格だったけど良いパートナーだったわぁ…」
母はそう言いながら子猫を抱きかかえ頬ずりをする。
「ところで、この子は街のペットショップで買ったの?」
それは良い質問ですね~。
「ふふ~ん、その子猫は買った訳ではなく、実は捨て猫だったのですよ。お母さん」
「えっ!?そうなの!じゃあ動物病院に連れて行った方が良いんじゃない?健康状態は大丈夫なの?」
どうやら母は子猫に関しての知識が多少あるみたい。
動物病院に連れて行き、既に診てもらっているわたしはなぜだか勝ち誇った気分になる。
「心配ご無用よ。さっき、動物病院で診察も済ませて身体も綺麗にしてもらってま~す」
「へぇ~、あなたにしては良いところに気付いたのねぇ。良かったわね~子猫ちゃん」
ちょっと失礼なことを言われたような気がするけど、ここは子猫に免じて許してあげましょう。
「おっと、洗濯物を取り込まなきゃ!子猫ちゃんまたあとでね~」
母はそう言ってわたしに子猫を手渡すと、庭に干してある洗濯物を取り込みに行った。
自分の部屋のベッドの上に子猫を置いて、その横に寝そべり身体をそっと撫でると、小さく可愛い鳴き声を出して喜んでいるように見える。
そのうち子猫は安心して落ち着いてくれたのか、目を閉じてお昼寝タイムに入る。ついでにわたしにも眠気がやって来た。いつの間にか寄り添いながら眠ってしまう...
「姉ちゃん起きて!お母さんが夕飯出来たって言ってるよ」
「んん…わかったぁ…」
弟の真がドア越しに大きい声で呼び掛け、わたしは心地よい眠りから目を覚まして返事をする。
眠る前まで子猫を撫でていた手元に目を向けたけれどそこには姿が無かった。
ん、あれっ!?どこにいったんだろう?
部屋の明かりを点け、慌てて周囲を探したけども見つかず焦燥感が募って行く。
あっ!お母さんなら何か知っているかも!?
わたしは急いで一階のダイニングキッチンに向かった。
先ほど返事が無かった寂しい我が家と違い、ダイニングキッチンの方から母の元気な声が返って来た。
子猫を入れていたダンボール箱は動物病院の方で処分してもらい、子猫は自転車のカゴに入れて家に連れ帰っている。
カゴの中から子猫を出して廊下にそっと置くと、「ニャー、ニャー」と鳴きながらよちよち歩きで前に進みだす。うわぁ~後ろ姿も可愛いなぁ…
「あら~!子猫ちゃんいらっしゃい!」
母が子猫の鳴き声に気付いたのか、廊下に顔を出して歩く様子を見ていた。
「可愛いでしょ~。因みにその子はオスだよ」
「わたしが若い頃に飼っていた猫もオスだったわよ。ツンツンした性格だったけど良いパートナーだったわぁ…」
母はそう言いながら子猫を抱きかかえ頬ずりをする。
「ところで、この子は街のペットショップで買ったの?」
それは良い質問ですね~。
「ふふ~ん、その子猫は買った訳ではなく、実は捨て猫だったのですよ。お母さん」
「えっ!?そうなの!じゃあ動物病院に連れて行った方が良いんじゃない?健康状態は大丈夫なの?」
どうやら母は子猫に関しての知識が多少あるみたい。
動物病院に連れて行き、既に診てもらっているわたしはなぜだか勝ち誇った気分になる。
「心配ご無用よ。さっき、動物病院で診察も済ませて身体も綺麗にしてもらってま~す」
「へぇ~、あなたにしては良いところに気付いたのねぇ。良かったわね~子猫ちゃん」
ちょっと失礼なことを言われたような気がするけど、ここは子猫に免じて許してあげましょう。
「おっと、洗濯物を取り込まなきゃ!子猫ちゃんまたあとでね~」
母はそう言ってわたしに子猫を手渡すと、庭に干してある洗濯物を取り込みに行った。
自分の部屋のベッドの上に子猫を置いて、その横に寝そべり身体をそっと撫でると、小さく可愛い鳴き声を出して喜んでいるように見える。
そのうち子猫は安心して落ち着いてくれたのか、目を閉じてお昼寝タイムに入る。ついでにわたしにも眠気がやって来た。いつの間にか寄り添いながら眠ってしまう...
「姉ちゃん起きて!お母さんが夕飯出来たって言ってるよ」
「んん…わかったぁ…」
弟の真がドア越しに大きい声で呼び掛け、わたしは心地よい眠りから目を覚まして返事をする。
眠る前まで子猫を撫でていた手元に目を向けたけれどそこには姿が無かった。
ん、あれっ!?どこにいったんだろう?
部屋の明かりを点け、慌てて周囲を探したけども見つかず焦燥感が募って行く。
あっ!お母さんなら何か知っているかも!?
わたしは急いで一階のダイニングキッチンに向かった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
『専属メイド全員が重すぎる愛で迫ってくる!~大学生の僕、11人?の美女に24時間甘やかされ尽くす生活~』
まさき
青春
僕は、ちょっと普通じゃない日常を送ることになった――それは、専属メイドが全員僕のことを溺愛してくれる暮らしだ。
朝は髪を整えてくれるリナ、朝食で笑顔を見せてくれるミユ、どの瞬間も全力で僕を甘やかす。掃除、料理、悩み相談まで、僕のためだけに動くメイドたち。
「ご主人様の笑顔が見たいんです」
その一言で、僕の毎日はちょっとドキドキ、ちょっと幸せ。
全員が僕を独占したいと競い合う日常の中、僕はどうやってこの溺愛地獄(?)を生き抜けばいいのか――!?
甘々、至れり尽くせりの日常ラブコメ、開幕。
「作品への感想代わりの『いいね❤️』や『エール📣』、心よりお待ちしております。」
「【応援のお願い】『いいね❤️』や『エール📣』をいただけると、作者のモチベーションが爆上がりします!」
「最後までお読みいただきありがとうございます。温かい『いいね❤️』が更新の支えです。」
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる