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河童の手のミイラ(上)
第一話
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闇夜に包まれる朔日。
真っ暗な闇をより深淵に包み込む深い森の中にその男はいた。
辺りに漂うただならぬ気配とドシドシと地鳴りのような音が男に迫りくる。
だが男は怯むことなく、寧ろ笑みを浮かべていた。
「ぐおおぉぉぉ!!」
大きな唸り声を上げ現れた巨大なそれは男へと襲いかかる。
ギリギリの所で交わすと地面に巨大なそれの周りに円が浮かび上がり、その円を囲むように文字が縦書きにいくつも連なった陣が現れた。
「あまねく邪念よ、ここに捕らえよ」
男が唱えるとその陣はそれを拘束するように縮んで、大きな唸り声とともに深紅に染まった血が舞った___
真っ暗な闇をより深淵に包み込む深い森の中にその男はいた。
辺りに漂うただならぬ気配とドシドシと地鳴りのような音が男に迫りくる。
だが男は怯むことなく、寧ろ笑みを浮かべていた。
「ぐおおぉぉぉ!!」
大きな唸り声を上げ現れた巨大なそれは男へと襲いかかる。
ギリギリの所で交わすと地面に巨大なそれの周りに円が浮かび上がり、その円を囲むように文字が縦書きにいくつも連なった陣が現れた。
「あまねく邪念よ、ここに捕らえよ」
男が唱えるとその陣はそれを拘束するように縮んで、大きな唸り声とともに深紅に染まった血が舞った___
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